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大麻の編集履歴

2024-04-24 18:41:42 バージョン

大麻

よみかたはあいまいさかいひをさんしょう

読みによって意味が異なる。詳しくは曖昧さ回避を参照。

はじめに

大麻については根拠が不十分な怪しい情報が多数出回っています。

pixiv百科事典はアカウントさえあれば誰でも編集出来るため、鵜呑みにせず、自分で情報を調べ、冷静に判断して下さい。


曖昧さ回避

  • たいま。アサ科の植物である「アサ」の別名。→
  • たいま。上記「アサ」から作られた麻薬
  • おおあさ。北海道江別市及び徳島県鳴門市の地名。ちなみに江別市内には、JR北海道函館本線の駅である大麻駅がある。読み方は地名と一緒。
  • おおさ。香川県善通寺市の地名。住所の表記には大麻に「町」がついて「大麻町」と表記される。ちなみに過去には、琴平参宮鉄道の大麻駅と、大麻神社前駅があったが、この2つの駅は琴平参宮鉄道線の廃線によって廃駅となった。両方とも読み方は地名と一緒。
  • おおあさ。日本の苗字
  • おおぬさ。「大幣」とも書く。神道お祓いで使用する、または白木の棒の先に紙垂をつけた道具。→ 大幣

麻薬としての「大麻」

麻の花冠や葉などを加工して作る、古典的な麻薬の一種。いわゆる「マリファナ」である。

多幸感や酩酊に近い状態、反射神経の遅れをもたらす。

嗜好品としての歴史は古いが、明治時代以前の日本では嗜好目的に使用する習慣は無かった。

大麻草の成分である「カンナビノイド」には104種類あり、「大麻取締法」や「麻薬取締法」で規制されている成分は「THC(テトラヒドロカンナビノール)」。


日本においては古くからモルヒネなどと同様に、薬草として鎮痛などの目的で使用され、第二次世界大戦前には日本薬局方に印度大麻草の名前で記載されていた。


七味唐辛子など、薬味に種が用いられることがあるがこちらは無害。チェリオが販売している炭酸飲料には「CBD→カンナビジオール」なのでこちらも無害。

しかし、食用目的であっても栽培には免許が必須。


呼称

加工状態によって大きく3種類に分けられる。


乾燥大麻

花冠や葉を乾燥させたもので、大麻が俗に「ハッパ」(葉っぱ)と呼ばれる所以。

インドでは葉・茎が原料のものを「バング」、花穂が原料のものを「ガンジャ」と呼ぶ。


大麻樹脂

樹液を圧縮固化させたもの。中近東では「ハシシ」と呼ばれ、これはアサシンの語源である。またその形状からチョコという俗称もある。

インドでは「チャラス」。


液体大麻

上記のいずれかを何らかの溶剤で溶かしたもの。アルコールで抽出した「大麻チンキ」など。


合法化をめぐる動き

現在、日本を含むほとんどの国では違法薬物とされるが、近年、一部の国や地方で合法化が進んでいる。


というのも、これらの国や地方では大麻の使用文化が盛んであり厳しく取り締まってもめぼしい効果がないこと、特にアメリカでは人種問題も絡んで罰金の支払い能力が低いマイノリティが抜き打ちで身体検査をされることが多く、所持が発覚したが罰金を払えずに入獄し、その結果職を失い生活のために闇社会に加わるという事例が社会問題となっていた

こうした取り締まりにかかる警察、裁判所、刑務所などの費用は政府にとって重荷である一方、麻薬市場は全く撲滅の兆しが見えなかった。そこで合法化することで諸経費を削減したり、闇社会から資金源を奪い返したりすることで、その資金を福祉や教育に当てることを狙って合法化する地域が増え始めている。

こうした動きは、あくまでも「他の薬物の問題が深刻すぎるので大麻を厳しく取り締まるのはやめ、国家が管理することでお金の流れの正常化を図り、解決に繋げよう」というものであり、一部の人間が娯楽目的で使用するためだけに解禁された訳ではない。大麻が安全であるから解禁するのではなく、深刻な薬物汚染から地域を守るために薬物の中ではまだ多少マシな方と言える大麻に関しては規制を緩和しようという苦肉の策と言える。

したがって、大麻以外の薬物乱用が深刻化していない地域において、上記のアメリカの例を持ち出して解禁運動を行う事は慎重にすべきである。前提として、外国で解禁されているから日本もそうすべきだ、というのは各国の環境は異なる以上必ずしも当てはまらない。単に「外国はこうだから日本はこうしよう」では政策として正しいとは呼べない点に注意しなければならない。


カナダなどでは娯楽目的としての利用が解禁されているが、上記の「他の薬物の問題が深刻すぎるので大麻だけでも国家が管理する」という目的もあり、未成年の利用は禁止されている場合もある。

また、一部解禁されている国でも、アルコールと同様、使用した状態での乗り物の運転は交通事故の原因となるためご法度である。


日本では大麻取締法による規制対象で、しめ縄など薬物の生産以外の目的で麻を栽培する際には、都道府県知事の許可が必要である。

また、日本人が解禁されている国に行って使用してきても、帰国後に国外犯規定により逮捕される可能性はある。しかし、麻薬に寛容な国では警察関連の経費削減も期待して合法化をしているため、「そんなものに協力させようとするな」と断られるのが関の山で、効果は薄いと見られている。

「医療用大麻としての薬効」を目的に日本国内での解禁を求める運動もあるが、大麻よりリスクが低く扱いやすい鎮痛剤も多く開発されており、精神疾患や心臓疾患のリスクを考えると解禁すべきではないという意見もある。また、そのような医療用大麻の合法化を謳う解禁論者には大麻の濫用で検挙された前科のある有名人もおり、「また麻薬を使いたいだけでは?」という疑念の声もある。そもそも、日本国民の大半は麻薬に否定的である以上合法化される可能性は極めて低いだろう。


