メフィラス「善は急げ。私の好きな言葉です」
概要、私の好きな言葉です。
『シン・ウルトラマン』中盤に登場する外星人第0号メフィラス。主人公である神永新二=ウルトラマンと激闘を繰り広げる外星人であり、紛れもなく侵略者なのだが、同時に地球人類(特に日本)の社会や文化には愛着を持っているという、どこか憎めない一面も見せている。そうした事例の一つとして、劇中では日本の諺や言い回しを引用して、その後に「私の好きな言葉です」若しくは「私の苦手な言葉です」と付け加える癖がある。
ただし、メフィラスが話すシーンは全てホワイトノイズが載っているため、翻訳機または発声機を介したメフィラスの母語特有の言い回しである可能性も考えられる。
使用例、私の好きな言葉です。
例①:「郷に入っては郷に従う」、私の好きな言葉です。
例②:まさに「呉越同舟」、私の好きな言葉です。
この使いやすい独特の言い回しが、とあるサイトで定型化して流行った。
それが、俗に言う「メフィラス構文」である。少しアレンジすれば、様々なネタにも引用できる。
例①:ラッキョウ、私の好きな食べ物です。
例②:風林火山、私の好きな言葉です。
例③:ごはんは笑顔、私の好きな言葉です。
例④:夢に向かって飛べ、私の好きな言葉です。
例⑥:上・上・下・下・左・右・左・右・B・A、私の好きなコマンドです。
例⑦:「待たせたな」、私の好きな台詞です。
ちなみにTwitter等で「私の嫌いな言葉です」という使用例が散見されるが、劇中でメフィラス本人は「嫌い」という言葉は一度も使っておらず(おそらく直接的に否定しない彼なりの紳士的な言い回しと思われる)、場合によっては作品のファンなどから批判を買う恐れがある為注意されたし。
劇中で登場したもの
好きな言葉
苦手な言葉
- 目的のためには手段を選ばず
- 捲土重来
これら以外にも、「鼓腹撃壌」「河岸を変える」といった日本語を、メフィラスは日常会話で多用している(好きか苦手かは不明)。
余談、私の好きな言葉です。
- 2022年5月25日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶に、メフィラスを演じた山本耕史氏も登壇した。その際に「千客万来、私の好きな言葉です。」と書かれたフリップを持っており、公式がメフィラス構文を公認し、全力で便乗している。さらに、舞台挨拶では「『私の好きな言葉です』大喜利」という謎のコーナーも行われ、山本氏は「プロテイン、私の好きな言葉です。」と回答、観客の腹筋を崩壊させた。
- 翌日、この舞台挨拶の模様を『めざましテレビ』が取り上げたことから、メフィラス構文がTwitterのトレンド上位に入るという快挙も達成した。
- なお、舞台挨拶の5日前に公開された実写版「鋼の錬金術師 復讐者スカー」にて山本氏は筋肉自慢のキャラクターアレックス・ルイ・アームストロング少佐役で出演した為、それも含めたネタだったのかもしれない。
- 6月6日、本作の観客動員が200万人を突破した記念に、新たに『メフィラス構文ポストカード』が入場者プレゼントとして配布されることが決定。とうとうグッズ化してしまった。
- かつてウルトラマンランドが存在した熊本県では、県警が『安全運転、私の好きな行動です』『あおり運転、私の苦手な行動です』と電光掲示板に採用し、話題となった。
- 北米公開開始以降は英語圏でもメフィラス構文が流行しており、“One of my favorite sayings.”がミーム化している。
関連タグ、私の好きな言葉です。
そうだろうねぇ、卑怯もラッキョウもあるものか!:原典のメフィラス星人達の名言(迷言)。
カルミラ:劇中の台詞を改変した「マナカ・ケンゴォ!構文」が流行した。ある意味メフィラスの先輩。
美剣サキ:異星人だがメフィラス同様地球に馴染んでおり、「古き友は言った」という形で歴史上の偉人達の格言を引用していた。ただし、実際にそれらの偉人には会っていたのかどうかについては明言されておらず、ファンの間でも解釈が分かれている。
レーゼ:別作品に登場する異星人。こちらも諺を多用するが「地球にはこんな言葉がある…弱い犬ほどよく吠える」などと言ったように前後が反転している。しかし正体は…。
セクレトルー:『デリシャスパーティ♡プリキュア』より。流行りに便乗したのか「かき氷、ゴーダッツ様の好きな甘味です」というメフィラス構文のような言い回しをしたことがある。
鎌倉殿の13人:シン・ウルトラマンが劇場公開されたのと同時期に、NHKで放映された大河ドラマ。このドラマにも山本氏は三浦義村の役で出ており、ファンアートにはメフィラスのネタが盛り込まれることがある(メフィラス義村)。