概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC7巻収録「ネズミとばくだん」。
家にネズミが出てパニックになったドラえもんが、ネズミを退治する為に取り出した対惑星級の戦略兵器。
その様子を見て慌てたのび太と玉子が「ネズミは驚いて逃げていった」とドラえもんを誤魔化して安心させたことで、実際には未使用のまま終わっている。
本当に地球を破壊できるのか
原作版及び派生作品の作中で、この爆弾が実際に使用されたことはない為(下記の「ミニ地球はかいバクダン」等は除く)、実際に地球を破壊する威力があるかどうかは不明(ただし地球破壊爆弾を含め、ドラえもんが所有するひみつ道具〈言い換えれば未来デパート等で一般販売されている道具〉の中には全知全能の力を行使出来る道具が存在する)。
ちなみに空想科学読本では「大きさから地球を破壊するほどの威力はない」と考察されている(ただし『ドラえもん』の作中には、物体を自由に大きくすることが出来る「ビッグライト」が登場している)。
関連道具
- ミニ地球はかいバクダン
スピンオフ作品『ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ』に登場したひみつ道具。
名前の通り小型の「地球破壊爆弾」で、爆発の規模はとても小さくなっているが、それでもダイナマイトに近い破壊力を持つ。
外観は黒色の小さな球体だが、こちらは作中で「地球そのものを吹き飛ばすほどの威力を持つ」と明言されている。詳細は項目を参照。
「地球破壊爆弾」及び「超高性能爆弾」の完全上位互換と言える道具で、こちらは公式サイトにて「銀河全てを破壊するほどの威力を持つ」と明言されている。詳細は項目を参照。
- ジャンボ・ガン/熱線銃
「ネズミとばくだん」劇中にて。ドラえもんが地球破壊爆弾を出す前に、のび太と玉子の二人に「(二人も)武器をもってたたかえ」と、それぞれ貸し与えた銃器。
ジャンボ・ガンは大口径銃器で、外観は大ぶりなリボルバーを思わせる。その威力は「一発で戦車をふきとばす」。
熱線銃はライフルを思わせる形状の銃器で、「一しゅんのうちに、鉄筋のビルをけむりにしてしまう」(言葉通りの威力なら、ジュドに内装された連装ビーム砲同等の威力)。
こんなものを手渡されたのび太と玉子は、当然ながら恐怖し震えていた。
また、ドラえもん自身も熱線銃のような銃器を手にしており、それを以てネズミに戦いを挑まんとしていた。
余談
連載当初は「原子爆弾」という名前だったが、TC収録時に現在の名前に改められた。原子核と電子の構造を想起させる図が描かれているのはその名残である(その為、上記の空想科学読本の結論は初期設定であれば正解と言える)。ただし水田版アニメに登場する地球破壊爆弾については、上記の図は描かれていない(「ネズミが去るまであと4時間」、「出木杉にも苦手を作れ」等)。しかしネーミング及び威力の物騒さで言えば「地球破壊爆弾」の方が遥かに上回っている。
なお『宇宙戦艦ヤマト』の「重核子爆弾」、『超時空要塞マクロス』の「反応弾」等も「自粛により今の名前になった」とされている。
TC27巻収録「恋するドラえもん」では、ドラえもんは惚れた猫に恋敵がいることを知った際、嫉妬のあまりこの道具を取り出し、恋敵を吹き飛ばそうとした事もある(上記の「ネズミとばくだん」では、あくまでもネズミの抹殺が目的)。ただし作中では道具の名称は出ていない。大山のぶ代版アニメ「ぼく失恋しちゃった」では「未来爆弾」という名称に変更されている。
その他、原作版で登場する爆弾やミサイルが、水田版アニメでは地球破壊爆弾に変更されていることがある(「驚音波発振機」等)。
『新・鉄人兵団』の冒頭では、ドラえもんが地球破壊爆弾とほぼ同じ外観のミサイルを取り出しており(例によって未使用のままで終わるが)、『ひみつ道具博物館』では「なんでも館」に展示されているひみつ道具の一つとして登場している。
トヨタ制作の実写版『ドラえもん』のCM「のび太の学科試験」編では、他のひみつ道具と共に一瞬だけ登場している。
また、小説版『鉄人兵団』おいて、のび太は「今思えばこけおどしの爆弾だったのではないか」と回想している。
『ドラえもん わくわくひみつ道具』では、ドラミも地球破壊爆弾を取り出している。ピンク色で花柄模様が塗装されており、作中ではゴキブリ退治の為に使用されそうになったが、ドラえもんが大慌てで制止した為、やはり未使用に終わった。
関連イラスト
関連タグ
表記ゆれ:地球はかいばくだん(『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』、アニメ版『ドラえもん』公式サイト「ひみつ道具カタログ」等では、このように表記されている。一方、大全集では「地球破壊爆弾」と表記されている)。
人間爆弾:大山のぶ代版アニメ『ドラえもん』における中の人繋がり。
ツァーリ・ボンバ:現実に存在した史上最大の核兵器。