近畿日本鉄道5200系・5209系・5211系
3扉転換クロスシートという、のちの近郊型(JRの311系、221系、811系など)の標準となるレイアウトを作った車両。近鉄大阪線と近鉄名古屋線系統で運用。
「広義の」5200系は4両編成13本が製造された。このうち「狭義の」5200系は4両編成8本で、以降の第9・10編成を「5209系」、第11~13編成を「5211系」としている。
阪急電鉄5200系
1970年登場の阪急初の新製冷房車(試作車)。25両が製造された。少数派形式のため2000年までに、全車両廃車となった。
東京急行電鉄5200系 →上田交通5200系
1958年登場の日本初のステンレス車両(ただしセミステンレス)。外板に多数のコルゲーションが入っていた外観から、「湯たんぽ」と呼ばれた。4両のみの製造。
1986年に両方の先頭車が上田交通(→上田電鉄)へ移籍し、1993年まで活躍した。デハ5201号は東急に返還され、長津田検車区に保存されていたが、現在は総合車両製作所横浜事業所の構内に保存され、「東急車輛産業遺産制度」の第1号として永久保存されている。
⇒青ガエル
名古屋鉄道5200系
いわゆるSR車のうちの1つで、5000系(初代)から車体のモデルチェンジを行って1957年に登場。2両編成6本が製造されたが、のち5000系(初代)6両編成から中間車を2両抜き取り、それを5200系に組み込んで、5209編成を除き4両編成化された。
非冷房なため1987年までに全廃され、一部の機器は5300系へ流用。また車体は豊橋鉄道へ譲渡され、1900系として1997年まで使われた。