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流星のロックマン3の編集履歴

2024-07-21 00:47:06 バージョン

流星のロックマン3

りゅうせいのろっくまんすりー

カプコンより発売されたゲームソフト。流星のロックマンシリーズの3作目にして完結作。

予測不能な運命(ノイズ)に挑め───


基本情報

発売日2008年11月3日
最終売上本数21万本
定価5280円
対応機種ニンテンドーDS
シリーズ流星のロックマン
備考1ソフト2セーブデータ

概要

流星のロックマンシリーズの3作目で現状最終作。

ブラックエースレッドジョーカーの2バージョンで、前作流星のロックマン2のように1ソフト2バージョンではなく1ソフト1バージョン方式

セーブデータは引き続き2つ用意されている。


流星のロックマンシリーズの事実上の最終作。前作、前前作の不満点や改善点を大幅に変更し、バトル面は大きなテコ入れを断行。ロックマンエグゼに寄せたシステムや演出を所々に取り入れつつも、流星シリーズ既存の要素をより磨き上げたゲームバランスを作り上げている。


流星だけでなく、エグゼからの長いシリーズファンへのファンサービス、主人公の他にも大きな成長を見せるキャラクター達、シリーズ通して重要な役割を果たしたブラザーバンドを始めとした人との繋がりをこれ以上なく押し出したアツいストーリーは高評価を受け、近年再び注目されつつある。


ゲームシステム

  • ノイズ率

今作の重要要素。ストーリー中盤から解放されるシステムで無属性カードで条件を満たすorウォーロックアタックを当てると999%まで上昇する

100%を超えると相手のインビジブル貫通効果が常時付与されるという強烈極まりない効果が発動する(対戦では200%)。更にリザルトに影響を与える(後述)。

そして本作のノイズチェンジではこのノイズ率が大きく戦況に関わってくる。


1の『スターフォース』、2の『オーパーツ』に相当する今作のロックマンの変身強化システム。

使用感はロックマンエグゼ3のスタイルチェンジとロックマンエグゼ6のクロスシステムのいい所取りに近く、一定の戦闘回数でランダムで発現しロックマンに属性と追加効果が付与される

更に今作ではノイズ率で段階的に変身していくスタイルを採用しており下記の段階で変化していく。

ノイズ率名称
0〜49%フォームアウト
50〜199%カラーアウト
200〜999%ファイナライズ

更にこの他の隠しノイズもあるらしい...


  • フォームアウト

ノイズチェンジに目覚めていると対応したノイズチェンジの青のカラーリングのまま対応したフォルムに変化する。

この時には特に追加効果はない。


  • カラーアウト

ノイズチェンジに目覚めていると対応したノイズチェンジのフォルムに変化し、カラーリングも変化する。

この姿になるとチャージショット変更ロックマンに属性追加特殊アビリティ追加と言った強化システム特有の効果が常時発動し、100%以上を維持してバトルを終えると次回のバトルでもカラーアウトからスタートできる。

デメリットとして弱点属性を1度でも受けると一瞬でノイズ率が0%に剥がされ解除される


200%を超えるとカスタム画面で任意選択可能になりブラックエースレッドジョーカーに変身する。

ファイナライズは3ターンで強制解除されフォームアウトに戻るが、3ターンは弱点属性がなくなり、バスターマックス&ウォーロックアタックの威力が2倍の効果が追加され、ファイナライズ時のノイズ率が高ければ高いほど強力なカードが入ったフォルダに変更される

更にブラックエースではエア&フロートの2種シューズ&クイックゲージの効果が追加され、レッドジョーカーはスーパーアーマー&ステータスガードの効果が追加される。


  • レギュラーカード

エグゼシリーズにもあった選択したカードが必ず初手にくるレギュラーチップシステムが追加された。


  • ギャラクシーアドバンス

エグゼシリーズのプログラムアドバンスが追加された。今作はアルファベットを並べるのではなく、特定カード3枚を合わせるとそのままカスタム画面中にギャラクシーアドバンスカードとして発現する


  • カスタム画面の変更

カードのランクで大きさが変わりランダムにカードがポップアップ式に散らされたカスタム画面に変化され、カード同士が重なり合うと下に入ったカードはそのカード1枚のみを使うシングルユーズそのカードの属性に応じたカードに変換するサポートユーズを選択しなければならなくなった。

カスタム画面を圧迫するギガクラスカードの存在感は必見。


  • イリーガルカード

ノイズ率100%以上でリザルト画面で入手できる、ランダムなカード。ノイズ率が高ければ高いほどレアなカードが出る仕組みだが、序盤からギガクラスカードでゲームバランスが壊れたり、隠しボスのカードが手に入ったりする影響でかなりネタバレを踏ませにくる

