データ
身長/189cm(異常成虫時/47.0m)
重さ/151kg(異常成虫時/375.9t)
分布/ゴッカン(白夜)
好物/雪かき
観察ポイント/寒さに強く、大雪の中でも薄着のようである。
概要
地帝国バグナラクがゴッカンへ送り込んだ、土を掘る事ができる虫「オケラ」のBNAを備えた怪ジーム。
工事用ヘルメットを被ったオケラの顔と前足からなる頭部に、パツパツで土汚れのこびり付く着古した白Tシャツを着て腰に作業用ベルトを体に巻いた、地下現場作業員その物な姿をしている。因みに上半身は本当にシャツ一つだけの薄着らしく、常に大雪へ見舞われるゴッカンの屋外でも問題無く活動出来る寒さへの強さが自慢らしい。
愛用の掘削道具でもある、サナギムが使うガンショベルのショベル部分を2つ連結した『双頭槍ガンガンショベル』で武装、掘削作業で鍛え上げられた身体から繰り出す膂力任せの接近戦を得意とし、戦闘も穴掘り作業と同じ仕事の一環と捉えて完遂の為にひたすら働き続ける、昆虫界のワークキング。昆虫最終奥義も、巨大にパンプアップさせた腕で殴り掛かり相手を吹っ飛ばす威力を持った鉄拳・オシゴトタノシイパンチと単純な物。
これと多少の疲労は感じない丈夫な身体が合わさった結果、ワーカホリックな社畜気味の性格になっており、上の命令には忠実だが知性とコミュニケーション面がやや退化した様な、ぎこちない片言気味の話し方をする。
元々は神の怒り事件(第7話で語られた15年前の厄災)と同時期に起きたゴッカン前王カーラス・デハーンの殺害事件の犯人とされているシロンの監視役をカメジムから任命されていた。
また、ゴッカンで強制労働させられていた囚人らには“雪かきの妖精”として伝えられており、長い間監視の任に就いていた事が察せられる。
上の命令に忠実かつ、終わりの無い作業を黙々とこなし続けられる点は命令する側にとって都合がいい物の、裏を返せば能動・自主性を大きく喪失して柔軟に動けない指示待ちの木偶になってしまった、哀しい怪ジームでもある。
ある意味、自分を助けてくれる人などいないと思い込んだ上で一人で王と裁判長の公務をこなすのに執着していたリタの合わせ鏡とも言うべき存在で、ギラと縁が出来たのを切っ掛けに側近のモルフォーニャを始めとした周りが動いた結果、少しずつだが他人との縁が生まれ始めた今現在の彼女との対比も成している。
活躍
前王殺害事件に関する毎年の取り調べを今年も行うはずだったが、リタはヒメノに殺害に使用された毒の再検査を依頼。するとこの毒はゴッドスコーピオンの毒だったと判明。やはりこの殺人事件は神の怒り事件と関連があった。
シロンは神の怒りは人が起こした事件だったこと、そしてをカーラスを殺したように見せかけて彼女が犯人と思しき存在を封じるために姿を消したこと、そしてリタを信じて次期国王に指名したことを語りだす。
これにより無罪となり姿を消した妻を探しにゴッカンから旅立とうするのだが、ヲゲラジームが出現。口封じのため、シロンに襲いかかる。
だがすぐさまリタは王鎧武装しパピヨンオージャーとなってこれを阻止、さらにはヒメノが王鎧武装したカマキリオージャーも参戦、追いやられてしまう。
「シッパイ!コロスノ、シッパイィィィ!!」
カメジム「失敗ではありませんよ?シロンは何も知らなかったのだから。ま、せめて王の首ぐらいは…取ってきなさい!!」
逃走した先で肝心のシロンが口封じしたい情報を持っていないことを察したカメジムから渡された何かを食して異常成虫、標的をリタとヒメノへと変更する。
そこにせっかく自身が段取りした和平が台無しにされて苛立つジェラミー/スパイダークモノスが参上し、タランチュラナイトを召喚。
ヲゲラジームは手に持ったスコップで土砂を掘り起こし攻撃するが、ネットで行動を封じされそうになるも剛力で振り払う。だがピードチェーンソーとシケイダーブレードの二刀流でスコップが切断。丸腰となったところをこれらにタランチュラナイト背面の爪二本を加えた四刀流で滅多ぎりにされ爆散した。
余談
- オケラモチーフの戦隊怪人は光戦隊マスクマンに登場するオケランパ以来、実に37年ぶりの登場。
- 声を演じる松田氏は魔進戦隊キラメイジャーに登場するミュージック邪面以来、3年ぶりの起用となった。なお、作中労働者風の歌を歌い描写もあるが、これらは全て松田氏のアドリブである。
関連タグ
ギガントマキア(僕のヒーローアカデミア):その巨体を隠す為に、主人より地中を掘り進む能力を与えられて潜伏する命令を長年に渡って履行し続けていた。主人に対する忠誠心も自主性を損なう程に狂信的なレベルで、作中の人物からも「究極の指示待ち人間」と評されている。