「俺は力で”蛇華”をのし上がった男だ」
「来な! マフィアの怖さを思い知らせてやる!!」
「さあ決着をつけよう、キリュウカズマ!」
CV:龍澤慎一(『1』『3』)、森川竜太(『極』)、後藤ヒロキ(『ONLINE』)
概要
ポニーテールと左目の上にある大きな傷が特徴で、よく創作物で登場する典型的エセ中国人キャラの「〜アル」「〜ネ」といった言葉遣いはせず、不自然なイントネーションのカタコト日本語を話し不気味な雰囲気を醸し出す(中国人が現実で話す日本語にかなり近い)。
蛇華本部に君臨していた暗殺拳法の総帥白蓮(シロ婆)が、桐生一馬以外で唯一その流派の免許と奥義を授けた超一流の武闘家で、自らの力だけで現在の地位に辿り着いた実力者。戦闘では徒手空拳の他に、青龍偃月刀や鏢(日本でいうところのクナイ)、鉤爪といった多彩な武器を使用する。
劇中の動向
龍が如く / 龍が如く極
本編から12年前(1993年)に堂島組と偽造パスポートの取引をしたが、高すぎる作成代金(2000万円)に不満を持ち、桐生に薬入りの祝杯を飲ませて罠に嵌め、威嚇のために凄惨な拷問にかけた上で嬲り殺しにしようとしたが、風間新太郎の介入により失敗に終わる。(この時の銃撃戦が原因で風間は足を負傷している。また、onlineの風間のキャラストーリーでは、堂島宗兵が蛇華が黙ってないことを知った上で寄越したと語られている。)
その後、2005年には東城会から盗まれた100億円を手に入れるために嶋野太と手を組むが、100億を入手した際の取り分が30億と予想より下回ったことに腹を立て、100億のカギを握る少女・澤村遥を神室町のギャングを利用して捕らえ、更には遥が持っていたペンダントを「ドケチな男」の嶋野ではなく錦山彰に売る。その後は遥を利用し、父親である神宮京平を強請ることで大金を入手しようと画策するが、遥を救出しにアジトへ乗り込んできた桐生に敗れる。
龍が如くONLINE
過去のエピソードで登場し、『1』の100億円事件の終結直後、蛇華本部から100億円入手に失敗した責任を追及され、日本支部総統の座を追われる危機に立たされるが、後釜としてやってきたリー・ロンツァンを打倒する事で総統の座を守りきると、改めて桐生への復讐を誓った。
『2』では彼の師匠である白蓮(シロ婆)が登場。弟子であるラウを倒した桐生に対し報復するかどうか見極めるために接触するも彼の人柄に触れたことで大層気に入り、弟子の非礼と不始末を詫びると共に「蓮家操棒術(『極2』では蓮家操槍術)」の奥義を授けた。
龍が如く3
当時51歳。同じく横浜をナワバリとしていた浜崎豪と協力関係を結んでおり、復讐のため部下と共に神室町へ侵攻し、桐生を兄貴と慕う島袋力也を拉致し、桐生を誘き寄せ、決着をつけるため挑んだが敗北する。その後、最後の足搔きとして部下に命じて力也を殺そうとするも、風間新太郎の弟でCIAの風間譲二に襲撃されて失敗し、最期は自身も頭に銃弾を受け死亡した。これにより蛇華の日本支部はほぼ壊滅した。
『6』では蛇華の構成員の話によると、蛇華はラウの死後、再び神室町へ進出しているが、新たに日本に進出してきた同じ中国マフィアの「祭汪会」の勢いに飲まれたため、以前と比べると遥かに弱体化していることが明らかになる。
龍が如く7 光と闇の行方
サブストーリーにおいて、「周家龍(チャウ・カーロン)」という裏武器商人が登場し、長髪でサングラスをしており判りづらいがラウとは容姿や話し方が酷似している。劇中では、主人公・春日一番が裏武器の取引をするに相応しい人間か試すため、部下に襲わせる。勝利後は高架下にて強力な武器を提供してくれる他、デリバリーヘルプで呼び出すこともでき、二本の青龍刀で華麗に敵を切り裂く。
『7』ではあの人によく似ている人物が登場しており、チャウは春日が東城会の元組員であることが分かると「カザマやキリュウがいたところか」「顔も思い出したくない連中だ」とボヤいていることや、自身に会うための合言葉を「らうちゃうちゃうや(ラウ違うチャウや)」にしていることなどを踏まえるとラウ本人である可能性が高い。
また、異人三の勢力の一つで中国マフィア「横浜流氓」の元総帥・趙天佑の絆ドラマ内での会話から、ラウがトップだった蛇華全盛期の時代にライバル関係であった横浜流氓と横浜中華街の覇権争いをしていた事が判明する。