概要
ゼルダの伝説(初代)のイラストをゼルダの伝説(シリーズ)と分けるために作られたタグ。
ゼルダの伝説(初代)
『ゼルダの伝説』は、任天堂が制作したファミリーコンピュータ ディスクシステム用のゲームソフト。日本では1986年2月21日に発売された。ディスクシステムの第一弾となるゲームソフトである。
後にAV仕様のファミリーコンピュータ発売記念としてファミリーコンピュータの移植版が、ワリオの森と同時発売される事になり、その後はゲームボーイアドバンス、Wii バーチャルコンソールにも移植されている。
「ゼルダの伝説」シリーズとの混同を避けるため、『初代ゼルダの伝説』『ゼルダの伝説1』等と呼ばれることがある。
力のトライフォースを手にハイラルを我が物にせんとする大魔王ガノンの手からハイラルを守るため、ゼルダ姫がハイラル各地に隠した8つの知恵のトライフォースの欠片を集めるというストーリー。
広大なハイラルの探索、様々なアイテムを駆使した謎解き等、「ゼルダの伝説」シリーズの根幹とも言える数々の特徴は、すでに本作で確立されている。
一方で、リンクやゼルダ姫のキャラクターデザインは昨今のシリーズで一般的なものと比べるとかなり異なる。
登場人物
登場モンスター
地上フィールド
地下ダンジョン
雑魚モンスター
中ボス
大ボス
あれこれ
ディスクシステム版とカセット版との相違点
ゲームシステムに相違点はないが、ごく一部のデータの変更、音源の相違が挙げられる。
特に音源はディスクシステム用の音源が使えないため、新たに収録されたものが採用されている。
また、カセット版のタイトルは『ゼルダの伝説1』となっている。
おそらくだが、画面上部のステータスの文字のフォントがディスク版と異なり海外版と同一である事から、「海外版ベースのロムカセット移植」ではないかともされている。
カセット版における不可解な発売年
1994年に発売されたFC版の発売年の表記は何故か「(C)1986 1992」となっている。
おそらくFC版の移植は本来1992年に発売する予定だったが、移植した際に何かしらの諸都合で1994年で発売になったか。
もしくは発売ではなく、移植していた時期が1992年であった説もある。
しかし、一部の書籍やネット上でも「1992年にロムカセット版が発売」と表記されているところが多いが、全くの誤りであり、実際には1992年の時点では発売されていない。
事実、1994年2月19日の発売であり、日本では1992年にゼルダシリーズの発売はされていない。
参考にまで直近で発売されているシリーズでは、神々のトライフォースは1991年(海外では1992年)、夢をみる島は1993年である。
また、GBA版以降もFCD版ベースを除き、1992年表記のままである。
原作・移植一覧
FDS版 | FC版 | GC『どうぶつの森+』 | GBA版 | |
---|---|---|---|---|
発売日・配信日 | 1986/2/21 | 1994/2/19 | 2001/12/14 | 2004/2/14 |
値段 | 2,600円 | 4,200円+税 | 6,800円+税 | 2,000円(税込) |
ベース | FDS版 | FC版 | ||
備考 | (※1) | |||
GC『ゼルダコレクション』 | WiiVC | 3DSVC | ゲーム&ウオッチ | |
発売日・配信日 | 2004/3/18交換開始 | 2006/12/2 | 2011/12/22 | 2021/11/12 |
値段 | 非売品 | 500ポイント | 500円 | 5,480円 |
ベース | FDS版 | ゼルコレ | FC版 | FDS版 |
備考 | (※2) |
※1 ゲーム内の「家具」としてファミコン「ゼルダの伝説」のゲームが登場する。通常プレイでは入手不可能。
ちなみにメッセージの変更を除けば再現度が一番高い。
※2 クラブニンテンドーで500ポイントでプレゼントされた。『4つの剣+』購入者は150ポイントで入手できた。
他にも『リンクの冒険』『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』が収録されている。
セーブ
本ソフトはセーブ方法が特殊である。普通のプレイではゲームオーバー時にしかセーブが出来ず、任意にセーブを行うためには「Startでサブ画面を開いた状態でIIコンの上+Aを押す」という隠しコマンド然とした操作でセーブ画面を出す必要がある(そしてセーブ画面でSelect、Startで項目を選ぶ)。説明書に記載はあるものの、途中セーブという扱いではなく「ゲームを中止する」操作としての紹介である。
移植作では、ファミコンミニやWii VC版ではコントローラを2つ使うような操作は出来ず、セーブ画面は「サブ画面で上+Select」に変更されている。
3DS VCではコントローラの切り替え操作がVCの機能として用意されているため、「Startでサブ画面に入り、L+R+YでIIコンに切り替え、上+A、L+R+YでIコンに戻り、Select、Startで項目を選択」という面倒な操作となる。
Switch Onlineでは、Switchは標準コントローラが2個として使えるJoy-Conであるため、携帯モードでプレイしていた場合「+でサブ画面に入り、左右のJoy-Conを取り外して2つにし(左・右の順で取り外したとする)、IIコン(右Joy-Con)でスティック↑+右ボタン(←+X)、Iコン(左Joy-Con)で-+SL、-+SR、両Joy-Conを再装着」という更に面倒な操作になる。Joy-Conの無いSwitch Liteではおそらく途中セーブ不可能である。
(ただしVCには中断機能、Switch Onlineにはどこでもセーブ機能がゲーム外のサービス自体の機能としてあるため、実質的にはセーブに困ることは特にない。)
その他
スーパーマリオブラザーズ3のワープゾーンへ行くアイテム「笛」は、ゼルダの伝説に登場した笛が元ネタ。メロディから竜巻に飛ばされるところまで再現されている。