性能面ではブレイクサーベルのようなリストラカードから今作は登場しない過去作のナビカードといった懐かしのカードからソードファイターのようなファンサービスも仕組まれている。


ストーリー

技術の進歩によって、電波技術は更なる発展を遂げた。しかし、「メテオG」と呼ばれる巨大流星の出現によって、電波ウイルスの凶暴化、ノイズ率上昇によるシステムの暴走が続発するようになる。


サテラポリスとスバルは、新たに開発された端末「ハンターVG」を使い、崩壊を始めた電波世界を救うために奔走する。


登場人物

主要人物

主人公。今作では人として大きく成長した姿を見せ、戦いも恋愛も主人公っぷりを見せる。

相棒。今作ではウィザードになったので、ウォーロックとしてロックマンと協力して戦えるようになった。

地球で人間との暮らしも長くなり、かなり俗っぽくなっている。


スバルの父。行方不明になり電波体として宇宙を彷徨っているが、今作では明確に生存が確認されてかなりストーリーに絡む

スバルの母。今作では夫のことが取り上げられる事が多く、日々逞しく成長していくスバルに父のような事が起きるのでは?と不安を抱いている。


スバルのクラスの委員長。ヒロインの1人。

今作では生徒会長を目指すべく、いつものメンバーと『ルナルナ団』を結成する所から物語が始まる。

ルナのウィザード。戦闘は出来ないが高い知能でルナをサポートする。


ルナルナ団。今作では遂にオックスと和解し自身の判断で電波変換を行う。第二の主人公ばりの活躍と成長の場を与えられただけでなく、まさかのヒロインレースに割り込んでくる

FM星人。今作でも敵の手によって強制電波変換される。暴走を止められた後は何度も迷惑をかけたお詫びとしてゴン太と和解、以降はウィザードとして協力する。


ルナルナ団。相変わらずの情報通でツッコミポジション。

スバルに対するルナとミソラの感情に薄々勘付いており、色々と困らされている。

キザマロのウィザード。豊富な知識を搭載しており、特に計算が得意。


スバルの初めてのブラザー。ヒロインの1人で、登場早々にスバルの後ろに回り込み目を塞いで冗談を言うなどをしている。今作ではより人気が高まりドラマにライブと大忙しで、目撃されただけで軽く街がパニックになる程の大人気アイドルに成長している。

FM星人。今作でもミソラの良き相談相手で最早マネージャー兼保護者状態。

今作ではハープ・ノートと戦えずナビカードも登場しない


ムーの末裔。馴れ合いとムーを愚弄される事を嫌う性格は相変わらず。ディーラーとは敵対しているが、相変わらず馴れ合いが嫌いでスバル達とは加担しない第三勢力として登場する。

ソロが連れている電波生命体。ムーのデータなのかブライの力なのか不明。ブライの剣としてソロと協力し合っている。


サテラポリスのエース。電波変換も可能でありアシッド・エースとしてスバル達の窮地を救う。しかしスバル達と違い体への負担が激しく長時間の活動は困難。

シドウのウィザード。電波変換を目的とした人工電波生命体で規則正しい性格でウォーロックとはウマが合わない。


サテラポリス科学部門総括。今作のメテオG対策におけるサテラポリスの重要人物で電波に詳しい第一人者。

しかし性格は穏やかで電波体にも孫のように接するのでウォーロック達からは苦手に思われている。


ディーラー

本作の黒幕。表向きは子供達への慈善活動に積極的な博士だが、真の顔は犯罪組織『ディーラー』のオーナーで性格は邪悪そのもの。子供達への慈善活動も都合のいい捨て駒を増やす為と非常に冷酷。


ミスター・キングの忠実な僕で人間離れした巨漢の黒人男性。単独で電波変換を行い、人間への暴力も辞さず作中では委員長をデリートする暴挙を行う。


ディーラー。ミスター・キングお付きの女性。キングも絶大な信頼を置いているのだが...?


