フタエノキワミ、アッー!
ふたえのきわみあーーーーーーっ
概要
フタエノキワミ、アッー!とは、アニメ「るろうに剣心」の英語版において、登場人物の一人の相楽左之助が叫んだ必殺技「二重の極み」のこと、またはキワミジャンルそのものを指す。
- 日本語版の発音「二重の極み!」
- 正しい英語版の発音「ダブル・インパクト!」
- 現実の英語版の発音「フタエノキワミ、アッー!」
…………どうしてこうなった。(詳しくは下記)
そもそもの発端
某動画投稿サイトに投稿された、「るろうに剣心」の第二部のクライマックスシーンから名場面だけを抜粋した動画……その7カ国の比較バージョンが元凶とされている。
日本のアニメ作品は海外で放映される際、現地の言語に翻訳してアフレコされるのだが、「るろうに剣心」はガッツリ和風な作品であった為に、雰囲気を損ねないよう「日本語の技名はカタコトで叫ぶ」という半ば強引なことがなされていた。
ゆえに、必殺技の1つであるパンチ攻撃「二重の極み」は「ダブルインパクト」とは訳されず、そのまま「フタエノキワミ」と叫ばれている。
まぁ、作品全体がそういうルールであれば視聴者も納得できたのだが……それ以外の必殺技はちょくちょく英語に翻訳されており、中でも「牙突零式」が「ガトツ・ゼロスタイル」、「弐の秘剣」という言い回しが必殺技と誤解され「シークレットソードⅡ」なる技名として翻訳されるなど、言いたいことは分かるが妙にズレた翻訳がなされている点が原作を知る日本国民の笑いを誘った。
尺の関係なのか、発音や間の取り方もおかしく、日本語版では
「二重の極み! でやぁぁぁっ!」
……と、違和感なく間が空けられていた日本語版に対し、
英語版では
「フタエノキワミア゛ーーーーーッ!」
……と、間を空けずに掛け声が入れられている。
しかも、最後の掛け声の部分が、「ア゛ーーーーーッ! 」と気合を入れる掛け声というより、「ニ"ョァ゛ーーーーーッ! 」という癖のある発音をしており、敵にやられた時のようなアホっぽい発音に聞こえるのが笑いを誘った。また、外国人特有の発音故の濁点混じりのカタコトなのも笑いを誘うのに十分なポイントであった。
直訳に近い英語に加え、これらの要素が飢えたニコ厨たちをまともに刺激してしまい、人気を博した。
英語バージョンではこのありさまだが、これを筆頭に空耳が発掘され、「ゴブリンバット、ふぁー!」(スペイン語)、「ノーパンスタイリスト、へやぁ~!」(南米スペイン語)、「犬、食った!」(韓国語)、「ミリオタの社交場」(ギリシャ語)、「ああああああああっ!」(ポルトガル語
)、等々多岐に渡った。
あまつさえ正常であった日本語バージョンでさえ「不快の黄ばみ、ペヤング!」と空耳の1つとして扱われ、技名を言わずに気合声だけを発するポルトガル語は「痛恨のコマンドミス」と弄られる等、フタエノキワミを筆頭に世界の空耳集の代表例として人気を博していった。
とはいえアニメ作品の歴史上、海外輸出時にセリフや技名はおろか、名前や設定さえも変更されてしまった例も多い中、原作が分かる範囲での変更に留まっているだけマシとする声もあるのだが……
ちなみに「フタエノキワミ、アッー!」のアッー!の部分は当時流行った別の漫画の台詞から取られている為、やはり叫び声としては「ニ"ョァ゛ーーーッ! 」が近い。
元になった動画(現在削除済み)
掲載されていた動画は削除されていたため、閲覧することができない。
代わりにこちらを。
日本語(原語)版
英語版
そして
- 「90年代格闘ゲームがジャンプ作家に与えた衝撃。『るろ剣』再開の和月伸宏が語るその影響」
http://news.denfaminicogamer.jp/game-gene/watsuki-interview(外部リンク)
・・・どうやら和月伸宏先生は「フタエノキワミ、アッー!」のネタを知っているようだ。
和月先生は「基本的に楽しんでもらえればそれでいいっていう人間なんで、俺も楽しいし、みんな楽しいんだったら、もう全然オッケーですよ(笑)」と語っている(その上で「あ、でも権利関係に関しては、こちらの集英社さんにお問い合わせを……。」と付け足している。)。
登場人物?
レギュラー
その他の登場人物
余談
この台詞の「アッー!(ア゛ーーーーーッ!)」の部分は汎用性の高さからか、様々なMADや動画などで使われている。
故に「アッー!」だけではこのネタを知っている人でないと分かりにくい。
外部リンク
CCOペディア-空耳について詳しい解説がある