概要
『キャッツ・アイ』とは1980年代前半の「週刊少年ジャンプ」に連載された北条司の漫画作品である。
北条司の初連載作品にして出世作となる。
ちなみに正式なタイトル表記は「キャッツ♥アイ」、もしくは「CAT'S♥EYE」となる。
これまでに二度(二期)のアニメ化がされており、他に実写ドラマ化、実写映画化、舞台化、パチンコ・パチスロ化など、数多のメディア展開がされている。
各メディア作品の詳細は下記を参照のこと。
また「レオタード姿の女性たちが活躍する活劇物」というインパクトの為か、他マンガ作品やお笑いコントやCMなどで数多くパロディ化されている事でも有名。
一番有名なところでは、お笑いトリオ「森三中」によるテレビCMであろう。
そのためかpixivでもパロディやネタイラストが多く投稿されている。
原作漫画版
やけに男臭い漫画が多かった80年代の週刊少年ジャンプにおいて、数少ない女性がメインキャラクターの作品。
特に主人公三姉妹が泥棒をするときに身を包むレオタード姿は多くの少年に衝撃を与えた。
美女が主人公で見た目が強烈となれば短期連載のお色気担当と思われがちだが、本作は「刑事と泥棒が恋人」というメインプロットを中心にラブコメ要素を織り交ぜ、盗みのアクションシーンや個性豊かなサブキャラとの絡みなど、充実したストーリーで人気を博した。
リメイク版『キャッツ・愛』
2010年10月25日創刊の月刊コミックゼノンにおいて、シナリオを中目黒さくら、作画を阿佐維シンが担当するリメイク版『キャッツ・愛』の連載が開始された。
『シティーハンター』に対する『エンジェルハート』のように、世界観は据え置いた上で諸々の設定を変更し(時間軸を現代にあわせる、舞台を新宿から吉祥寺に移すなど)、新たな作品として話を展開させている。
また、本作品においては女子大生になった三女・愛を中心にその活躍を描くなど、続編としての色も強い。2014年に終結(全8巻)。
アニメ版
キャラクターデザインやストーリーが漫画版に近い第一期(1983年)と、オリジナル要素の強い第二期(1984年)がある。
アニメーション制作は東京ムービー(現在のトムス・エンタテインメント)
当時としては珍しい分割クール形式を採用しており、間に『ガラスの仮面』を挟みつつ日本テレビ他で放送。アイキャッチの一枚絵も毎週描き下ろしという試みがあった。
一話完結形式が多く、サブキャラも漫画版より少ないためストーリーが浅くアクション的要素が強かった。オープニング、エンディングともやけにセクシー。
特に杏里が歌う第一期「CAT'S_EYE」はオリコンや歌番組で一位を獲得(アニメ主題歌としては初である)するなど大ヒットを記録した。
反面、視聴率は13~14%と(裏番組にTBS系列局ほかの「クイズ100人に聞きました」があったとは言え)当時としては、ズバ抜けて良い数字では無かっため、広告代理店からは「期待はずれじゃん」という声も飛んだ。
2019年2月8日公開された劇場版『シティーハンター』にて3人ともゲスト出演した。
詳しくは関連動画を参照。
2023年1月27日には『ルパン三世VSキャッツ・アイ』が配信予定。シリーズ初のwebアニメかつフルCG作品になる。
実写版
1988年にテレビスペシャルが日本テレビの手によって、1997年には映画がフジテレビなどの手によって製作された。
配役は豪華だが評判は芳しくない。
フランスで作られた同人実写版(フランス人が演技)が意外とまともに見えて困る。
余談
彼女達がレオタード姿で「仕事」に臨むのは勿論色仕掛けの意図てはなく、身軽さを追求した結果である。
他作品の「同業者」でも、例えば「常に色物の背広を着ている猿顔の大怪盗」(上記のように後に競演する事に)も「本気の上にも本気を重ねる必要がある仕事」に臨む際には全身タイツにガンベルトと言う軽装を極めた姿で臨む事からも解るように盗賊稼業には身軽さと素早さが必須なので、そこを追求するとこうなると言う事であろう。
(『身軽さと素早さを度外視した格好で活動する怪盗』などと言うものは『異次元科学の精髄』を『仕事』に使える快盗戦隊とか、神秘の力の加護を受けた美少女怪盗、親譲りの人間離れした身体能力とマジックを盗みの手段として使う美少女怪盗などある程度限られて来る)
まだキャッツ・アイが連載されていた頃、同じジャンプ漫画家のえんどコイチは怪盗モノのギャグ漫画を構想していたものの、ネタ被りを考慮して同作の連載が終わる頃合いを見計らって世に出した作品があの「ついでにとんちんかん」であるという。
その他
- 1982年11月にNHKラジオ第1にてラジオドラマが放送された、2012年には舞台化もされている。
- 『魔人探偵脳噛ネウロ』のアニメのオリジナルエピソードで藤田淑子が演じる入山芳恵がキャッツアイを意識した姿に変身するシーンが有る。
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