概要
どの作品でも中盤あたりで入手可能な杖。装備者は主に僧侶・魔法使い系のキャラである。
最大の特徴は魔法力を攻撃力に変換して使用する専用武器であること。
価格や登場時期の割に攻撃力は高く、特に『ドラゴンクエストⅢ』では魔法使い最強の武器だが、攻撃する度にMPを3程度消費してしまう。MPが無いときには消費せずに済むケースと攻撃力自体が落ちてしまうケースに分かれる。
特に購入時に注意も出ないので、高い攻撃力の数値のみにつられてデメリットを知らないまま購入してしまう可能性があり注意が必要。(売られている町で情報として教えてくれる人はいる)
購入時はそれでも悪くはない攻撃力ではあるが、魔法使い系キャラは素の攻撃力が貧弱かつ魔法で攻めた方が強いのが通例なので後半~終盤になってくるとMP消費のデメリットばかりが目立つことになる。
更に『ドラゴンクエストⅣ』においてはMP消費なしでほぼ同等の攻撃力を持つマグマの杖、『ドラゴンクエストⅤ』以降はムチという便利な武器が登場したため、ますます影が薄くなった。
その後MP消費不要な攻撃特技が多く登場したこともあってか、『ドラゴンクエストⅥ』以降は登場しなくなった。
デザイン
「杖」と言いつつ、公式ガイドブックなどで見られるその姿は、長い柄に金属製の刃物のような装飾の先端というどう見ても「槍」にしか見えない代物。
派生として
『ドラゴンクエストⅦ』には同じく攻撃にMPを消費する「えいゆうの杖」が登場している。メルビン専用。店売りしているがラスボスまで対応できる程度の攻撃力はあり、道具として「フバーハ」の効果もある、使用者のメルビンの魔力も相当高いので、理力の杖と比べれば存在感がある。
ただ、その攻撃力でもより強力な武器があるため、魔力消費前提でメルビンに装備させたいというプレイヤーは少ない。
むしろ、高い打撃力よりも、道具としての「フバーハ」の効果目当てというプレイヤーが多い(特に「フバーハ」を転職して引き継ぐのが難しいリメイク版)。
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では「光魔の杖」と呼ばれる武具が登場している。基本的には理力の杖と同じ原理であるが、リミッターがないため装備した者の魔力を吸い続けそれを攻撃力に変換する。
また、ポップの使用した「ブラックロッド」も魔法力を打撃力に変換する武器である。