「臨獣クロコダイル拳に抗おうとは無謀の極み……我が身を以て思い知るがいい!!」
データ
概要
この世に蘇ったリンリンシーの1人で、ワニを手本とし、水陸両地において戦いを完全掌握する強力な獣拳・臨獣クロコダイル拳の使い手。
攻防とも優れた拳士で、攻めに回れば臨気によって体内に生み出された牙で相手を締め付け、そのまま相手諸共回転する事によって、相手の五体をバラバラにする程のダメージを与える。
そして防御力にも優れ、鱗に覆われた身体は非常に頑強で、手本とするワニ同様に水中での戦いも得意とする。
なお本編に登場したリンリンシーのうち、どの拳魔の門下でもないのは彼が最後。そのためマクからも怒臨気を与えられていないが、メレをして「理央様が復活させたリンリンシーの中では五本の指に入る逸材」と言わしめる実力の持ち主。その為、メレ自身からもかなりの信頼を寄せられていた。
他のリンリンシーと違って司る動物の顔が胸部には無く、上半身がそのままワニの頭部となっており、大きく開いた口の中に更に目と鼻の無い鋭い牙の生えた素顔が見えるという異形の姿を持つ。
胸に張り付いた牙だらけの巨大な下顎や全身にある尖った鱗は、さながら山籠もりでボロボロにほつれ毛羽立った道着を着た空手家を思わせる。更に腕にも手甲のようにワニが付いており、下駄を履いているのも特徴。
相性が悪かったとは言え、一般リンリンシーでありがながら過激気を身につけたスーパーゲキイエロー、スーパーゲキブルーさらにはゲキバイオレットまでも攻撃を防ぎつつ苦戦させるなど理央の五本指に入る実力は伊達ではない。
恐竜にも似たワニは古代から姿形が変化していないと言われているが、自身は古武人のような性格を持ち、相手を小童扱いする癖がある。
またカタやラゲクも下手に出る程のマクにさえ対等な口を利く豪胆さを持つ。
活躍
獣人邪身変を使わずリンリンシーの状態で街へ繰り出すと、両手を地面に振りおろし、地面を砕いた破片で攻撃する「万降石」で破壊工作を行う。其処へブルー、イエロー、バイオレットの3人が駆け付けたのを受け、獣人邪身変で上記の姿に獣人化して応戦。
臨気の牙で噛みついて回転し締め上げる「泥州胴折り」でバイオレットの身体に噛みつき、目にも止まらぬ速さで回転して、彼の身体を牙と遠心力で徹底的に締め上げ苦しめたのち、そのヴァージョン2である「泥州胴折り・通」で圧倒していたが、次いで駆けつけたジャンをケンがトラックで追いかけ回していた為、戦う状況でなくなって闘志が削がれ、一旦退却した。
再び現れると、今度は頑強な体でゲキレンジャーのあらゆる攻撃を無効化して見せる。
そこへ新たに登場したゲキチョッパーにリンシーを差し向けるも瞬殺され、向かってくるゲキチョッパーの攻撃を頑強な体で耐えるも、超捻捻弾を近距離で撃ち込まれ耐え切れず体に風穴を開けられてしまう。
その事に焦って岩を投げ付けて攻撃するも逆に切り刻まれ、自身の有利な場所である水中に潜ったが水を切り裂かれて発見されてしまい、為す術も無く鋭鋭刀で一刀両断され倒された。
余談
モチーフと名前の由来は言うまでも無くワニ。
声を演じた酒井氏は『特捜戦隊デカレンジャー』のグローザ星人ヘルヘヴン以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
得意リンギの泥州胴折りはワニが獲物に噛みついて回転して食いちぎるテクニック『デスロール』が由来と思われる。
関連タグ
仮面ライダーガオウ:同年のライダー作品の劇場版に登場するワニモチーフの仮面ライダー。