概要
風来坊である矢吹丈が偶然出会った元プロボクサーの丹下段平に見込まれ、ボクサーの道を歩む事となる。
ライバル・力石徹(りきいしとおる)との戦いとその最後、最終回でジョーが真っ白に燃え尽きるシーンなどは非常に有名である。
また連載当時は力石の葬儀が実際に行われたり、よど号ハイジャック事件の犯人が「我々は明日のジョーである」という声明を残すなど社会現象にもなった。
以降もアニメ、ゲーム、パチスロなど様々な媒体で展開され、二度に渡って実写映画化もされた。
後に同じ『週刊少年マガジン』に掲載される「はじめの一歩」と並ぶ、日本を代表するボクシングマンガの金字塔である。
原作者・梶原一騎が同じマガジンで「巨人の星」の原作を執っていた為、あしたのジョーではペンネームを「高森朝雄」を名乗って原作執筆を行ったエピソードがある。
2018年には連載開始から50周年を迎え、記念として本作を原案としたオリジナルアニメ「メガロボクス」が放送された。
あらすじ
口が回り、喧嘩も強い不良少年・矢吹丈は、山谷のドヤ街で元プロボクサーの労務者・丹下段平にその才能を買われ、ボクシングをやらないかと勧誘される。しかしジョーはそれを無視して新聞社相手に詐欺を行い、段平に殴り倒されて少年鑑別所送りになる。その少年鑑別所でも問題を起こしたジョーは、鑑別所で同室だった西寛一と共に特等少年院で教育を受けることになってしまう。
そこで模範囚の力石徹と出会い、敵愾心をたぎらせたジョーは、段平が送ってきた手紙の通りにボクシングの技術を学び、やがて力石が出所後プロに戻ったことを知ると自らもプロの世界に入ることを決意する。
段平は出所したジョーと西を迎え、ドヤ街の河原に丹下ジムを開くのだった…。
主要な登場人物
丹下ジム
泪橋の仲間たち
- 林紀子
- サチ
- 太郎
白木ボクシングジム
少年院
ヤクザ
ライバル
余談
プロボクサーで、リングネームに「矢吹」「力石」を名乗るボクサーがいる。
登場人物の名字からとった『矢吹正道』『力石政法』の兄弟で、共に愛知県名古屋市の薬師寺ボクシングジム(会長は元WBC世界バンタム級チャンピオン・薬師寺保栄)でデビュー。その後世界王者2名を輩出した同じ名古屋市の緑ボクシングジムに兄弟で移籍・所属。
兄・正道は第43代日本ライトフライ級王者。
2021年に寺地拳四朗(『北斗の拳』のケンシロウが名前の由来)の保持するWBC世界ライトフライ級9度目の防衛戦に対戦者として矢吹が決定した。(スポーツ報知より)
同年9月22日に行われ、そして世界の頂点に。
しかし2022年3月19日に矢吹は寺地と再戦、3回1分11秒KO敗けを喫し、初防衛に失敗。
その後再起し、2023年1月にIBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦に出場、勝利。
弟・政法はライト級の日本ランカーで、2022年5月、OPBFスーパーフェザー級王座決定戦で同級6位の力石は同級3位の渡邉卓也(DANGAN AOKI)と対戦、3-0(120-108×3)で判定勝ちし、王座を獲得した。(1回防衛)のちに初防衛戦で勝利の後に亀田興毅がプロモーターとしてファウンダーを務める『3150FIGHT』と専属契約を結ぶ。
2023年1月、WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者木村吉光(志成ジム)を5回KO勝ち。
兄弟共に世界挑戦を目指す。
関連イラスト
関連タグ
巨人の星:梶原一騎作品。過去にコラボを行った事がある。