なお、現在合法化している国は、社会への影響を最小のものとするため、医療用大麻解禁→非犯罪化→合法化に至るプロセスを少なくとも20年以上の年月をかけて実現しており、仮に日本で大麻が解禁されるとしても長い年月はかかると推測できる。


大麻文化と密接な音楽ジャンルもあり(レゲエには「ガンジャチューン」と呼ばれる大麻を歌った曲も多い)、ミュージシャンやその周辺が大麻の栽培、使用で逮捕された例も多い。


日本の合法大麻

日本では基本的に大麻の摂取は違法であるが、大麻草の種子や茎からの抽出したCBDという物質は、依存性や中毒性を持たないとされている。そのため、種子や茎からの抽出したものに限り合法である。そのため、オイルや菓子、吸引器といった様々な商品が小売店やネットで販売されている。主な効果として、リラックス効果やてんかんの抑制が挙げられる。今後大麻取締法が改正され部位規制から成分規制に移行した場合、より多くのCBDを抽出できるようになるため、CBD市場が大きく成長する可能性がある。


大麻の危険性

簡単に言えば使用方法を誤れば危険。これは他のドラッグはもちろん、酒やタバコといった世界的に広く合法化されているものなども同様であるし、栄養物として知られるビタミンやたんぱく質も使用方法を誤れば最悪死に至る。

合法の国で生産された、大麻成分を含む食品を食べてしまう事故の報道も2019年にあったので、誤って摂取することの無いよう注意が必要である。


この他にも、大麻は以下のような悪影響を身体に及ぼすことが指摘されている。


大麻の危険性

  • 統合失調症の発症リスク増大(参照:WHOの大麻レポート、デンマークのコホート研究)

  • DNA損傷や癌を引き起こすリスク増大(参照:アメリカ化学会)
  • 統合失調症に起因する殺人などの他害行為(例:淡路5人殺人事件、熊谷連続殺人事件、豊中妊婦刺殺事件 など)
  • 妊娠中の大麻服用は先天性欠損症や早産・死産のリスク大(参照:カリフォルニア州議会・米連邦食品医薬品局)

  • 交通事故の増加報告多数

  • 幻覚、幻聴による暴行、殺人(※後述)
  • 転落死など



※幻覚、幻聴による暴行、殺人に関するソース


大麻の致死量は2016年にWHOに提出された報告書においては、実験用の猿に用いた結果、耐性の無い体重70kgの人が、小型のパイプを用いて一般的に一度に使用される大麻10mgを吸引した場合、安全率は3千倍~1万倍(致死に至るには短時間に最小34g、最大114g使用する必要がある)と推測され、アルコールの10倍ヘロインの5倍よりも低く非医学的に使用されるほとんどの他の精神活性物質よりも急性投与において最も安全であると報告された。(あくまでも非医学的に使用される精神活性物質の中でである。)

しかし、心疾患などを抱えている場合はアルコールなどと同様にこの結果は絶対値といい難い報告もあり、2014年にはForensicScience Internationalにおいて、2人が大麻によって直接引き起こされた心疾患(1人は以前から心疾患を抱え、もう1人はアルコールと薬物使用摂取履歴あり)による死亡が医学的に確認され、レポートでは「知る限り初の大麻が死の直接的原因となった例」としている。これ以降も何件か大麻の過剰摂取によると思われる死亡案件が散見されている。


大麻の危険性に関する論争

大麻の危険性に関しては、様々な観点から論争が起きている。「総合評価ではアルコールやニコチンよりはるかに低い」「カフェイン(無論カフェインも過剰摂取は深刻な健康被害を及ぼす)と同程度」とする主張もあれば、「大麻とアルコール、ニコチンはそもそも有害性の性質が違うので単純比較できない」とする主張もある。


大麻の入手に関する問題

2022年現在、日本では大麻が合法化されていない非合法な存在である以上、それを手に入れる方法は非合法な闇ルート(すなわち暴力団テロリスト半グレなど反社会的勢力からの購入)のみであり、言うまでもない事だが犯罪である。

つまり安全か否かを問う以前に、大麻を入手した時点で確実に反社会的勢力に協力している(資金源になっている)のであり、自分が直接暴れたり他人に転売したりしなくても「誰にも迷惑はかけてない」という言い分は通用しない。


なお、栽培で自分用に精製する場合もあるが、種を合法的に入手しても、無免許であれば発芽させた時点で違法である。

また、種を販売して申し訳程度に「栽培しないでください」と書いてあるサイトもあるが、これも結構な割合で詐欺サイトであり、運営者が反社である恐れも大きいので決してこのようなサイトから購入してはいけない(大麻栽培の他に、個人情報を抜き取られて悪用されるリスクがある)。


また、反社が栽培する大麻はベランダなどの劣悪な環境で育成されることが多く、人体に有害な薬品などの化学物質が混入している恐れがあるため絶対に使用してはいけない。


解禁を訴えるのは自由であるが、実際に解禁されて国や民間が取り扱うようになるその日までは、決して手に入れたり使用する事は法律上許されない。


関連タグ

薬物 麻薬 脱法ハーブ ガンギマリ


アヘン戦争…同じ麻薬植物であるケシが原因で勃発した貿易戦争。ついに武力衝突にまで至った。麻薬にはこういう方向の危険性もあるという一例である。


相模原障害者施設殺傷事件…犯人である死刑囚Aが大麻を吸っていた。

死の商人:これをイメージする人も多い。


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