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ワムウの編集履歴

2024-02-20 04:14:14 バージョン

ワムウ

わむう

漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流』に登場するキャラクター。

俺にとって 強い者こそが真理

 勇者こそ友であり 尊敬する者・・・・


概要

かつて波紋使いたちを壊滅状態に追い込んだ謎の生命体柱の男の一人。

年齢は1万2千歳。顔にカタカナの「ワ」のような刺青がある(その刺青には「POWER」と細かく書いてある)。

「柱の男」の中での地位は3位。しかし、シーザーカーズ「戦闘の天才」と言わしめる程の実力者で、上位の2人からも一目置かれる存在。


圧倒的な強さと戦闘センス、豊富な戦闘経験からくるスキのなさでジョセフ達の前に立ちはだかる。特にジョセフとは実質的なライバル関係にあり、2人が雌雄を決した終盤の決闘はジョジョシリーズ屈指のベストバウトに数えられる。


Wamuu

敵役の中でも珍しく衣装が変わっており、初登場時は頭髪が見えていたが後に頭巾をかぶるようになった。ピクシブでは頭巾のイラストが多め。


性格

戦いの中で生き、強さを尊ぶ武人であり、たとえ敵であっても戦った相手に敬意を表すなど誇り高き男である。幼少期から面倒を見てくれたカーズ、エシディシに対して非常に忠実であるが、戦いの場においては自らの戦いの美学を優先する。2人もこの事を熟知しており、特に咎めることはしない……が、カーズとしてはワムウの美学は受け入れられないようだ(ワムウが見下されているわけではない。親兄弟でも思想の違いくらいはあるという話である)。


自分の影に入られることを嫌い、影に入った者ならばたとえ上司のカーズであっても反射的に攻撃してしまう(直後にカーズもうっかり入ってしまったことを謝っていたが)癖(?)がある。

戦士として純粋すぎた故、昔は波紋使いとの戦争で生き残った子供に手を下せないというある種の博愛精神もあった(ちなみにその子供はカーズが見せしめのごとく殺害している)。


一方で現在は、マルクを殺しても全く気付かないなど人間を歯牙にもかけていない。それを見たスピードワゴンは「青年(マルク)に対する彼らの気持ちは人間が蟻を踏んでも気づかないのと同じだ」と述べた。怒れるジョセフから挑まれた時も余裕ぶって見下しており、命が惜しければ下がるように命じていた。

ただし、マルクは大人であり(少なくとも軍に入隊できる年齢である)服装からワムウ達を倒そうとしていた集団の一員と判別できるので、波紋使いの子供と同列には語れない。ワムウ自身の心理描写もないのでスピードワゴンの発言が正しいとは断言できない(一方で波紋使いの子供が戦いに参加したのか、それとも非戦闘員だったのかも不明である)。


ジョセフを倒したと思ってその場を立ち去ろうとする→死んだ振りをしたジョセフが地を這って逃げようとする→ワムウが振り返るもジョセフが死んだ振りをするので気づかない→ジョセフが地を這って逃げるというコミカルなシーンもあった。「なんで気づかないんだ」と読者はツッコミを入れたであろうシーンだが、ワムウはそれだけ自分の技に自信をもっていたということなのだろう。

この油断や慢心は最後まで治らず、ジョセフから幾度も手痛い目に遭わされることに。

しかし戦士としての誇りや矜持は失っておらず、自分が認めた相手には敵だろうと敬意を払う。


その戦いへの理念や戦士としての矜持、武と誇りに生きる侠客のような生き様から「柱の男」たちのなかでも特に高い人気を誇るキャラでもある。

連載初期の強敵ということもあって後世のジョジョキャラにはないキャラクター付けがされているのも大きい。


劇中での活躍

過去

赤ん坊のころに同じ一族を全滅させたカーズによって生かされ、以降行動を共にするようになる。カーズに忠誠を誓っているが、彼が自分の家族を皆殺しにしていたことは知らなかったという。


