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旧1000形の編集履歴

2022-08-13 16:04:22 バージョン

旧1000形

きゅうせんがた

京浜急行電鉄の車両。 登場当初は単純に「1000形」と呼ばれていたが、末期は2代目1000形と同時に営業運転に使用されたため、区別のために「旧1000形」と呼ばれるようになった。 ここでは旧1000形の試作車である800形(初代)についても解説する。

800形(初代)

1958年に4両が製造された。

少し前に登場した初代700形(後の2代目600形)の3扉オールロングシートバージョンである。

1966年以降は量産化改造が行われ、車番も1000番台に改番された。

地下鉄乗り入れ計画はあったものの、当時は非貫通型でも問題はなかったため、製造当初の前面は初代700形と同じ湘南顔とされた。だが後に貫通扉設置が義務となったため、1973年に貫通扉を設置。各種地下鉄対応工事が行われた。

こうして地下鉄対応工事は行ったものの、実際に乗り入れたのは末期であり、冷房化改造は行われずに1988年に廃車された。

廃車後は一部の部品がデト11形デチ15形に転用された。


概要

旧1000形は、1959年(昭和34年)12月に登場し、翌1960年(昭和35年)1月13日に営業運転を開始した京浜急行電鉄通勤形電車

初期型は初代800形と同じ湘南顔で製造されたが、後にメイン画像のような貫通型の前面となった。京急の伝統である、丸目1灯の前照灯に片開きドアは本形式でも引き継がれた。

走行性能は当時としては破格の性能を誇っており、最高速度120km/h、起動加速度3.5km/h/sであった(参考までに、同時期に製造された国鉄の113系は、最高速度100km/h、起動加速度1.6km/h/sである)。

1978年までの20年間にわたり、計356両製造。2・4・6・8両固定と、様々な編成が製造・組み換えが行われた。ちなみに全てが電動車(デハ1000形)であるため、単一形式としては私鉄最多製造車両となった。

1968年都営浅草線泉岳寺駅まで延伸し、京急線との直通運転を開始。それに伴い地下鉄乗り入れ用の本形式が使用された。


そんな経歴を持つ旧1000形にも終焉の時が訪れた。

2010年6月28日。多くのファンに惜しまれつつも経年劣化により全車廃車となった旧1000形。しかし、その存在は沿線住民やファンの記憶に残る名車、いや『神車』となった。


リーズ・譲渡

京成電鉄

1000形はこの京成パンダが預かった!

1988年にデハ1029~デハ1032・デハ1037~デハ1040の2編成(8両)が京成電鉄にリース(貸出)された。これは、当時の京成電鉄は経営が悪化しており、新型車両の投入が思うように進まない中で冷房化率を上げるために行われた。

京成3700形の増備に伴い、1991年に1編成が京急に返却して除籍・解体、残りの1編成が青に塗装され電鉄へ貸し出された。1994年に京急に返却・除籍・解体された。


北総開発鉄道(現北総鉄道)

北総鉄道7150形

1991年にデハ1005~デハ1008・デハ1107~デハ1118の2編成(16両)が譲渡され、7150形として活躍。この編成は京急在籍末期の変則的な編成のまま譲渡され、運行していた。また、カラードアを試験採用している。

7050形(元京成3150形)によって置き換えられ、1998年に引退となった。

なお、定期検査は京急久里浜工場で施工されていた。


高松琴平電気鉄道

正面画 ことでんの元京急初代1000形(修正版)

1988年1991年に初期編成が1080形として、2007年2011年にかけて後期型が1300形として、2両1編成で譲渡され、現在も琴平線・長尾線で活躍している。


2018年製造60周年(還暦)を記念し有志のクラウドファンディングが行われて費用が捻出され、翌2019年に、ことでん導入の1080形が京急カラーにラッピング。60周年記念ヘッドマークをつけて琴平線および長尾線を走った、この編成はことでん沿線で還暦の赤い電車と呼ばれ親しまれた。(公称上の運用は2021年まで)

ことでん


幻の譲渡計画

1995年、阪神淡路大震災で多数の車両を失った阪神電気鉄道への“援助”として、1000形の譲渡計画が持ち上がった。実現していれば同震災における最大級の支援となっていたはずだが、車両規格の違い(少なくとも連結器ではない。というのは既に多種多様な連結器を装備した他車車両と神戸高速鉄道を介して一緒くたに走っているため)、輸送ルートの途絶(陸揚げに必要な港湾施設が崩壊していた)などの問題をクリアできず、断念されたといわれている。


関連タグ

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