「暴走した魔力が爆発を起こす!」
概要
ドラゴンクエストシリーズに登場する攻撃呪文。
初出は『ドラゴンクエストⅥ』から。
遙か昔、偉大な賢者が生み出したと言われる究極の呪文。
詠唱者の持つ全魔力を放出して巨大な爆発を引き起こし、
敵全体に、消費したMPの2倍~3倍(8・DS版6・モンスターシリーズでは2倍、9では1.5倍)程度のダメージを与える。
ただし、きっちり数字の2倍~3倍のダメージを与えられるかと言うとそうでもなく、
特に説明などはなくマダンテ=炎系扱いとなっており、炎系に耐性のある敵にはダメージが低下する。
ドラクエシリーズではお約束的に魔王系やラスボス、隠しボス級の敵は炎耐性が高い事が多いため、
想定した通りのダメージを与えられる敵はかなり限られていたりする。
とはいえ、完全に無効化されるという事はあまりなく(アストロンの効果が掛かっている場合は別だが)、
複数の使い手を用意すればゴリ押しでボスのHPを1ターン以内に削り切ったりも一応可能。
一方モンスターシリーズでは初代ではマダンテ自体にマダンテ属性なる物が設定されていたり、以降の作品でも炎系や光系などに分類されている為、それらの属性の耐性が無効以上であった場合ノーダメージに抑えたり、吸収して回復したりできる。
だいぼうぎょでもある程度ダメージを抑えられる。
また、作品によって呪文と特技、どちらに当てはめられているかが異なる。
どうしてこうなっているかというと、おそらくマホカンタされたり、
やまびこのぼうしで二連打されたりしたら洒落にならないからであると思われる。
そのおかげで、マホカンタを張っている敵に対してスルーして大ダメージを入れられる場合もある。
単発かつ1人で繰り出せる技としては作中でも最大クラス攻撃力理論値を持っている事が多い一方で、
デメリットとして全ての魔力を使い果たすために使用後はMPが0になるため使い所が難しい。
プレイヤー側が使うときもそうだが、一応敵サイドが使ってくる場合も
マダンテ(効果は全体に200前後のダメージである場合が多い)を使う1ターン前にはめいそうを使う、
逆にマダンテを使った後にはいのりを使ってMPを回復するなどの
行動パターンが演出として組まれている事が多い。
要するに、1回休む代わりに強力な攻撃を繰り出すパターンと実質同じ行動である。
ボスが繰り出す場合も炎属性扱いな事が多く、炎耐性で軽減可能。
例外的にダークドレアムだけは20ターン以内に勝利した後、お願いしてデスタムーアを倒して貰うというおまけの隠しイベントで
舐めプの末に最上級攻撃呪文連打→マダンテ→本来MPを消費するジゴスパークという通常考えられないようなコンボを繰り出して
第三形態デスタムーアを粉砕しており「破壊と殺戮の神」には常識が通用しない事を見せつけている(ただしあくまでも通常攻撃であるため、ただの演出である可能性も高い)。
ナンバリングタイトルでは習得条件が非常に厳しい場合が多く、
ストーリーに組み込まれているDQ6でバーバラが覚えるものを除くと
お世辞にも他スキルを差し置いて有用であるとは言い難いゼシカの格闘スキルを100まで上げるなど、
一種のやりこみと言える育成をする必要がある。
DQ9以降では賢者やベロニカ、セーニャ(DQ11)などがレベルアップで覚えるが、
覚えるレベルは前者が78、後者が70と、今までのシリーズでは無かったぐらいの高レベルにまで
育成してやっと習得するといった具合である。
ただ後者は経験値が稼ぎやすく、レベル99にするのも然程時間がかからないので見た目ほど大変ではない。
ロトの紋章におけるマダンテ
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では大きく設定が異なる。
賢者ポロンの合成呪文の集大成たる『極大五芒星』。メラゾーマ・マヒャド・バギクロス・ベギラゴン・イオナズンの5系統の最上位呪文を同時に使用し、合成する事で放つ。
ゲームでの設定が存在しない頃に構想されており、注釈でそれが語られている。
『ドラゴンクエストモンスターズ』では、上記5つの呪文を習得し、レベル等の条件を満たすとマダンテを覚えることが出来る。モンスターズ2のみ効果範囲が単体となっている。
先述の設定を反映したものかは不明だが、『ダイの大冒険』のメドローア等も取り入れられているため、可能性は高い。
ダイの大冒険
マダンテそのものは登場しないが、光魔の杖という無限にMPを吸収して攻撃や防御に使える光の刃を生み出す武器が登場する。
実はギガストラッシュのようにマダンテのアイディアもここから輸入されたのだろうか・・・?
理力の杖を改造したような武器で、桁違いの魔力を誇るバーンが装備すればオリハルコン製の武器でさえ叩き折る。とは言え、使用中は無限に魔力が吸収されるので扱いが難しく、魔力切れを起こすなど本家のマダンテを連想させる要素がある。
主な使い手
魔法戦士(DQ10)
仲間キャラ
ピサロ ※リメイク版のみ
など
敵モンスター
エビルプリースト ※リメイク版の隠しボス仕様のみ
仲間モンスター
など
派生呪文
クラスマダンテ
DQ8のチームモンスターの必殺技として登場。メダぞう、スマイル、はぐりんの三匹をそろえることで発動する。
ただMPを全消費するのは同じだが、対象ランダムに100~130程度のダメージを3~10回与えると、他のマダンテと比べて大きく仕様が異なっている。
ミナダンテ
モンスターズシリーズに登場。パーティ全員のMPを使ってマダンテを放つ、要はマダンテのミナデイン版。
プチマダンテ
DQMB2で登場するバーバラが使用する特技のひとつ。
クロスマダンテ
DQ11におけるベロニカ+セーニャの連携技。2人のMPを足してその消費MPの3倍ダメージを与える。
ベロニカが大人の姿になる貴重な技。また、ラスボスの二匹も同様の技を使う。
ちなみに使用には通常のマダンテを覚えている必要はないので、大抵の場合マダンテを覚えるよりも先に使えるようになる。