概要
『週刊ヤングジャンプ』で連載中のフォビドゥン澁川によるショートギャグマンガ。
北海道札幌市某所に居を構える場末のスナック「バス江」を舞台に、チーママの明美と年齢・本名不詳のママ、クセが凄い常連客らのやりとりを描く。
暴力ネタ、ブラックジョーク、他作品のパロディなどが多い一方で、久米田康治作品を思わせる日常のあるあるネタなど、幅広い笑いが楽しめる作品。
元々は『めぞん一刻』をパロディしたアパートものになる予定だったが、そこで脇役として出す予定だった明美を編集者が気に入ったために、スナックものになったらしい(ちなみに、作者は本作を書くまで行ったことが無かった)。
サブタイトルは全て洋楽から取られている。
2023年6月13日にTVアニメ化決定の報告がされる。
原作でも度々アニメ化に関するネタが展開されていたが、それが見事に現実になった。
2024年1月から TOKYO MX、HTB、BS朝日にて放送予定。アニメーション制作はスタジオぷYUKAI。
あらすじ
札幌最大の歓楽街すすきの…から離れて北24条。その片隅には文字通りの「バス江」なるスナックがあった。今宵もアホな客、奇行を繰り返す店員たちが、日常に宿るふとした疑問にメスを入れていく。そして読者のあなたも、いつしかこの店の虜になっていくのだ…。
登場人物
スナック「バス江」
本作の主人公。「バス江」じゃない方。三日月の様にとんがった前髪。
スタイル抜群の美人だが、かなりの俗物でずぼら、おまけに短気。的確なツッコミを下すことが多いが、ボケも前振りなしに行う。
壊滅的なだめんずうぉ~か~であり、前の前の彼氏が作った借金を未だに返せていない。
ママ。氣志團のボーカルではない。かなりの高齢であり、自虐ネタも多い。
明美と夫婦漫才が如き息の合った掛け合いを行うが、瓶で頭をかち割られたり表示がバグったりとロクな目に遭わない。
また単行本書き下ろしのおまけページでは他の漫画家とコラボして過去が捏造されており、カイガラムシのM.O.手術を受けていたなどといった逸話を語っている。
第5話(アニメ版では第2話)で面接を受けていた新人店員。明美に負けず劣らずの美人だが、エキセントリックな行動を繰り広げる上記2名に悪戦苦闘している。かなりのゲーマー。
客
第1話で風間先輩に無理矢理ついてこさせられた若いサラリーマン。外見通り真面目な性格。なお、アニメでは一人で初来店した。
- 風間(CV:福島潤)
山田の先輩。暑苦しいチャラ男。冒頭でバス江が血だまりになっていたのを見て我先に逃走して以来一発キャラかと思われていたが、その後再登場を果たした。こう見えて新婚。原作での初登場は第1話であるが、アニメでは第3話より登場。
演歌歌手のような外見のおじさん。オジサンあるあるを振る。意外と乙女チックな所もある。
見るからにモテなさそうな外見のデブ。エセ関西弁(ネットのアレ?)で話すため関西出身に見えるが北海道から出たことは無い。かなりのスケベで、同席していた男性からも引かれるほどデリカシーが無い。
ギラギラの色黒男。明美を狙っているが毎回生兵法で挑んで空回りする。
- カワちゃん(CV:濱野大輝)
B系ファッションの男。第3話(アニメでは第4話)より登場。馴染み客ではあるが、別の店に入り浸ってなかなか来ないこともある。
- 勇者(CV:高橋良輔)
『ド●ゴンクエストⅢ』風の衣装を着た勇者。第10話(アニメでは第6話)より登場。コスプレではなく、店とリンクした異世界から来た本物の勇者。
アニラジ
スナックバス江 おもてなしラジオ「酒の席の話なんて、覚えてない!」
MCを明美役の高橋李依とバス江役の斉藤貴美子が担当。『音泉』にて配信後、ポニーキャニオンのアニメ専用YouTubeチャンネル『ぽにきゃん-Anime』チャンネルでもアップされる。
ゲスト一覧
* 落合福嗣がゲスト予定だったが体調不良によりゲスト無し、後に6回に出演。
アニメED曲
アニメのED曲は決まった歌手とタイアップするわけではなく、スナックのカラオケで歌われるような曲を各キャラクターが歌うという方式になっているが、第5話では監督の芦名みのる氏書き下ろしのオリジナル曲が使われた。
ED映像は新規で製作された実写のカラオケ映像(監督・脚本・構成は勇者役の高橋良輔)が使われているが、オリジナル曲が使われた第5話ではFlashアニメ(「なつみSTEP!」で知られるたけはらみのる氏が製作)となっている。
一覧
話数 | 曲名 | 歌唱者 | オリジナル歌唱者 | 発売年 | ED | カラオケ動画リンク* |
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1話 | オリビアを聴きながら | 明美 | 杏里 | 1978年 | ※ | ※ |
2話 | 長い夜 | タツ兄 | 松山千春 | 1981年 | ※ | ※ |
3話 | シルエット・ロマンス | 東美樹 | 大橋純子 | 1981年 | ※ | ※ |
4話 | サバイバル | 風間、山田 | GLAY | 1999年 | ※ | ※ |
5話 | SFラブストーリー | 森田feat.明美 | --- | --- | ※ | ※ |
6話 | あゝ無情 | 明美 | アン・ルイス | 1986年 | ※ | ※ |
7話 | ロンリー・チャップリン | バス江、タツ兄 | 鈴木聖美 with Rats&Star | 1987年 | ※ | ※ |
8話 | フレンズ | 小雨 | REBECCA | 1985年 | ※ | ※ |
9話 | 星空のディスタンス | 森田 | ALFEE | 1984年 | ※ | ※ |
10話 | 目を閉じておいでよ | 山田、明美 | BARBEE BOYS | 1989年 | ※ | ※ |
* アニメで実際に使われたカラオケ動画を『ぽにきゃん-Anime』チャンネルがアップしたもの
関連項目
- 常連:アニメの製作委員会の表記が『「スナックバス江」常連一同』
- 玉袋筋太郎:一般社団法人「全日本スナック連盟」を設立するほどのスナック通であり、アニメ第1話のOPナレーションを担当
- 道産子ギャルはなまらめんこい:同時期にアニメ版が放送されている、同じく北海道が舞台かつジャンプ漫画原作の作品。とはいえ、こちらは北見市が主な舞台だが。
- ナツキ・スバル:アニメ6話にて、胸に『な』と縫い込まれたジャージを着た男がバス江に来店した。EDクレジットは『ジャージを着た男』で、キャストはナツキと同じ小林裕介。
- 藤村忠寿 嬉野雅道:北海道繋がりかアニメ10話にてあからさまに二人に似た客が登場。登場時にバス江が福助人形のようになっていた。キャスティングも二人を起用。10話アフレコアフタートークにて山田役阿座上がどうでしょう藩士であり、作者も藩士であることが語られた。