キャラクターとしてはシャザムを参照。
解説
DCコミックのヒーロー、シャザムが変身するときに唱える呪文。
2010年代から始まった「DCユニバース」に属する、彼が主人公となる映画のタイトルでもある。
シャザム!
2019年4月15日公開の第1作。1941年の『キャプテン・マーベルの冒険』から78年ぶりの映画化となる。
主演はザッカリー・リーヴァイ(変身後)。
ストーリーや設定は2013年発行のNEW52「Shazam! Vol.1」に準じたものとなっているが、メインヴィランがブラックアダムからドクター・シヴァナへと変更されている。
日本国内の宣伝では「見た目はオトナ、中身はコドモ」という逆コナンのようなキャッチフレーズも使われた。
あらすじ
孤児のビリー・バットソンは、幼い頃に生き別れた母親を探すために、今までいくつもの児童施設から家出しては退所させられてきた問題児。今度はバスケス夫妻が運営する児童施設に招かれ、同じように孤児である4人の少年少女と出会うが、長居をする気はなかった。
4人とともに学校に登校したビリーは不良とトラブルになり、逃げる途中で不思議な異空間「永遠の岩」に迷い込む。そこで年老いた魔術師から後継者になるよう告げられ、訳も分からぬまま「シャザム!」と叫ぶと、筋骨隆々のスーパーヒーローに変身してしまった。
元の姿に戻れないまま施設に戻ったビリーは、孤児の一人であるヒーローオタクのフレディに協力を求め、「シャザム!」ともう一度叫ぶことで元の姿に戻れることを発見。秘密を共有した2人は、その力を使ってヒーロー活動を始める。
一方、かつて「永遠の岩」に招かれながら、心の闇を見抜かれて力を得られなかった男・ドクターシヴァナは、ビリーに受け継がれた魔術師の力を手に入れるため、「永遠の岩」に封印されていた7体の悪魔を解放してしまう。
見た目はオトナ、中身はコドモのスーパーヒーローとなったビリーは、シヴァナの野望を止められるか?
予告編
シャザム! ~神々の怒り~
2023年3月17日に公開された続編。原題は『Shazam!: Fury of the Gods』。
神の力を勝手に使うことに腹を立てた(2つ目の"A"にあたる)アトラス神の娘たちが攻めてくる、というほぼオリジナルのストーリー。
日本版ポスターのみ変身前のビリーの姿があるが、素材をどうしたのか不明。
予告編
余談
関連タグ
DC Extended Universe
アクアマン→シャザム!→ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
ブラックアダム(映画)→シャザム! ~神々の怒り~→→ザ・フラッシュ(映画)
※以下、本作とは直接関係ない・批判的な内容を含みます。
日本語吹替版
第1作は福田雄一が監修し、シャザムを菅田将暉が担当。さらに緒方恵美、阪口大助、小野大輔、平野綾、子安武人、杉田智和など錚々たるメンバーが起用された。
しかし一部に既視感がある通り、本作を制作したワーナー・ブラザーズが配給・福田が監督した某漫画の実写版、そしてそのアニメ版のキャストを参考にしたこと、本作にもチョイ役で出演している福田作品常連の佐藤二朗がメインキャストを差し置いて会見に登壇したことから「作品を私物化している」などの批判が続出。
さらに福田は大のアメコミ好きとしてオファーを引き受けたと述べていたが、好きなヒーローを聞かれて「スパイダーマン」と答えたり、ワーナーも宣伝で声優陣の豪華さを「アベンジャーズ」に例えるなど、DCとMARVELを混同するというある意味一番の地雷を踏んだことで、コミックファンからも失望されてしまった。
そんな経緯もあり、2021年11月にはザ・シネマ主導によって新録版が制作され、ザッカリーの吹替を担当したことのある草尾毅を筆頭とした声優に総入れ替えとなった。
また第2作では、先行してシャザム役が宮野真守に交代したこと、緒方恵美、杉田智和らの続投が発表。初登場となる神の娘三姉妹も戸田恵子・朴璐美・鬼頭明里と専業声優がほとんどで、唯一、前作の劇場版では宮島依里が、ザ・シネマ版では川井田夏海が担当したユージーンを寺田心が演じた。
補足すると、菅田はアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』以来の声優としての出演ではあったが、不慣れながらもシャザムを全力で演じており、それ自体は好評である。
そもそも俳優として活動している人が必ずしも声優としての演技も上手いとは言いがたく、両方で活躍している人もそこまで多くはないので、菅田が悪いというわけでは決してない。実際、2023年7月公開の宮崎駿カントクによるアニメ映画『君たちはどう生きるか』では久方ぶりに声優として参加しており、評価が逆転している。
余談ではあるが、同じDCユニバースで子安はジョーカーを、宮野はポルカドットマンを、さらに杉田は「アローバース」でレイ・パーマーを、戸田は『バットマン&ロビン』のソフト版でポイズン・アイビーを、それぞれ担当していた。