解説
『機甲戦記ドラグナー』後半に登場するギガノス帝国軍の部隊で、ある意味後半の路線変更の代表とも呼べる連中。
正式名称は「ギガノス帝国海洋戦域機動軍F軍団グン・ジェム別働隊」。F軍団はアジア・インドネシア方面軍の意。
アジア・中国大陸の奥地にあるギガノス帝国の秘密工場を守護するのが主な役目で、周囲の遊牧民から略奪を繰り返すなどの圧政を敷いている。隊長であるグン・ジェム大佐や四天王を見れば一目でわかる通り、素行は最悪で、山賊かギャングにしか見えない風貌の荒くれものばかりが集まっている。ハッキリ言ってしまえば北斗の拳の悪役、あるいはダイナミックプロ作品の敵キャラみたいな連中である。
オマケにグン・ジェム自身が友軍から脅迫・恐喝を繰り返すロクデナシなだけあって、月面のギガノス本国からはギガノスの汚物と呼ばれて倦厭されている。
見た目に違わず実力も強者ぞろいで、ドラグーンの量産が行われるまでは遭遇した連合軍は1機として無事に戻れなかったと言われる始末である。主人公達ドラグナー遊撃隊にとっては、中盤の要となる強敵であった。
また、前半のライバルキャラ的立ち位置だったプラクティーズの3名も、マイヨ・プラート左遷の煽りを受けて一時期グン・ジェム隊に身を寄せている。
その強烈な個性故に、一種のカリスマであったグン・ジェムの戦死(この時すでにミン以外の四天王は全員死亡)を受けるとあっという間に瓦解してしまい、暴徒と化した雑兵たちは軍の貯蔵庫を暴いて略奪を繰り返し、それを咎めたミンを殺そうとする始末であった。
構成メンバー
グン・ジェム
隊長。青龍刀の使い手。好色にして金に目が無い変態狒々ジジイ。見た目通りの凶暴性と、クレバーな狡猾性を併せ持つ強敵。
ゴル大尉
搭乗機はスターク・ゲバイ。
ガナン大尉
四天王最狂の男。ナイフマニアで「殺人鬼が軍服を着ている」と言わしめるほどの戦闘狂。
搭乗機はスターク・ガンドーラ。
ミン大尉(リー・スー・ミン)
搭乗機はスターク・ダイン。
ジン中尉
四天王最年少。イケメンの優男だが、性格は卑劣にして酷薄。
搭乗機はスターク・ダウツェン。
一般兵
モヒカンやハゲなど個性豊かなファッションをしている。暇潰しに手の下に割れた瓶を置いて腕相撲するような元気な若者たち。
グン・ジェムの戦死後は完全に見切りをつけて逃げ出す始末で、ハイデルネッケン少佐により粛清された。
関連項目
死鬼隊(蒼き流星SPTレイズナー):同じく北斗の拳に影響され過ぎな小隊。