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列車名の由来・曖昧さ回避編集

エアポート(空港)


概要編集

そのルーツは1988年(昭和63年)に運行を開始した千歳空港へのアクセス列車である快速「空港ライナー」1992年(平成4年)に新千歳空港への支線が開業した際に現在の快速「エアポート」へと改称された。

新千歳空港駅札幌駅小樽駅間を千歳線函館本線を経由して運行する。


4号車は指定席uシート」となっており、特急列車並みのリクライニングシートとなっている。指定席がある関係で、マルスによる発券に対応するため、すべての列車に号数が振られている。

空港アクセス以外にも、千歳線・函館本線の速達列車としての性格も併せ持っており、そのため日中でも混雑していることが多い。混雑緩和を目的に毎時4本から毎時5本(2020年〜)、毎時6本(2024年〜)と年々本数を増やしている。

  • 夜間の一部の列車では札幌駅を境に普通列車に種別が変わる列車もあり、手稲行き、ほしみ行きが存在するほか、朝には逆に札幌駅から「エアポート」になる列車もある。そのうち1本は当別駅始発(学園都市線からの直通)である。その場合、札幌駅からuシートは指定席になるので注意。
  • 2020年3月改正では、朝と夜間に限り新千歳空港〜札幌間を約35分で結ぶ最速達タイプの特別快速「エアポート」を新設(当該区間では南千歳駅新札幌駅のみに停車)。2024年3月改正では特別快速が日中時間帯にも増発される。
  • 2024年3月改正では千歳駅北広島駅間の普通列車の削減分の補完として区間快速「エアポート」も設定され、日中は区間快速:快速:特別快速=2:3:1の本数(毎時6本運転)となるようダイヤが組まれた。号数は通しで、全列車が札幌駅・新千歳空港駅に先発・先着する。桑園駅が全快速・特別快速の停車駅に追加。さらに最終便として23時21分に新千歳空港駅を発車する「特別快速エアポート195号」が設定された。

種別表示色は特別快速が、快速がオレンジ、区間快速がとなっており、所謂3色LEDの色が割り振られている。


停車駅編集

●:停車 ▲:一部列車が停車 ※:一部列車が臨時停車 レ:通過


駅名区間快速快速特別快速備考
新千歳空港駅
南千歳駅
千歳駅
長都駅
サッポロビール庭園駅
恵庭駅
恵み野駅
島松駅
北広島駅(※3)
新札幌駅
白石駅(※4)
札幌駅
桑園駅
琴似駅
手稲駅
稲穂駅
星置駅
ほしみ駅
銭函駅
朝里駅
小樽築港駅
南小樽駅
小樽駅

(※1):区間快速は新千歳空港駅〜北広島駅間各駅に停車

(※2):日中の快速は手稲駅〜小樽駅間の各駅に停車(2024年3月改正より)

(※3)エスコンフィールドHOKKAIDOでのナイトゲーム開催日は、夜間の特別快速(新千歳空港駅始発)が臨時停車。

(※4)朝夕の快速の一部のみ停車(区間快速は日中のみ設定のため通過)。


使用車両編集

現行の使用車両編集

  • 721系/733系3000・4000番台
    • 指定席uシート」を連結する6両編成が限定運用されている。733系3000番台は2014年、733系4000番台は2024年から営業運転を開始。

過去の使用車両編集

  • 711系
    • かつての「空港ライナー」の一部と「エアポート」増発時に一時的に使用された。
  • 781系
    • 1992年~2002年まで運用。一部はL特急「ライラック」からの直通運用だった。
  • 785系789系1000番台
    • L特急「スーパーホワイトアロー」(2002年〜2007年)、L特急「スーパーカムイ」(2007年〜2016年)において旭川駅からの直通で運用。ただし、一部は快速区間のみの運用があったほか、ダイヤが乱れた際にも快速区間のみの運用がされた。
    • 2016年のダイヤ改正で直通運転が廃止されたことで離脱。

