カナン星人ハービー
かなんせいじんはーびー
概要
『ウルトラマンブレーザー』第6話「侵略のオーロラ」に登場したカナン星人。
仲間のカナン星人と共に地球侵略及び、オーロラ光線による機械の反乱による人類滅亡を画策。その中でアースガロンの開発者の1人であるSKaRD隊員・バンドウ・ヤスノブと接触し、彼を仲間に引き入れようとする。
武器は機械に宿る負の感情を具現化してコントロールするオーロラ光線とそれを発射する光線銃。（それにより、コインランドリーの洗濯機『くるる』がテレポート装置になった。）
人物像
感情表現が明瞭かつ一人称が「僕」なのも合わさり、全体的に幼い印象を与える。
地球侵略を謳いながらも地球の言語には非常に興味津々であり、「一緒に来なよ！」と「服を着なよ！」を掛けたダジャレを披露していた。(ただ、反応はと言うとお察しの通りであり、ヤスノブからも「おもんな」とあしらわれた。)
また事前にSkarDやヤスノブの個人情報を調べ上げて、ヤスノブが良いように人に利用されており、機械同様に負の感情を持っている考え「ヤスノブが自分達の仲間になる」と楽観視し、カナン星人の民族衣装を用意し着させようとする等、早とちりと思われる一面も。
しかし、ヤスノブが自らの誘いを断わるや一転、容赦なくオーロラ光線を撃ち込む、アースガロンを強奪し破壊活動を実行するなど、やはり侵略者か強硬な本性を見せつけた。
また、ヤスノブに対し「機械にも心がある」と訴えながら、パフォーマンスで心を発露させた『くるる（＝ヤスノブの家の近所にあるコインランドリーにある洗濯機の1基）』を軽視し放置すると、実際は「心があろうがなかろうが所詮は機械」と割り切るような姿勢を見せている。
ただ、この「相手を甘く見る」姿勢は戦いにおいてあってはならない欠点であり、結果的に大失策に繋がってしまう事態に陥る。
活躍
世界中をオーロラ光線で覆う計画のために第4話のレヴィーラ戦（アンプル弾を撃ち込むシーン）でアースガロンに目を付け始め、第5話・ドルゴ戦（メガショットをブレーザーが外す前）にてアースガロンにオーロラ光線を浴びせてアースガロンを掌握。
上空にオーロラを発生させ機械の暴走を起こして、地球侵略のテストを行っていた。（世間、一般では『事故の多発』として認識されていた。）
その後、コインランドリーでヤスノブと接触し、自らの星の事情や、機械が負の感情を持つ事実について話しながら、彼を仲間に引き入れようと誘うもヤスノブはこれを拒否。
この返答を聞いたハービーは実力行使に移行し、アジト防衛の目的でアースガロンを起動して操り、追跡してきたSKaRDの面々を苦戦させる。
だが、心を発露させた洗濯機『くるる』を放置した結果、『くるる』を説得したヤスノブに自分達のアジトの侵入を許す、ヤスノブの言葉を信じ『くるる』に懇願したゲントによりアジトの所在がバレるなどのミスが多発、せっかくの優位性を失ってしまった。
特にヤスノブが自身のアジトに侵入した際は、銃撃戦で仲間を失ってしまう状況に追い込まれるも、ヤスノブの背後を取って武器を奪い、彼の抵抗する手立てを失わせた。
しかし、アースガロンはゲントが変身したウルトラマンブレーザーに足止めされ、更にヤスノブが「機械には【心】がある」のを信じ、アースガロンに必死に呼びかけたため、アースガロンの洗脳が解かれる想定外の事態が発生。そしてブレーザーに「よくもアースガロンで好き勝手にしてくれたなあ許さんぞ」と言わんがばかりの怒りの声と眼差しを向けられこの状況を不利と判断し、アジト兼宇宙船を竹とんぼ風に変形させて逃走したが、ブレーザーのスパイラルバレードで宇宙船を真っ二つにされて撃破された。
その後、上空のオーロラも消え、暴走した機械は元に戻った。
余談
作中ではカナン星人同士の会話にカナン星の言葉（宇宙語）が用いられ、洋画よろしく対訳字幕が表示された。
CVを務める竹内絢子は、今作のメイン脚本を担当する小柳啓伍氏が軍事考証で参加した『ゴジラS.P』にも金原さとみ役で出演している。
尚、原典で登場したカナン星人は全員女性であったが、ハービーは上記の通り中の人は女性であるものの、一人称が「僕」かつ、全体的に中性的な言動が目立つため、過去作品と同じケースかボクっ娘かは判別し難い上、現時点で公式からの補足もないため実態が明らかになっていない。
武器の光線銃はウルトラマンジードのAIBのアスタナージ・ガンの流用と思われる。
また、田口清隆監督がコインランドリーの常連客役でカメオ出演している。その際、半裸のヤスノブと遭遇してしまい、引き気味に去って行った。
ハービーのスーツアクターを務めた岡部氏は、ULTRAMANREGULOSではインストラクターフォロス、前作ではプロフェッサー・ギベルスと、同年で公開された作品全てで宇宙人キャラクターを演じている。
