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ろくでなしBLUESの編集履歴

2023-02-04 11:47:57 バージョン

ろくでなしBLUES

ろくでなしぶるーす

『ろくでなしBLUES』は、森田まさのりによる日本の少年漫画作品。またそれを原作にしたアニメ、実写映画、テレビドラマ。

概要

東京都武蔵野市吉祥寺にある帝拳高校周辺を主な舞台とした、ヤンキー達による学園モノ漫画である。ギャグを所々にちりばめた短編と、他校の強敵とのバトルがメインの長編ストーリーの組み合わせによって構成されており、ボクシングも重要なテーマのひとつになっている。

1988年から1997年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された。

作者は森田まさのり


1992年と1993年にアニメ映画化、1996年に実写映画化(翌年に続編がVシネマ化)、2011年に日テレ系でテレビドラマ化。


コミックスは全42巻で文庫版は全25巻、国内の累計発行部数は6000万部にも上っている。


この作品の人気を語る都市伝説として、アンケート人気でドラゴンボールを一度だけ上回り1位になった(ドラゴンボールはある時期からずっと1位を保っていた)というものがあるが、実際は一度も勝てなかった(鬼塚登場時にあと一歩のところまで切迫したことはある)と2019年のインタビューで作者本人が明言している)。


ただし、ヤンキー漫画という性格上非行を招くなどとPTAや教師らの目の敵にされていたこと、またアンケート至上主義に対抗するために、劇中には盛んにコメディや恋愛要素を盛り込んだりもしていた。


登場人物

登場人物名はプロボクサーを始めとする格闘家や芸能人から、高校名は有名なボクシングジム名ないし格闘技団体名から引用している。


メインキャラクター

帝拳高校の実質的な番長でケンカも強い、ボクサー志望の少年。大阪出身でプロボクサーになりたいために中学時代大阪から家出同然に上京し、兄の富士雄宅に住んでいる。キレると関西弁になる。涙もろく妙に純情で成績は悪い。モデルは前田日明とされている。

太尊の子分格。同級生ながら彼を「前田さん」と呼ぶ。バイク屋の息子。デコが広いことを言われるとキレる。

太尊の子分格。成績優秀だが喧嘩も強い。鼻がでかいことを言われるとキレる。京都に転校したさゆりという彼女と遠距離恋愛の仲。

太尊に想いを寄せる同級生の大人しいが芯は強い少女。太尊と両思いになっていくが双方とも奥手なためなかなか進展しなかった。

千秋の親友で、初期に勝嗣の彼女となる活発でおしゃべりな少女。高校卒業間際に勝嗣の子を妊娠してできちゃった結婚する。


サブキャラクター

太尊の親族

  • 前田富士雄(まえだ ふじお)

太尊の兄でホスト。ジゴロをしつつ太尊を養っている。ド近眼だが喧嘩は強く見た目はヤクザそのもの。でも根は弟想い。

太尊の父で、大阪で「尚輪寺(しょうりんじ)」という寺の住職を務める。高校時代は極東高校の初代番長として正義と義理の番長という系譜を築いた人物だった。本作における最強キャラクター(太尊いわく世界最強のおやじ)で50歳を越してなお腕力体力はプロレスラー並みである。子供達を叱る時やチンピラを相手にした時は強烈なプロレス技(太尊はお仕置きされたときに「俺は小さかったからヘッドバッド3連発で済んだが、兄貴はさらにパイルドライバーくらってた」とのこと。また、駅でチンピラを相手にした時はローリングソバットで一蹴している)を放つため3人の息子達だけでなく姪の茜も恐れているが、太尊の特技であるローリングソバットは父・文尊直伝である。

  • 前田用高(まえだ ようこう)

太尊の弟で大阪に残っている。過去の事故で禿げた件で太尊を恨んでいた。プロ野球選手になるのが夢だったが、家業の寺を継ぐ事を決意。気弱だったが後に成長し空手を習得する。

  • 前田茜(まえだ あかね)

文尊の弟の娘(太尊の従妹)で帝拳高校に転校してくる。美少女だがけんかっ早く字が汚い。


帝拳高校の生徒

番長を自称する太尊の同級生だが実力は伴わないネタキャラで「小兵二軍団」とよぶ子分を少数引き連れる。後に茜に惚れられる。実は家は金持ちでデザインも出来る等恵まれているのだが、本人の性格上あまり活かされていない。

  • 輪島倍達(わじま ますたつ)

応援団長。3回留年し、成人高校生となっている太尊の上級生。21歳でやっと卒業でき、その後は家業の建築会社に入社する。

  • 中島淳一(なかじま じゅんいち)

写真部所属の太尊の同級生。外見も中身もキモヲタそのものだが勉強はでき写真の腕前も確か。

  • 中田三兵太(なかた さんぺいた)

太尊の下級生で中田小平次の弟。小平次の弟。兄とは違い真面目な性格だが兄に無理矢理ヤンキースタイルをさせられている。童顔で昔の太尊とそっくり。野球部に入部し真面目な練習ぶりで伸びる。兄には時に呆れつつも心配している。

太尊の下級生で太尊を「殿」と慕う。

  • 原田成吉(はらだ せいきち)

