表記揺れ:湘南形
1950年に登場した国鉄80系電車(湘南電車)2次車で初採用された、上半分が傾斜した前面2枚窓の非貫通構造のスタイル。
昭和20年代後半から30年代にかけて全国的にブームとなった。
代表的な湘南顔車両
※国鉄・大手私鉄の車両を紹介。2017年3月26日現在、太字の車両が現役。
日本国有鉄道
西武鉄道
- 351系・551系・601系・701系・801系・501系・101系
- 新101系・301系(地方の中小私鉄にて現役)
- 3000系:3000系の最終増備編成が竣工したのは実に昭和50年代後半。新101系以降は国鉄201系と折衷したような印象となっている。
京浜急行電鉄
京成電鉄
- 1600形(特急「開運号」用)
東武鉄道
相模鉄道
- 5000系(初代)
東京急行電鉄
京王電鉄
小田急電鉄
- 2300形(特急時代のみ。通勤車両化改造時に消滅)
名古屋鉄道
- 5000系(初代)
南海電気鉄道
阪神電気鉄道
- 3011形
近畿日本鉄道
京阪電気鉄道
- 600形(【3代】):石山坂本線向け。大手私鉄で最後に湘南顔の車両を導入しており、最初の編成が竣工したのは、時にすでに湘南顔ブームが去った昭和58年。実は本線系統の1500V昇圧も大手私鉄で最も遅かったりする。旧性能の旧型車を種車として魔改造した結果、湘南顔になったという珍しい例。
西日本鉄道
これら国鉄や大手私鉄だけでなく、長野電鉄2000系や、茨城交通ケハ601号車のように、地方の中小私鉄や軽便鉄道にまでこのスタイルは波及している。