沿革編集

前史・快速「空港ライナー」編集

  • 1980年(昭和55年)10月1日:千歳空港駅の開業に伴うダイヤ改正で、千歳空港駅〜札幌駅間に快速列車(列車愛称なし)を設定。1日3往復で、711系を使用。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:千歳空港駅方面と札幌駅方面を結ぶ快速「空港ライナー」が登場。従来の快速列車(列車愛称なし)も「空港ライナー」と統合。また、小樽駅発着で全区間を快速運転する列車として快速「マリンライナー」を設定。「空港ライナー」の停車駅は以下の2通りが設定された。
駅名(※1)(※2)備考
苫小牧駅
沼ノ端駅
千歳空港駅
千歳駅
長都駅
恵庭駅
恵み野駅
島松駅
北広島駅
新札幌駅
白石駅
札幌駅

(※1)終日運転。大半は千歳空港駅発着。苫小牧駅以西まで運転する場合、その区間は各駅停車となる。

(※2)主に朝・夜の運転。

(※3)快速「マリンライナー」の札幌駅〜小樽駅間の停車駅は「小樽築港駅・南小樽駅」「手稲駅・小樽築港駅・南小樽駅」「桑園駅・琴似駅・小樽築港駅・南小樽駅」などのパターンがあったが、のちに「手稲駅・小樽築港駅・南小樽駅」のパターンのみとなる(夏季に小樽駅始発のみ銭函駅に臨時停車)。ただし、1997年(平成9年)3月22日以前(キハ201系導入前)では、朝の通勤時間の1本については「桑園駅・琴似駅・手稲駅・銭函駅・小樽築港駅・南小樽駅」の停車パターンだった。


快速「エアポート」の登場編集

  • 1992年(平成4年)7月1日:千歳線の支線として南千歳駅〜新千歳空港駅間が開通(千歳空港駅は南千歳駅に改称)。快速「空港ライナー」を快速「エアポート」に改称し、快速「マリンライナー」と合わせて15分間隔での運転を開始。また、L特急ライラック」の室蘭駅〜札幌駅間をL特急「すずらん」に分割、「ライラック」の新千歳空港駅〜札幌駅間を快速「エアポート」として延長し、直通運転開始。
  • 1997年(平成9年)3月22日:同日のダイヤ改正で増発された朝の一部列車に711系が暫定的に使用される。711系充当列車は全車自由席であったが、これは721系の車両不足のために生じたもので、731系の増備によって721系が捻出されたため、短期間で解消された。
  • 1998年(平成10年)12月8日:この日限りで721系充当列車での"Airport"表記のヘッドマーク掲出を終了。

