※同名のスペルカードについては夜符「ナイトバード」参照。
概要
『トランスフォーマー』シリーズの初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第17話「ナイトバードの影」に登場。日本の科学者ハマダ博士(原語版ではフジヤマ博士)が製作した女性型忍者ロボット(トランスフォーマーではない)。
戦闘力は非常に高く、メガトロンをしてスタースクリームに代わる新たな右腕にしようと考えさせたほどであり、なるべく傷つけずに返還すると約束していたが故に本気を出せなかったとはいえサイバトロン総出でかかっても圧倒していた。
手首から出すワイヤーフックや回転のこぎり、ライトセイバーのような剣、脇腹から出す手裏剣などの多彩な武器を装備している他、天井に張り付いて移動したり、回転することで閃光を発して相手の眼を眩ませることも可能である。
改造を担当したボンブシェル曰く「俺たちのトランスフォーム回路と比べればキャラメルのおまけ」程度でしかないらしいが、「地球人にもあれだけの物が作れるとは意外だ」とも言わしめており、単純な設計で強力な性能を発揮できるようだ。
発表会の最中にデストロンに強奪された後、インセクトロンのボンブシェルによって改造され、デストロンの意のままに操られることとなる。
メガトロンの命令でサイバトロン基地に侵入、世界中のエネルギーデータが入ったチップを盗み出し、サイバトロン一同を閃光で目を眩ませた上で基地から逃走。追い詰められ、機能を麻痺させるスタンビームで撃たれても効いた様子を見せず、コンボイのレーザーライフルまで奪ってまんまと逃げおおせた。
サイバトロン側は苦闘の末、何とかエレクトロ・メッシュで捕らえることに成功するが、デストロンの加勢により脱出されてしまう。結局、ナイトバードの活躍で戦いはデストロンの勝利に終わった。
かと思われたその時である!
何処かから光線が放たれ、ナイトバードに直撃したのであった。
メガトロン「おいナイトバード、どうした!?」
「やったぜ!さすがのナイトバードもこれで永遠にGOOD☆NIGHT! ハハハハ!」
それは、自身の現役引退宣言に対して逆上したため電磁の檻に監禁されていたスタースクリームの仕業だった。彼の攻撃により機能が停止し、ようやくハマダ博士のもとに戻ってきたナイトバード。しかし、彼女が封印されたカプセルの中で、再びその目が邪悪に輝いたのだった……。
なお、その後アニメ版にナイトバードの再登場はなかった。
- 【Enter the Nightbird | Transformers: Generation 1 | Season 2 | E06】
- 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 第17話
その後
アニメでは1度きりのゲストキャラクターに過ぎなかったが、アメリカのトランスフォーマー関連イベント「BOTCON(ボットコン)」では非公式ながらも、その後を描いた小説やコミックが出版されており、2001年に発売された限定コミック『The Wreckers』では大量生産されたナイトバードが登場。
コミックの内容も、暴走を起こしたナイトバードの大群に狙われる身となったフジヤマ博士を逃がすために、ダニエルとウィーリーが自爆を遂げるというハードな展開となっている。友人のダニエルを護ることが出来なかったアーシーは心を閉ざし、オートボットの仲間達はおろかロディマスの説得さえ拒み続けるのだが……。
余談だが、実写映画の『バンブルビー』に登場した女性トランスフォーマーのシャッターは、G1のナイトバードがモデルとなっているらしい。
レジェンズ
2015年10月24日。タカラトミーの玩具シリーズ『レジェンズ』から、「LG15 ナイトバードシャドウ」という商品が発売された。同名の別人が珍しくないトランスフォーマーだが、これは紛れもなく初代アニメのナイトバードである。同シリーズのアーシーを仕様変更したもので、ビークルモードへの変形も受け継いでいる。
プロフィールによれば、ハマダ博士が製作したナイトバードのデータを基にメガトロンが量産化にこぎつけたクローンロボットという設定であり、その多数がサイバトロンの活躍により起動する事なく破棄されたが、既に完成していた一部の機体は逃亡に成功し、コンボイ司令官の暗殺を虎視眈々と狙っているとのこと。
コミックには、ビーストメガトロン経営のテラクラッ社が売り出したメイドロボとして登場。忍者では客が買わないかもしれないと懸念されたのでドジッ子機能が搭載されている。
サイバーバース
日本未公開のシーズン4に、女性トランスフォーマーとして登場する。純粋なトランスフォーマーなので地球人によって開発された等の設定は無い。
ボディはアーシーと同型。配色と紫のマスクを装着しているのはG1を意識したものになっている。
アーシーと同じくスーパーカーに変形する。
武器はメリケンサックの様に持つ円状の刃物。両手に一つずつ持っており、時にはブーメランの様に投擲武器として使用していた。
本編ではトリプティコンの率いるオートボットでもディセプティコンでも無い傭兵団の一員として登場。
傭兵団の使用した「タイムブラスター」によって全て停止してしまったサイバトロン星へ武器などの略奪のために飛来。
しかしサイバトロン星の外に居てタイムブラスターの影響を受けなかったグリムロックなどの恐竜に変形するトランスフォーマー達が合体した合体戦士「ボルカニカス」による妨害を受けて略奪に失敗。それにキレたトリプティコンから逃げる様に(足を失って歩けなかったサウンドブラスターをビークルモードのウイングに掴ませつつ)乗って来た宇宙船で逃走した。
実写版
実写映画第7作目『ビースト覚醒』にスカージ率いる新勢力・テラーコンの一員として登場。
黒と紫のスカイラインGT-R・BCNR33に変形する。
ロボットモードは鎧を身に付けた侍の様だが、同時に忍者の様な身軽さも持ち合わせている。
使用する武器は2本の刀(柄は結構派手)。右腕には鉤爪が装備されている他、ポスターなどでは電を纏っている様にも見える。更には飛行能力を有しており、猛スピードで飛び回りながら攻撃も可能な模様。
仲間であるバトルトラップとは予告では度々コンビで登場している。屈強なバトルトラップとスマートなナイトバードは一見正反対に見えるが、ビークルモードでかなり連携の取れた動きを見せていた。
玩具は現在『デラックスクラス』が発売予定。武器はビークルモード時のウイングにもなる刀が付属する模様。