カナン星人A「また一機、地球防衛軍のパトロール機が近づいている」
カナン星人B「北極はいまや、我らカナン星人のものだということを思い知らせてやる」
DATA
概要
第24話「北へ還れ!」に登場。
氷に閉ざされた極寒の惑星カナン星から地球侵略のためにやって来た宇宙人。
複眼状の大きな両眼が特徴で、手始めに母星の環境によく似た北極から手中に収めようと、ベーリング海の灯台に偽装したロケットから機械類を狂わせる『オーロラ光線』を発射し防衛軍と民間旅客機を衝突させ、制空権を掌握することにより誰も北極へ近づけさせないように暗躍していた。
灯台を怪しんだモロボシ・ダンが偵察によこしたウインダムを洗脳し襲わせたが、いかんせん相手がセブンであったためにまるで敵わず、洗脳が解かれてしまったために敗北。
セブンにはオーロラ光線も効くはずも無く、分が悪いと判断し逃亡を図るが最後はワイドショットでロケット諸共爆破されてしまった。
ちなみに劇中に登場した個体は全員女性であったが、ピット星人と同じく全員が女性のみの種族かどうかは不明である。また、母星の環境が極寒の地であるため熱に弱いとされる。
その後の作品での登場
ウルトラマンブレーザー
プレミア発表会でバザンガやガヴァドンAなどに混じって登場していた。
そして本編第6話「侵略のオーロラ」にて、ハービー、ロビーという個体が登場。
映像作品への登場は実に55年ぶりとなる。
この作品ではカナン星は戦争で壊滅状態になっており、そのために侵略を決意したらしい。
『セブン』のカナン星人達がウィンダムを利用した様に、アースガロンを利用しようとした(初代の暗躍を知る多くのファンからは、登場が判明した当初から「アースガロンがウィンダムと同じ事になる」と予想されており、案の定的中する形となった)。
漫画
桑田次郎版ウルトラセブン
縞模様の全身タイツにマントという服装に変更され、目も若干吊り目気味。
セブンを捕らえ灯台に連行するも檻から脱出されたため冷凍光線銃で応戦。首を斬られても頭を潰されてもわずかな時間で修復される再生能力と冷凍銃で追い詰める。しかし熱に弱かったため、セブンが苦し紛れに放ったエメリウム光線を浴びて全滅。内部のメカが破壊された灯台ロケットも自爆した。
ウルトラ忍法帖
TV番組にも出演する程の人気を誇るチャンピオン忍者「華難」として登場。原典と異なり性別は男だが、相手を洗脳する能力を持つ点は同じ。
めひらすが開いた朧党忍者小学校に教師として雇われ、タロウとレオ以外の忍小生徒を全員引き抜いてしまった。しかし実は悪の忍者で生徒を洗脳して悪事を行わせ朧党の一員にしようとした。肩書は伊達ではなく忍者としては強い部類で、洗脳した生徒達(と忍小教師の80)を眠らされるも、タロウも洗脳し仲間を攻撃できないレオをタロウの電気ショックで肋骨骨折させて追い詰めるが、マンによってタロウは倒され、自身も怒りに燃えるレオの閃光クナイ爆裂弾で倒された。
華難が登場した回はウル忍では初となるシリアス物となった。レオの攻撃で頭に巻糞を乗せられたりとギャグが全く無い訳でもないが。
戦え!ウルトラ兄弟
内山まもる氏の描く「ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦」のアナザーストーリーにも登場。
ウインダムの暮らすメタル星に潜伏し、自らのロケット型宇宙船をウインダム型ロボに仕込ませて現地のウインダムを操り、最強の兵団を作ろうと企んだが、メビウスのメビュームスラッシュで正体が露呈、メビュームシュートで地獄へ叩き落とされた。
酩酊!怪獣酒場2nd
第21話でスーツを着たモブとして登場。
派生作品
ウルトラゾーン
第19話のアイキャッチで、灯台の上でウインダムに抱かれて映画『タイタニック』のポーズを取っていた。
余談
- 名前の由来は旧約聖書に登場する約束の地カナンから。
- 頭部のデザインは成田亨。身体部分は円谷プロの衣装部が担当した。
- スーツアクターについては諸説あり、上記のものは「ウルトラセブン撮影日誌」などの記述に由来。多くの資料では矢野陽子、若山真樹、松平有加と記されているが、後に若山は演じていないと語っている。山村哲夫の証言ではマスクが小さすぎて若山は被れなかったそうだ。
- 山村は首の左右の垂れが出てしまっていることから「男性スタッフが入ったということもあると思います」と語っている。
- 2023年8月19日にウルトラ怪獣シリーズが発売した。
- ちなみにナンバリングは200番である。