指定席「uシート」導入〜旭川駅発着列車の廃止編集

  • 2000年(平成12年)3月11日:快速「マリンライナー」が廃止され、小樽駅発着の快速「エアポート」を増発。これに伴い、快速「エアポート」の小樽駅発着列車は従来の日中60分間隔から30分間隔に変更。停車駅に琴似駅を追加。
  • 2000年(平成12年)11月7日:快速「エアポート」用の721系に指定席「uシート」を連結開始(4号車の半室のみ設定)。同時に、従来は新千歳空港駅〜札幌駅間のみの設定(札幌駅〜小樽駅間は自由席扱い)だった指定席が新千歳空港駅〜小樽駅間の全区間に拡大。
  • 2001年(平成13年)7月1日:L特急「ライラック」・快速「エアポート」用の781系に指定席「uシート」を連結開始(4号車の半室のみ設定)。
  • 2002年(平成14年)3月16日:快速「エアポート」の最高速度を130km/hに向上し、停車駅に恵庭駅を追加。旭川駅発着列車の特急区間の列車をL特急「ライラック」(781系)からL特急「スーパーホワイトアロー(785系)に変更。785系に「uシート」用の新製車(モハ785形500番台・モハ784形500番台)を連結し、基本編成が781系の4両から5両へ増車。
  • 2003年(平成15年)9月15日:快速「エアポート」用の721系の編成を順次変更。「uシート」の設置を拡大し、増備車(4000・5000番台)の導入と従来車両の増席を実施。4号車の全車が「uシート」となる。また、多機能トイレや車椅子スペースなど、バリアフリー化を施した自由席用の新型車両(デッキなし)を導入。2004年(平成16年)3月13日までに全工事が完了。
  • 2004年(平成16年)3月13日:新千歳空港行き列車の札幌駅発車ホームを5・6番線に統一。札幌駅・新千歳空港駅に指定席「uシート」専用の指定席券売機を設置。
  • 2006年(平成18年)3月18日:7時台に新千歳空港発の快速「エアポート」を1本増発。夜間の下り「エアポート」の白石駅への停車を拡大。小樽駅の発車ホームを4・5番線に統一。
  • 2007年(平成19年)10月1日:旭川駅発着列車に789系1000番台を導入し、特急区間の列車をL特急「スーパーホワイトアロー」(785系)からL特急「スーパーカムイ(785系と789系1000番台の共通運用)に変更。721系の前面・側面の種別・行先表示が新デザインへ変更され、新千歳空港行きの表記には「飛行機マーク」が添えられる。
  • 2008年(平成20年)3月15日羽田空港からの始発便到着に合わせ、新千歳空港駅発の快速「エアポート」を1本、21時台に新千歳空港駅発着の快速「エアポート」(L特急「スーパーカムイ」直通)を1往復、それぞれ増発。
  • 2012年(平成24年)10月27日札沼線(学園都市線)直通の石狩当別駅(現:当別駅)発着列車が1日1往復設定(学園都市線内は各駅停車として運転)。
  • 2013年(平成25年)11月1日:千歳線を走行する特急列車の最高速度引き下げによるダイヤ修正。当初は快速「エアポート」も最高速度を120km/hに引き下げる予定であったが、この時点では見送られた。
  • 2014年(平成26年)7月19日:733系3000番台を導入開始。733系3000番台の新造により、721系(6両編成)の一部が普通列車用に配置転換される。
  • 2014年(平成26年)7月31日:721系の指定席「uシート」で実施されていたFM文字放送サービス(見えるラジオ)が終了。
  • 2014年(平成26年)8月30日:快速「エアポート」の最高速度を120km/hに引き下げ。
  • 2016年(平成28年)3月26日:快速「エアポート」とL特急「スーパーカムイ」の直通運転を廃止。これに伴い、快速「エアポート」は全列車が3扉車の6両編成(721系または733系)に統一。指定席「uシート」の座席指定料金が310円から210円値上げされ、520円となる。

相次ぐ増発編集

  • 2020年(令和2年)3月14日:混雑緩和を目的に、快速「エアポート」を毎時4本から毎時5本(運転本数は116本から148本)に増発。朝の札幌発2本および夜間の新千歳空港発2本については、速達型の特別快速「エアポート」として設定され、途中停車駅は南千歳駅・新札幌駅のみとされた。所要時間は特別快速が33〜35分、快速が37~39分。方向幕・LED表示器の種別色は特別快速が赤、快速が橙(区間快速「いしかりライナー」で使用されていた色)となる。また、新千歳空港への早朝アクセスを目的に札幌駅5時50分発の列車が設定され、新千歳空港駅到着が従来より23分早い6時28分となった。一方で、新千歳空港駅から学園都市線への乗り入れを終了。
  • 2024年(令和6年)3月16日:「エアポート」を毎時5本から毎時6本に増発。新千歳空港駅〜北広島駅間が各駅停車となる区間快速「エアポート」を新設。日中時間帯は特別快速が毎時1本(小樽駅発着)、快速が毎時3本(うち1本が小樽駅発着、2本が札幌駅発着)、区間快速が毎時2本(札幌駅発着)の運転となる。全快速列車の停車駅に桑園駅が追加し、日中時間帯の小樽駅発着の快速については、稲穂駅・星置駅・ほしみ駅・銭函駅・朝里駅にも停車し、手稲駅〜小樽駅間が各駅停車となる。
  • 2024年(令和6年)10月25日:733系4000番台を導入開始。

今後の予定編集

2024年4月1日に公表された「JR北海道グループ中期経営計画2026」では、北海道新幹線札幌延伸後に在来線の改良による高速化(軌道強化・線形改良・最高速度の向上・高架化による踏切解消など)を行い、札幌駅〜新千歳空港駅間(46.6km)の所要時間(最速)について33分(2024年3月18日時点)から25分への短縮を目指す構想が示されている。


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