概要
その対象に対して強い不快感を与えるため、メディアにおいては基本的には放送禁止用語となっている。また、発言しただけで名誉毀損罪となる場合もある。
しかしながら、『馬鹿』とだけ言えば単なる誹謗中傷になるが、『○○馬鹿』と付けると場合によっては称賛や尊敬の意味が含まれることもありうる。
また日本には古来から謙遜の意味で自ら(または属する者、集団)を下げて言う風習があり事実拙者(せっしゃ)、某(それがし)、僕(やつがれ)などはへりくだって語られた言葉である。こういった観点と類するところなのか、趣味に興じる人間には一定数自らを指示して侮蔑語を使用する風習が残っており、オタク、厨房、変態などは気心の知れた身内同士ではスラングとして自称に使用するケースも見られた。
しかしこれらが世代を重ねると言葉の由来を知らぬまま界隈に参入する者が現れ、蔑称が含まれている事実を理解しないまま濫用する場面も見受けられるようになる。また特定スポーツ団体のファンや政治活動など、他勢力との対立や激突を繰り返す団体ともなると絶え間ない誹謗中傷から逆に開き直り、蔑称を誇りと思って自称するパターンも存在する。これを第三者が見て余計に意味とニュアンスをはき違えて覚えるといった無限ループが続いており、実際のところ『蔑称』とされる言葉にネガティブなニュアンスがどの程度含まれているかは個々人の価値観によりけりだったりする。
だからと言って、所かまわず蔑称を振りかざしてもただ不特定多数の他人から反感を買うだけである。中にはかつて身体障碍者、知的障碍者等に使われていた言葉を借用している蔑称も存在し、平然と使い続けているネット空間も存在する。波乱を呼びそうな蔑称の使用は避けるか、もしもの場合を考えて意味やニュアンスを調べておくのが正解だろう。
ピクシブ百科事典での注意点
このピクシブ百科事典には「蔑称」とされている言葉の項目がいくつもあるが、一部では項目の存在について編集合戦や議論が続いているものもある。
蔑称の項目が存在することが絶対悪ではないが、『他人を蔑む』意味をもつ言葉。蔑称とされる項目を編集または作成する場合は不特定多数が見るということを忘れないでほしい。
日本でのポピュラーな蔑称一覧([]は本来の意味)
- オタク…時代によってその扱いのブレ幅が大きい最たる例だが、現在でも
- エテ公…[サル]※親しみをこめて言う事もある。
- ガキ…[子供、成長がない大人]※子供という意味にジャリやキッズもある。
- ガイジ…[障害者]※転じて、主に荒らしユーザーや敵対者に対して用いられる。
- グンマー…[群馬県]
- 雑魚…[やられ役、または器が小さい人]
- 先公…[学校の先生]
- 池沼…[知的障害者の略語「知障」から、転じて、主に同じ行動に固執して荒らしを行うユーザー]
- 厨房…[中学生]※転じて、主に荒らしユーザーや敵対者に対して用いられていたが、現在ではあまり蔑称としては使われていない。
- ツイフェミ…[Twitterで活動するフェミニスト]
- 糖質…[統合失調症患者、転じて理解不能な荒らしを行うユーザー]
- 売女…[売春婦、転じて女性一般を指す場合もある]
- 非国民…[国家に反対する人、反体制・無政府主義者]※戦前に使われていた蔑称であり、現在でも社会空気を読めていない人という意味合いで使われる場合もある。戦後の反体制派、左翼団体、反戦平和活動団体などでは国家に服属しない信念を持った人というニュアンスがいつの間にか定着した。
- 変態…[変態性癖の略称、性倒錯といった意味から転じてスケベ、或いは変人]※後者はキチガイも当てはまる。
- ポリ公…[警察]※他にマッポとも言う。
- ヤンキー…[アメリカ人、あるいはそれに類する格好をした人]※他にアメ公とも言う。
- 老害…[老人]※主に問題行動をする老人に対して用いられる。
- 反ワクチン…[非接種者]またはワクチンの効果に対して慎重な人から陰謀論にのめり込む人まで多岐にわたる。
- ノーマスク…[素顔の人]
- 親露…[ロシア差別に反対する人、クレムリンの政治政策を支持する人]元来は文化や経済面も含めてもっと広い意味で活用されていたが現在はほぼ政治的意味合いが強い。対する「親米」「親中」も同じ経緯から蔑称として使われる場合もある。
- 性的搾取…[グラビア、AV]※上記のツイフェミが気に入らない職業を差別する時に用いられる。