物語開始の2000年前に究極生命体になるために必要なスーパーエイジャを求め、中南米から海を渡ってローマ帝国時代のヨーロッパに侵攻するが休眠期に入ってしまい、ローマの地下の遺跡で眠りについていた。


目覚め

そして1939年、二人の主たちに先んじて目覚め、ナチス軍の発掘部隊を捕食して殲滅。

その後、3人でエイジャの赤石を探すために地上に出ようとしたところをジョセフとシーザーに阻まれる(この少し前に、シーザーの友人であるマルクをすれ違い様に捕食、殺害している)。


友人を殺されて怒るシーザーの「シャボンランチャー」を一蹴するも、ジョセフに即興の必殺技「クラッカーヴォレイ」(正確にはそれを二段に仕込んだ「クラッカーブーメラン」)で顔を5cm抉られ、彼の度胸と挑発に乗ってジョセフを好敵手と認識。心臓に毒の仕込まれた「死のウェディングリング」をはめ込み、33日の猶予を与えて決闘を約束させた。


シーザーとの死闘

エシディシを倒されたのち、再度ジョセフたちと遭遇しシーザーと激突。

成長したシーザーに押されかけるも、隙をついて「神砂嵐」で勝利。

その際シーザーに解毒剤入りのピアスを盗られ、命を削って生み出した「血のシャボン」でジョセフたちのもとに届けられそうになり、シャボンを壊そうとするが、シーザーの死を恐れず仲間のために戦う姿に敬意を表し、これを見逃した。


『(指輪は)くれてやろう (だが俺は)人間のようにセンチになったわけではない 俺にとって強い者こそが真理・・・勇者こそ友であり尊敬する者・・・』



『お前の事は、永遠に記憶の片隅に留めておくことであろう【シーザー】・・・・シャボン玉のように華麗で儚き戦士(おとこ)よ・・・!』


ジョセフとの死闘

直後に乗り込んで来たジョセフ、リサリサと対峙。カーズは100体の吸血鬼をけしかけて二人を始末するつもりだったが、リサリサが「時限爆弾を解除しないと赤石は砕けることになる」とハッタリを掛けたことで殺せなくなる。

ここでリサリサから「自分はカーズと、ジョセフはワムウと決闘を行う」という提案がされる。ワムウとしてはジョセフとの決着を望んでおり、思わず笑みを浮かべてしまったのでカーズに叱責された。


そしてピッツベルリナ山でジョセフと約束の決闘が開戦。

伝統の吸血馬による戦車戦で様々な流法を繰り出してジョセフを圧倒するも、ワムウもの意表を突くジョセフの奇策に形勢が逆転。

最終流法・渾楔颯(こんけつさつ)で命懸けの勝ちを取りに行くも、ジョセフとシーザーとの見えない絆の力の前に敗れ去った。


風に還る戦士

死の間際、ワムウの苦痛を少しでも和らげようとしたジョセフに対して「情けをかけるな」と怒りを露わにしたが、

逆にシーザーの託したシャボン玉を見逃した理由をジョセフに問われ、

「それは彼が誇り高い戦士だったからであり、敬意を表したからだ」

と答えた時に、ジョセフの行動の理由が「戦士として敬意を表したかったから」である事に気がついた。

首だけになりながらも自分に対して敬意を払ったジョセフを殺そうと殺到する吸血鬼たちを一喝し、最後の力を振り絞って制止。

ジョセフが解毒剤を飲み干すのを見届けた後、ジョセフに最大級の敬意を表しながら『俺は・・・お前に出会うために、1万数千年も彷徨っていたのかもしれん・・・さらばだ・・・ジョジョ・・・』と己の人生に満足しながら風の中へと消えて逝った。


そんなワムウに対し、ジョセフは奇妙な友情を感じながら無言の敬礼で応じるのだった…。

友によって死の苦痛を和らげながら看取られる。その姿は、かつてワムウが殺したマルクと何も変わらないものだった。


技『風の流法(モード)』

神砂嵐

ワムウ『闘技!神砂嵐!!!』

そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!