ディーラーの尖兵としてコダマ小学校に転校し、ロックマンらの動向を伺う。

200年伝わる禁断のパンツやぶりの話に乗っかったり、海水浴を楽しんでいたりと年齢相応な一面もある。

からす座のFM星人。FM星史上最悪の犯罪者。ジャックの「ある願い」の為に協力している。


ジャックの姉で17歳。表向きは教育実習生としてコダマ小学校に赴任してきたが、裏ではウィザードを暴走させるノイズドカードを操り、ウィザードの暴走事件を起こす。

おとめ座のFM星人。コーヴァスに並ぶFM星人最悪の犯罪者として悪名高い。クインティアのことを「ティア」と呼んではいる。


その他のキャラクター

コダマ小学校6年生・科学部部長。科学部の集大成としてロケット打ち上げを目標としている。

  • マグネッツ

ロケットのナビゲーション用ウィザード。口癖が「〜ッス!」

  • コイル

マナブのウィザードでマグネッツの弟。口癖は「〜ッチ!」

マグネッツがディーラーに暴走させられた際の姿。スペードの称号を与えられた、今作最初のボスキャラクター。


ミソラの同期アイドル。ミソラに人気は離されてしまっているが心優しく押しに弱い性格でファンも多い。騒動後はロックマンのファンになる。アイドルの推し発覚でスバルの芸能ニュースデビューが近いたとかなんとか。

  • アイス

主にスズカのマネージャーをしているウィザード。スズカを過保護にしており、ミソラに対して強い嫉妬心を抱えている。

アイスがディーラーによって暴走させられている際の姿。ダイヤの称号を与えられたボスキャラクター。


  • ストロング

オペレーターを持たない完全自立型ウィザード。シーサーアイランドで守り神と崇められる存在で、環境システムの管理を行っている。

ストロングがディーラーによって暴走させられている際の姿。クラブの称号を与えられたボスキャラクター。


前作からの続投。ムーが倒され力を失った自分自身のための復讐心でロックマンに襲いかかる。機会を見てエースPGM/ジョーカーPGMを奪おうと企む。

ディーラーには関わっておらず第三勢力の立ち位置にあたる。


スバル達の担任の先生。生徒思いが強くシーサーアイランドの事件で生徒を守りきれなかったことを悔しく思っている。


天地研究者の所長で星河大吾の後輩。元NAXAの職員でもあり、スバルに頼られる場面がある。


植木屋。1では隠しボスだったが今作ではコダマ小学校に雇われて屋上の手入れをしていることもありストーリーに絡む。

学校で有事の際には電波変換して児童を守っている。

FM星人。1の時点で十郎とは上手くやっていた事もあり、そのままウィザードとして地球に残っている。


天地研究所の科学者で天地守の部下。1での一件をキッカケに人を疑う事はしなくなり、明るい性格になっている。

自身の判断でキグナス・ウィングへの電波変換が可能になっており、その力を人のために使いたいと思っている。

宇田海のウィザード。FM星人のキグナス本人ではなく再構築された別個体。口下手な宇田海に代わって交渉を任され、発明のサポートも行っている。


月の電波体。月に存在する電波体の中でも最強の座に位置する実力者。

コロコロコミックで募集されたグランプリキャラクター。


隠しボス。星を飲み込むブラックホールサーバーの管理者で自分のコレクションとしてFM星を狙っている裏ストーリーのボス。自分のコレクションから再構築した『R』ナビを手駒として操る。


本作の評価

終盤の二転三転する人間関係、1から大きな成長を遂げた主人公、そして綺麗に畳まれたエンディングと完結作にふさわしい1作ではあるのだが、人気キャラ達の扱いにはやり残しが目立つ。

主に『ハープ・ノートと戦えずナビカードもなし』『オックスはゴン太と和解するのに、オヒュカスと委員長は和解せず』などが不満の槍玉に上がりがち。

大きな所だと双葉ツカサが一切登場せずブラザーバンドが結べないまま終わってしまった事』がプレイヤーの心残りとしてよく話題に上がっている。更に「転校した」の一言で片付けられてしまっている。


3の発売後にちょっとした番外編としてリメイク兼クロスオーバー作品オペレートシューティングスターが発売されてはいるのだが、「もう1作流星を作って欲しい」「ロックマンエグゼアドバンスドコレクションの流星版を出す時はDLCでもいいから追加ストーリーをくれ」とファンは燻るものがある意見が上がっている。


売上本数が21万本と少ない部類なのもあって最近では中古価格の高騰が目立つ。ネットではプレミア価格で定価を超え6000円に迫る中古品が並び、中にはケースだけで数千円といった悪質な品まで出品されている程である。


6作続いた光熱斗が過度に神格化されてしまい、アニメ化や漫画化もイマイチ成功せず、重過ぎる設定のストーリー、3バージョン商法、エグゼのノウハウを活かせず荒削りな1と2など苦しい状況が続いた作品だが、近年では流星のロックマン3は隠れた名作として再評価されつつある。


漫画

月刊コロコロコミックにて2008年12月号、2009年1月号に前後編で連載された。作者は執筆した鷹岬諒氏。

現在は復刊ドットコム出版の『ロックマンワークスSSR』にて読むことができる。


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流星のロックマン 流星のロックマン2

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