概要
JR東日本が2020年に新造を発表したミニ新幹線用の車両形式(電車)。山形新幹線「つばさ」向けのE3系1000番台・2000番台の代替用として開発されたもので、山形新幹線としては3代目の車両となる。
特徴
東北新幹線(東京駅〜福島駅間)ではE5系と連結し、最高速度300km/hで運転される。山形新幹線(福島駅〜山形駅〜新庄駅間)の最高速度は従来と同じ130km/h。
最高速度はE6系(320km/h)よりも低めに設定されていることもあり、先頭車両のロングノーズの長さはE6系の13mから9mへ変更された。E3系と比較すると、前照灯の位置が車体のノーズ部分から運転席の両脇の場所へ変更されている。また、グリーン車の連結位置など、編成の内容はE3系と同じ形に揃えられるようである。
塗装はE3系(山形新幹線向けの新塗装)と同様の紫をベースにしたものだが、先頭車のロングノーズと紫塗装が合わさった結果、ネット上ではナス呼ばわりされてしまった。
導入の経緯
2023年1月24日、川崎車両兵庫工場から第1編成(先行試作車)が出場。仙台港へと海上輸送、29日に仙台港に到着し、30日に新幹線総合車両センターへ陸送された。
この第1編成は他形式の先行試作車や試験用車両のように「S」を冠した編成名を名乗ることはなく、最初から「G1」編成として落成する。
2023年2月末から、およそ1年掛けて試運転を実施する。
2024年春から営業運転を開始し、2026年までにE3系1000番台・2000番台と同数の7両編成15本増備される予定。
余談
- 発表当初の計画では、2編成多い7両編成17本の投入が予定されており、「(当時残存していた)E3系0番台(R21・R22編成)についても置き換え対象に含まれている」という噂があった。しかし、新型コロナウイルスの影響によってE3系0番台は当形式の投入を待たずに廃車され、同時に当形式の投入計画も縮小され15本の投入となった。
- 前述の通り、先行試作車は「G1」編成となる。仮に「S」を冠した場合、「S14」編成を名乗る可能性があった。
- 2023年2月24日には、新幹線総合車両センター(宮城県宮城郡利府町)にてE8系のお披露目撮影会を実施する予定。
関連タグ
E5系…連結相手
外部リンク
- 山形新幹線をより便利に快適にします:JR東日本ニュース(東日本旅客鉄道株式会社)…2020年3月3日
- 今年は山形新幹線が熱い!!〜新型車両E8系&なつかしのシルバーカラー「つばさ」が登場します〜:JR東日本ニュース(JR東日本 東北本部)…2023年1月26日