概要
清く正しいカフェイン愛好家兼作家。
心が満たされ温まるハートフル系が大得意で、学園ものアニメの原作も手がけている。
なお、アクセントとしてちょびっとシリアスな展開がまじっているらしい……
……………以上存在Xの戯言でした(´・ω・`)
憎き存在Xの本当の概要_(:3 」∠)_
カルロ・ゼン(別名義:存在X)は小説投稿掲示板「Arcadia」にWEB小説として執筆していた幼女戦記が2013年10月からエンターブレインで書籍化を果たし、作家となった。
Twitterでは政治・歴史についてのツイートが多いが、右翼か左翼かどちらかに偏っているわけではなく、現実的に自身の知識を踏まえながら、客観視している言動が多いことから彼の博識さが窺える。
またほぼ全てのツイートで_(:3 」∠)_や(´・ω・`)、('ω')いった顔文字を文末に多用している。_(┐「ε:)_
カクヨムにて存在X名義でweb小説を投稿している。
プロフィール
代表作 | 幼女戦記 |
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性別 | 男性 |
好きなもの | パラドゲー、読書、喫茶店めぐり、珈琲、紅茶、ラーメン、人文学、社会科学(国際関係論/歴史)、散歩、睡眠、温泉 |
嫌いなもの | きのこ/たけのこ論争、ミルクは先に入れるべきか、後に入れるべきか論争、から揚げレモン論争、目玉焼きの調味料論争 |
人物
小学生の時は、吉川英治の三国志や、織田信長、豊臣秀吉のような伝記を図書館で多く読んでいた。その後は、コーエーの信長の野望や三國志といったテレビゲームに手を出して歴史が好きに。さらには太閤立志伝やモンゴルが舞台の蒼き狼と白き牝鹿といった系統にも手を出して「世界史楽しいな♪」となり、ズブズブと浸かっていった。
幼い頃からの読書好きで、中学・高校の頃から学校の仲間内で細々と小説を書いていた。転機となったのは、大学進学によって自由にインターネットが使えるようになり、ネット上で不特定多数の人に読んでもらえる喜びに目覚めてしまったことだという。その後しばらくして、Arcadiaに出会い、これが決定的となって、小説投稿サイトという空間にはまり込んでいった。
Arcadiaにて幼女戦記を投稿していた前後の期間は海外に住んでおり、その時に現在、書籍編集担当のF田さんから出版依頼のメッセージを受け取った。
しかし当時自費出版詐欺の話を多く耳にしていたため、これは新手の自費出版詐欺だと勘違いして、相手にしなかった。次にF田さんから「会いに行きますよ。どこに住んでいるんですか?」とメールが来たため海外にいる旨を伝えると、「東京に来た時に声をかけてください」と返答を貰った。カルロ・ゼンが一時帰国をした際には会談をし、どうやら詐欺ではないらしいことがわかり、じゃあ出版してもらってもいいかなとなったという。
幼女戦記の着想の経緯
サラリーマンが幼女に転生というアイデアは、「シカゴ学派」という学派を人間に適応したらどうなるんだろう、という思考の遊びが発端。「人間はそんなに合理的ではない」、「市場(しじょう)には問題がある。」ということはよく耳にする。しかし、シカゴ学派というものは「人間は合理的な存在」という仮定からはじまっていて「市場(しじょう)を心底から信じ込んでいる」。そんなシカゴ学派を理想とする人間を、変な世界にぶち込んだりしたらどうなるんだろうと考えていた。
カルロ・ゼンはシカゴ学派についてこう語っている。
彼らは完全に計算と数字の世界の住人で、すべてをミクロ経済学で判断しようとする。マイケル・サンデル教授の有名なたとえ話に出てくる、もし自分が列車の運転手だとして5人を轢くか1人を轢くかというトロッコ問題において、標準的な功利主義者では5人を轢くより1人となるかも知れないが、シカゴ学派の発想だと総コストで判断する。ある5人の生産性より、1人の生産性の方が高ければ、5人を轢いてしまえと。ここまで急進的なケースは稀ではあるが、根本的に道徳や善悪には個人差があり、ひとつの公平かつ客観的なものさしとして数字を使おう、というのがシカゴ学派のスタンスである。彼らにとってすれば、感情もコストにカウントして計算できると考える。カルロ・ゼン曰く、非常に簡略化して話していますので参考程度にしてください。とのこと。
そして上記の話が、あの悪魔の行動原理に繋がるのである。
余談
同じくArcadia原作オーバーロードの作者丸山くがねとは非常に仲が良い。彼らはWeb小説としてArcadiaに投稿していた時から認知しており、丸山くがねはWeb版の幼女戦記に対して、web小説は趣味でやるものであるため、終わらせる責任は無く、それ故に途端に終わってしまう作品が多いという中で、幼女戦記は完結を迎えた、ということが強く印象に残っていたと語っている。
また、カルロ・ゼンは丸山くがねと小説のレーベルが同じエンターブレイン(現KADOKAWA)で担当編集も同じF田さんだったため、彼らは気安く会うことが出来た。
担当編集のF田さんから、幼女戦記は4巻構成で考えて欲しいとお願いされたため、1巻と2巻はかなり詰め込んだ内容になっている。しかし予約の状況で初版の部数が増え重版が決定したため、4巻で終わらせなくてもいいということになった。
おしごと一覧
・幼女戦記(KADOKAWA/エンターブレイン)1~12巻既刊
・幼女戦記アニメ+劇場版(原作)
・約束の国(星海社FICTIONS)1~4巻既刊+完結済み
・ケイオスドラゴン 混沌戦争 (©SEGA ©STAR SEAS COMPANY /「ケイオスドラゴン混沌戦争」製作委員会)
『ヴァラガン共和国連邦』シナリオ
原作、シナリオ
・銃魔大戦 ~怠謀連理~(KADOKAWA/エンターブレイン)
・セブンスドラゴンⅢ UE72 未完のユウマ(星海社FICTIONS)
・テロール教授の怪しい授業 原作 (モーニング)
外部リンク
「これが面白いんだ、これを食え!」原作者カルロ・ゼンが語る「幼女戦記」(前編)
アニメ化するはずがなかった? 原作者カルロ・ゼンが語る「幼女戦記」(後編)
関連タグ
幼女戦記 ライトノベル エンターブレイン ターニャ・デグレチャフ 丸山くがね KADOKAWA 担当のF田さん