帝拳高校に転入してきた高校生プロボクサー。一時網膜剥離で引退したが復帰する。

  • 真冬(まふゆ)

太尊らの上級生にあたる、元暴走族の少女。彼氏を喪った経緯から荒れていたが、やがて立ち直り成吉と相思相愛の仲となる。

  • 畑中優太郎(はたなか ゆうたろう)

オリンピック出場を目指すボクシング部部長で、太尊の上級生。両親を既に喪っており、妹のなつみと暮らしている。高校卒業後は辰東大ボクシング部に推薦入学した。


帝拳高校の教員

  • 近藤真彦(こんどう まさひこ)

元アマチュアレスリングの選手で恰幅のいい教師。「マサさん」と呼ばれており人格者で慕われている。同僚の浅野洋子と結婚し三つ子をもうける。

  • 井岡(いおか)

生活指導の教師で一見パンチパーマで粗暴だが実はハゲでカツラ。

本当は純情で女性と目を合わせられないためサングラスをかけており、根はいい人である。浅野に片思いするも失恋、観月真梨絵と両思いになり結婚。

  • 沼田(ぬまた)

化学と進路指導担当の教師。陰険で生徒を陥れることも厭わない性格のため人気はない。

  • 浅野洋子

美術教員で同僚や生徒の男子をもて遊ぶような言動もしていたが近藤の叱咤で改心し、彼と交際し結婚退職。ハゲは好みではない。

  • 観月真梨絵

浅野の後任で入ってきた美術教師。童顔で子供っぽく騒々しいが金や地位にはこだわらない性格。

井岡と両思いになり結婚した。


他校の生徒

  • 島袋大(しまぶくろ ひろし)

米倉商業高校の番長。面倒見も良く義理堅いが自分の名前を「玉袋」と呼ばれるのだけは許さない。

  • 鬼塚(おにづか)

渋谷楽翠学園の番長。東京四天王の一人で太尊らと抗争を繰り広げる。当初は粗暴そのもので子分達にも裏で嫌われていたが、太尊らとの戦いを通じ改心。大阪抗争編では共闘。

  • 薬師寺(やくしじ)

浅草笹崎高校の番長。東京四天王の一人。かつては千秋の友人で彼女に惚れていたが失恋した。大阪抗争編では太尊と共闘。

  • 葛西(かさい)

「卒業生の半数が本職になる」と噂されるDQN高校・池袋正道館高校の番長。東京四天王の一人。当初は力の誇示のみにこだわり太尊らと戦うが敗北後改心。大阪抗争編では共闘。

  • 辰吉保栄(たつよし やすえい)

大阪の極東高校番長。太尊の中学時代のライバルで執念深いが義理堅い一面もある。太尊と戦う。その後川嶋に敗北する。

  • 川島清志郎(かわしま きよしろう)

辰吉と同じ極東高校の不良で少年院に入っていて復学後、辰吉を倒す。東京四天王と抗争を繰り広げる。超人的な戦闘力と文学を好む二面性を持つ。かつてヤクザの下っ端だった兄の麗一が組同士の抗争で殺され、そのヤクザへの復讐を目論んでいる。

  • 白井隆人(しらい たかと)

通称サリー。横浜進光工業高校番長で、プロボクサーでもあるが冷酷な性格。


余談

本作は作者が1987年に週刊少年ジャンプに発表した読み切り「BACHI-ATARI ROCK」が原型となっている。


幻のTVアニメ版

1993年に美少女戦士セーラームーンの次番組候補として東映動画(現在の東映アニメーション)製作テレビ朝日系放送で、SLAM DUNKシュート!と『妖怪始末人トラウマ‼︎』と競合したが、セーラームーンの延長継続と、SLAM DUNKに敗れ、SLAM DUNKは開始が半年延期となり、シュート!フジテレビが新設したドリーム9枠での放送となった。

仮に本作がアニメ化されても、史実より早くテレ朝土曜アニメが姿を消したか、史実より長く続いたかは微妙である。

ゲーム

1991年12月2日、ファミリーコンピュータバンダイから8,500円で発売。ロールプレイングゲームで前田太尊が主人公の1人として登場する。

  • ろくでなしBLUES

1993年10月29日、ファミリーコンピュータでバンダイから7,800円で発売。前田太尊を主人公にしたアドベンチャーゲーム

  • ろくでなしBLUES 対決!東京四天王

1994年4月15日、スーパーファミコンでバンダイから9,800円で発売。対戦格闘ゲーム。前田太尊、畑中優太郎、海老原昌利、中田小兵二、島袋大、薬師寺、鬼塚、葛西が登場する。

2006年11月23日、ニンテンドーDS任天堂から4,800円で発売。対戦格闘ゲーム。プレイヤーキャラクターの1人として前田太尊が、ヘルプキャラクターとして山下勝嗣、沢村米示、七瀬千秋、近藤真彦が登場する。


関連項目

集英社 少年漫画 不良 集英社 週刊少年ジャンプ

森田まさのり


探偵!ナイトスクープ:作者がこの番組のファンであり、作中のセリフに番組名が登場した。また、番組でもその件を取り上げたことがあった。

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