内田真礼(モーションコミック)
諸星すみれ(CGアニメ)
以下、本作の重大なネタバレを含みます。
人物像
作中において数少ない女性キャラの一人で、本作におけるヒロイン。
現役のアイドルで、3rdシングル『ウルトラブ』を出している。(PVもYouTubeで配信)
本名は『遠藤レナ』で、遠藤庸介の娘でもある。
父である庸介がウルトラマンのファンということもあり、その影響で自身もウルトラマンのファンである。
早田進次郎が変身する現在のウルトラマンにも興味を持ち、エイダシク星人の暴動に巻き込まれた際に進次郎の変身したウルトラマンに命を救われる。
以後、ウルトラマンが進次郎であることを知らないままだが、彼にぞっこん惚れてしまう。
テレビでウルトラマンを擁護するほどだが、それがきっかけで、隔たった思考のファンの嫉妬を買ってしまい、ライブの際に事件が発生してしまう。その際、スクルーダ星人・アダド(実際には、星団評議会の命令で現れただけで、レナに危害を及ぼすつもりではなかった)に攻撃されかけるも、進次郎と諸星のウルトラマンが助けに現れ、危機を逃れた。しかし、自分のファンでもあったイガル星人・ピグモンの犠牲と事件の真相を知り、ショックを受ける。
その後はウルトラマンのことを知るため、科学特捜隊記念館へ行き、遂に進次郎と出会う。初対面から彼に対し、彼こそが自分を救ったウルトラマンの正体であることは知らないままだが、どこかで会ったことがあるような感覚を覚えており、それ以降も進次郎と関わるようになる。
ちなみに進次郎は彼女がウルトラマンに対する熱い思いを口にした時、「アイドルと付き合えるかも!?」と、妄想爆発気味の期待を抱きかけた。(しかし諸星から「余計なことを喋ったら殺す!」と脅される羽目になる)
また、その後は一時芸能活動から身を引き、勉強のためにアメリカへと留学することになるが、そこで『暗黒の星』による侵略活動に遭遇することになる。
恋に恋する乙女の一面が強いが、エイダシク星人との戦闘で危険を顧みず進次郎に励ましの言葉を送ったり、ライブを荒らす者はたとえウルトラマンでも許さないとマイクで豪語するなど、芯の強さを持つ。
そんな彼女だが、最新話で異星人だったことと、本名がベムラーの故郷で母と慕われる人物と同一である「マリー」だったことが判明する。
ただし、彼女の実の両親は遠藤の回想場面にて登場しており(その時のレナも実母に似た幼い幼女だった)、ベムラーの知る『母と慕われる人物』とは別人であることが窺える。
ただ、彼女の両親はベムラーがかつての任務で赴いた星で出会い、世話になった者達だと、ベムラー本人が語っている。
しかし別人ではあるものの、べムラーは彼女を守るために、ある選択をする……。
もっとも、後の彼女の行動に、「私は判断を誤ったかもしれない」と嘆く事になったが。
アニメ版でのレナ
「私、ウルトラマンを正義の味方だなんて思ってません」
原作コミックでのウルトラマン好きな一面から一転して設定が異なり、ウルトラマンを応援しているのは表の顔だけで、実際には生まれて間もない頃に起きた母親の死がその時に起こったウルトラマンと異星人の戦いに起因するために内心ではあまり良い感情を抱いていないことになっている(これは父である庸介も同様)。原作と同じようにTVの取材であたかもウルトラマンを応援している様に取れるコメントも、全部事務所からの命令によるキャラ作りと思われる。
この事実は、レナと接近したがっていた進次郎に大きなショックを与えた。
とはいえ、快く思わないものの、原作と同じく進次郎がエイダシク星人からの問いかけに苦悩する際も激励を飛ばす等、全面的に否定しているわけではない。
進次郎=ウルトラマンに二度救われたことと、信じていたはずのファン(それも地球人の恥さらしと言わんばかりに腐り果てた者たち)から消耗品としか見られていなかったという現実を知ったことでその考えに変化が起こり、原作コミックとはまた異なる理由でウルトラマンに近づくために進次郎と交流を交わすようになる。
原作コミックと異なり、こちらでは進次郎がウルトラマンであることに気づき、エールを送りながら連絡を取り合う仲となったため、原作よりも異性間での関係が発展していると言える。
最初のきっかけこそ厳しいものではあったが、最終的に正体を知ったうえで仲良くなっているため、原作の進次郎から見れば実に羨ましいことだろう…
…と、思われていたが………
アニメ版の彼女の亡き母と、前述での漫画版における彼女の母親の関係は不明。
もしかしたらアニメ版でレナが口にしていた母は、遠藤刑事の妻(漫画版では触れられていないが)だったのかもしれない。
余談
モーションコミック版で声を担当した内田真礼は、その後、2018年の『SSSS.GRIDMAN』や2021年の『SSSS.DYNAZENON』でエンディングテーマを担当しており、2023年の『グリッドマンユニバース』ではあるキャラを演じた。
また、弟の内田雄馬も『ウルトラマンR/B』の劇場作品『セレクト!絆のクリスタル』および『ウルトラマンタイガ』にて悪のウルトラマン:ウルトラマントレギア役を、『SSSS.DYNAZENON』ではオニジャ役を担当しており、現時点で直接の共演こそないものの、姉弟揃って円谷プロ作品に関わっている。
関連タグ
ULTRAMAN(漫画) ウルトラマン ウルトラヒロイン 早田進次郎
ヤナセ・レナ:過去作の『ウルトラマンティガ』のヒロインにして、名前がレナでウルトラシリーズのヒロイン繋がり。しかもある世界ではある意味進次郎の姉とも言える。
ウルトラマンは神ではない:その意味はアニメ版での彼女の過去が明かされるエピソードで、シチュエーションも含めて連想される。しかも過去作の映画でも、初代ウルトラマンが人間態として擬態したハヤタ・シンやその弟達から後輩へ助言として送った言葉である。