概要
ユーラシア連邦領内にある軍事企業で、地球連合軍ともザフトとも取引を行っている。元は戦闘車両メーカーだったが、情勢を見てMS部門に参入し始める。
ザフトのコンペティションにおいてMMI社製のゲイツの対抗馬としてゲル・フィニートを送り出すが、ゲイツの開発が国策企業のMMI社であることと、連合製量産MSとの戦闘を見越した携行型ビーム兵器を持つことなどの原因からコンペティションに敗れる。
しかし、この時送り出したゲル・フィニートの量子通信技術は、後にザフトが開発するドラグーン・システムという形で発展する事になる。
主な登場作品
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
オーブの中立コロニー「ヘリオポリス」で発見されたアストレイシリーズの情報を情報屋のケナフ・ルキーニから入手した事で、そのアストレイを手に入れようと画策。ジャンク屋組合に『大量のジャンク品の購入』と言う偽りの依頼を送り、ロウ・ギュールが個人保有しているレッドフレームをロウの仲間達ごと対ビーム用の試験用ドームに閉じ込めて監禁することに成功。しかし、ロウ達のジャンク屋の維持と協力でドーム内のエネルギーラインとジャンクから組み上げたエネルギー変換器によってレッドフレームのエネルギーを確保されてしまい失敗。その後、レッドフレームの奪取を諦めきれず多額の報酬でサーペントテールに依頼するが、「あれは悪運が強い」と言う理由で断られてしまう。実際に、他のコーディネイターの傭兵へ依頼して襲撃させたものの掌にビームの球を構成する『光雷球』を編み出させてしまい、襲撃した傭兵が返り討ちにされている。
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
ユーラシア連邦のMS開発プロジェクト『X計画』に参加し、ユーラシア連邦初のMSとなるハイペリオンの試作機3機を納品している。何気ないが、このハイペリオンの操縦系統はG兵器やアストレイシリーズと同じ物を採用されている。
試験運用も順調に進んでいたものの大西洋連邦がニュートロンジャマーキャンセラーを手に入れた事で情勢が大きく変わり、ユーラシア連邦が大西洋連邦製のGATシリーズの導入を呑まざるしか無い状況に陥り、X計画は凍結されてしまい再び制式採用を逃す。
なお、大西洋連邦がNジャマーキャンセラーを手に入れて無ければ計画が凍結されなかったことを考えると、ある意味でNジャマーキャンセラーの被害者とも言える(ちなみに、後にユーラシア連邦を脱走したカナードとハイペリオンによって大西洋連邦の基地が襲撃されて、Nジャマーキャンセラーが強奪されている)。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
『X計画』の凍結に伴い、大西洋連邦のGATシリーズによって制式採用MSのシェアを独占されたものの、転機が訪れる。
ファントムペインが主導する第1期GAT-Xシリーズの強化改修計画「アクタイオン・プロジェクト」において、アクタイオン社は計画の中心的な企業として参加。MSのOEM生産や強化発展機を送り出し、ファントムペインの戦力強化に貢献している。
機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS
凍結されたハイペリオン開発計画の凍結解除のために連合陸軍に打診し続け、「陸戦用MS」としての認可をもぎ取りハイペリオンGによるテストを行い、最終的にハイペリオンはユーラシア連邦の主力量産MSとして運用されるようになるまでに成長している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY B
地球連合軍の傭兵であるダンテ・ゴルディジャーニにアクタイオン・プロジェクトの名目で「アストレイもヘリオポリス製の機体であるため研究対象とすべき」と言われてプロトアストレイを増産した。
しかし、ダンテの目的が叢雲劾との私闘目的であったため、アストレイノワールを1機製造しただけに留まった。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R
同社の技術主任であるヴァレリオ・ヴァレリが半ばプロジェクトを私物化する形で第2期GAT-Xシリーズとプロトアストレイを再製造、強化改修を施している。
ただし、プロジェクト外の扱いとしてファントムペインは関与せず、ヴァレリオの件はアクタイオン社で独断となっている。
カラミティの製造でかなり予算を使いつぶしたのか、残りの二機は既存の量産機に原型機と同等の性能を持たせてベース機としている。
主な製品
NMS-X07PO ゲル・フィニート
X計画関連
CAT1-X1/3~3/3 ハイペリオン
CAT1-XG1/12~12/12 ハイペリオンG
量産型ハイペリオン
OEM生産
GAT-X102 デュエル
GAT-X103 バスター
GAT-X105 ストライク
GAT-X207 ブリッツ
GAT-X303 イージス
GAT-X131 カラミティ
GAT-707E フォビドゥンヴォーテクス(フォビドゥンの代用)
GAT-333 レイダー(制式仕様)(レイダー(先行仕様)の代用)
アクタイオン・プロジェクト関係
GAT-X1022 ブルデュエル
GAT-X103AP ヴェルデバスター
GAT-X105E ストライクE
GAT-X105E+AQM/E-M1 ストライクE+I.W.S.P.
GAT-X105E+AQM/E-X09S ストライクノワール
GAT-X207SR ネロブリッツ
GAT-X303AA ロッソイージス
GAT-X131B ブラウカラミティ
GAT-X252R ロートフォビドゥン
GAT-X370G ゲルプレイダー
MBF-P0X アストレイ ノワール
MBF-P02VV アストレイ ターンレッド
余談
- 地球連合ともプラントとも取引している件やガンダムタイプを増産している様は、宇宙世紀のどこかの腹黒企業を彷彿とさせる。
- しかし、こちらは地球連合やプラントに加えその他勢力に対しても政治的な影響力は皆無で、良く言えば職人気質、悪く言えば技術バカと言ったところ。
- もっとも、政治面はブルーコスモスとザラ派と言う過激派が濃すぎるとも言える。