概要
2012年7月10日から10月8日まで東京都現代美術館で行われた『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』の目玉企画だった。本編上映のほか、実際に使われたセットの展示やメイキングの公開があった。
展示会終了後、2012年11月17日公開のアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と同時上映された。
巨神兵が現代の東京に降り立ち、世界に破滅をもたらすまでを描く。
キノコ雲から犬に至るまでCGは使わず、ミニチュアと合成による特撮にこだわった。ビル破壊のカポック爆破の瞬間も美しい。
巨神兵は『風の谷のナウシカ』に登場する架空の兵器で、今作はそのスピンオフにあたる。原作者の宮崎駿はナウシカを出さないことを条件に承諾した(クレジットでは「巨神兵」)。
製作は「特撮博物館」協力で、宮崎と鈴木敏夫の所属するスタジオジブリ。
現在は福島県須賀川市の特撮アーカイブセンターで上映されている。
スタッフ
巨神兵 - 宮崎駿
美術監督 - 三池敏夫
監督補 - 尾上克郎
脚本・光学作画 - 庵野秀明
巨神兵デザイン - 前田真宏
巨神兵造型 - 竹谷隆之
巨神兵操演 - 村本明久
音楽 - 岩崎太整
言語 - 舞城王太郎
声 - 林原めぐみ
制作 - 特撮研究所 / カラー
製作 - スタジオジブリ
関連タグ
ガメラ大怪獣空中決戦 - 劇中で使用した東京タワーのモデルを『巨神兵東京に現わる』に再利用する予定があったが、最終的には一部の劇場で展示された。また、マザーレギオンのマイクロ波シェルのイメージに巨神兵のプロトンビームが一部投影された。そして、徳間ガメラのプラズマ火球の初期案とプロトンビームが、『シン・ゴジラ』における内閣総辞職ビームへと繋がっている。