読み方は「かみずなあらし」。

両腕を前に突き出した状態で関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕するワムウの代名詞的な技。その威力は大理石の柱を削り去り、修行を経て強さを増したシーザーにも致命傷を負わせるほど。

オールスターバトル』ではハート・ヒート・アタック(必殺技)として扱われている。


ステルス能力(名称不明)

体表に生やした管から空気を噴出して風のプロテクターを形成する、水蒸気による光の屈折を応用して姿を消す。

また、短時間ながら太陽光の下でも活動可能になる効果もあり、ワムウがカーズと合流する前に奇襲をかけようとしていたシーザーの裏をかくことに成功している。


最終流法・渾楔颯

ワムウ様

読み方は「ファイナルモード・こんけつさつ」

ステルス能力で用いた全身の管から吸い込んだ膨大な量の空気を体内で圧縮し、角から極めて高圧の状態で噴出させて標的を切り刻む技。

神砂嵐をも凌ぐ威力を持つワムウの最後の切り札であるが、使用する際に高圧空気と体組織の間で膨大な摩擦力と摩擦熱が発生し、ワムウ本人の肉体も徐々に崩壊していくある種の自爆技でもある。

ジョセフとの戦いで、最後の一撃を放とうとするも、波紋を流すために使ったを体内に吸い込んでしまい、体内で摩擦熱によって気化したところを、燃えたシーザーのバンダナによって発火、大爆発を引き起こし、体の首から下が吹き飛んでしまった。

『オールスターバトル』ではグレート・ヒート・アタック(最強必殺技)として扱われている。


これは風の流法ではないのだが、便宜上ここに記す。

額の角はドリルのように旋回させることができ、作中ではドイツ軍兵士吸血鬼を角で仕留める場面もあった。

また、角はある種の感覚器官の役割も持ち、視覚が利かない状況でも角で空気の流れを感じ取って相手の居場所や動きを探知することができる。

その精度は走り回る戦車の上であっても、同じく走っているジョセフの戦車を一撃で狙い撃つほど。

『オールスターバトル』でも「風だけを感じてものを見よう」という特殊技が使用できる(原典同様に目を潰してしまうため、一度使用したら解除できない)。


その他

サンタナも用いた他の生物の体に潜り込む能力や自らの骨格を崩して身体を変形させる能力なども使え、劇中では吸血馬の中に潜り込んでジョセフの裏をかくことに成功している。

また、戦いでの動きが体の隅々まで染み込んでいることから、自分の影の中に入る者にはカーズ達であっても無意識の内に反射攻撃をしてしまう癖がある。

また大きな精神的ショックを受けた場合、アスリートが用いるスィッチング・ウィンバックと呼ばれる各々独自の精神回復方法を用いるのだが、彼の場合スイッチは両目をつぶすことである。柱の男の回復力を考えれば両目程度すぐ再生しそうだが、ワムウはそれをせず、感覚器官としての役割も果たす角で風だけを探知することで闘志を取り戻す。ある意味自分を更に不利にする背水の陣ということだろうか。


余談

ジョジョリオンには柱の男と似た設定の生物・岩人間が登場している。そのうちの一人大年寺山愛唱のスタンドがドゥービー・ワゥ!という「竜巻」を起こす能力である。


名前の元ネタはイギリスのロック・デュオ「wham」から。


声優

テレビアニメ版、ASB版。かつてドラマCD版第3部ではモハメド・アヴドゥルを演じていた。


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流


柱の男 サンタナ エシディシ カーズ

ジョセフ・ジョースター シーザー・A・ツェペリ リサリサ スピードワゴン


波紋法 波紋疾走

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