曖昧さ回避
- 人が死んだ後に行くとされる場所の一つ。本項で解説。
- 1の延長義で、非常に美しい風景の見られる場所。または安楽な生活が送れる場所。
- 『Mr.FULLSWING』の主人公。→猿野天国
- 『ヒプノシスマイク』のキャラクター。→天国獄
- 『ギャグマンガ日和』の閻魔大王と鬼男のコンビ。→天国組
- 日本刀の祖と言われる平安時代の伝説の刀工。読み方は訓読みで「あまくに」。小烏丸の作者とされるが確かな証拠は無い。
概要
キリスト教でいう"heaven"の訳語として、通例「天国」が用いられる。
ここでいう天国とは、生前良い行いを働いたり、神への信仰が篤かったりした人間や動物が死んだ後に行く場所とされており、極めて美しく素晴らしい場所とされている。(悪い行いを働いた者は地獄に行くとされる)。
同様の考えはユダヤ教、イスラム教にもあり、クルアーンでは決して悪酔いすることのない酒や果物、肉などを好きなだけ楽しむことができ、処女と好きなだけ性行為をすることができるという。水差しを持った美少年もいる。
ギリシャ神話では罪なき人々がハーデスの裁判を経て転生する永遠の楽園エリュシオンがある。
北欧神話では、勇敢に死んだ戦士がワルキューレに導かれて赴くヴァルハラ、特に善良な人々が住むギムレーといった地がある。
仏教にも六道のひとつとして、天人が住む天界があるが、天人には寿命がある。仏教は輪廻転生の概念を前提にしているので、一度天界に生まれ変わった衆生も生前の行い次第で閻魔が決めた六道のいずれかに転生する。
仏教においてアブラハム宗教的な寿命のない天国に相当するのは、極楽などの浄土である。これらの地に向かうには戒を守った行いの正しさに加えて、仏の導きが必要とされる。
いっぽう天国や地獄という概念を持たない宗教もある。
例えば日本の古代神道において死者が向かうのは黄泉の国であり、善人限定の死後の世界という発想はなかった。後に、神仏習合に伴って、仏教の浄土概念が導入されるようになり、日本の葬儀は一般に仏教が担当するようになった。