新千歳空港駅
しんちとせくうこうえき
概要
日本最北及び最東の空港駅であり、新千歳空港国内線旅客ターミナルへ直結している。2014年(平成26年)に津軽海峡線の吉岡海底駅と竜飛海底駅が廃止されてからは、JR北海道唯一の地下駅となっている。
2024年(令和6年)時点では早朝・深夜に普通列車が発着する以外は、ほぼ全ての列車が区間快速/快速/特別快速「エアポート」として発着し、当駅発の全ての列車が札幌方面行き且つ、札幌駅まで先着する。
日中は「エアポート」のみの約10分毎等間隔運転で、札幌行きが1時間あたり4本(区間快速が毎時10分発・39分発、快速が毎時29分発・59分発)、小樽行きが1時間あたり2本(快速が毎時20分発、特別快速が毎時50分発)の運転となっている。
早朝・深夜を除いた時間帯は、いずれかの駅ホームで「エアポート」が発車を待つダイヤとなっている為、基本的に乗客は駅ホームで待たずに乗車できる。そのため駅ホームにはベンチが設置されていない。日中に発車する列車は小樽行きが1番乗り場、札幌行きが2番乗り場を使用する。
2016年(平成28年)3月25日までは旭川行き(札幌からは特急「スーパーカムイ」として運転)も運行されていたが、現在は廃止されている。また、かつてはトマム方面への臨時特急のディーゼル車両も乗り入れていたが、近年は運行されておらず、すべて電車による運行となっている。
札幌までの所要時間は約37分(一部列車を除く)。苫小牧・東室蘭・函館方面及びトマム・帯広・釧路方面へは隣の南千歳駅で乗り換えとなる。
駅構造、のりば
島式ホーム1面2線の地下駅。
自動改札機は1998年に導入された。トイレは改札外の待合室にあるため、入場後は列車のトイレを利用するしかない。
国内線出発ロビーまでは徒歩約6分。国内線到着ロビーに当駅始発列車・南千歳駅乗換列車の発車標が設置されており、航空機を降りてすぐに列車の発車時刻が確認できるようになっている。
また、先述の通り、ホームにはベンチが設置されていない。
利用状況
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 11,790人 | 23,580人 |
2009年(平成21年)度 | 11,140人 | 22,280人 |
2010年(平成22年)度 | 11,010人 | 22,020人 |
2011年(平成23年)度 | 11,610人 | 23,220人 |
2012年(平成24年)度 | 12,801人 | 25,602人 |
2013年(平成25年)度 | 13,458人 | 26,916人 |
2014年(平成26年)度 | 14,085人 | 28,170人 |
2015年(平成27年)度 | 15,066人 | 30,132人 |
2016年(平成28年)度 | 16,121人 | 32,242人 |
2017年(平成29年)度 | 17,096人 | 34,192人 |
2018年(平成30年)度 | 17,759人 | 35,518人 |
今後の予定
南千歳駅〜当駅間は単線の盲腸線(札幌方面のみ発着の行き止まり構造)であるため、「エアポート」の増発や千歳線のダイヤ上のボトルネックとなっている他、前述の通り東室蘭方面や釧路方面へは南千歳駅への乗り換えが必須である。また、当駅は島式1面2線のホームで有効長が6両編成分しかないため、「エアポート」の増結などが困難になっている。この状況を改善するために2018年春に線路を付け替え、本線に組み込み直通化させる構想が発表され、国土交通省も検討に入っているという。前々から言われていた「エアポート」のさらなる増発やJR北海道の増収効果にも期待がかかるという。報道によれば早くとも2022年の完成を目指しているという。
2024年3月29日、JR北海道が2030年度末に予定する北海道新幹線札幌延伸後に、在来線の高速化により札幌駅〜新千歳空港駅間の所要時間を8分短縮し、最速25分で結ぶ事業構想をまとめていることを北海道新聞が報じた。