宇田海深佑
うたがいしんすけ
流星のロックマンシリーズに登場するキャラクター。宇宙科学の研究を行う『天地研究所』に勤めている。
名前の由来は「疑り深い」の意。性格も名前の通り疑い深く、コミュニケーションが苦手だが研究熱心な発明家である。
一人称は基本『わたし』、キグナスからの解放後は『ボク』に変わる。英語名は『Tom Dubius』、身長178cm。
シナリオ2から登場。昼間の展望台でフライングジャケットの実験中に星河スバルと出会う。元NAXAの職員であり、とある事件後から天地守の勧誘により彼の助手として働いている。
小さいころは勉強の毎日で、大人になってからも研究に全てを捧げていた日々だった。そのためNAXAでは『若手でNo. 1』と評価をされてはいたものの、他人との接し方がわからず一人ぼっちで生活をしていた。
しかし当時の上司が優しい態度で接してくれ、信頼の証「ブラザーバンド」を彼は初めて結ぶこととなる。だがブラザーバンドの『あらゆる情報をお互いに共有する』という仕組みを利用し、宇田海は彼が熱心に考えていた発明アイディアをそっくり盗まれてしまう。このことにショックを受けNAXAを退職。発明はできるだけ1人で行い、以前よりも他人と距離を置くようになった。
天地からブラザーバンドを結ぼうと提案された際も同意はしたが、後々また裏切られるかもしれないという不安から天地を完全に信じきれずにいた。その時にFM星人のキグナスと出会う。
そしてスバルたちが天地研究所を見学中、天地がフライングジャケットのことを「自分の発明品」と紹介しているところを聞いてしまう。実際には単なる聞き間違いなのだが、前の上司と同じように天地に裏切られたと思い込み、そしてキグナスの言葉に乗せられキグナス・ウィングに電波変換。擬似宇宙で天地たちに宇宙服の酸素が切れるまで白鳥の舞で強制的に踊り続けるという罰を与える。
その後、ロックマンと戦い敗北。踊りも止まり、天地の主張も耳を傾けるようになったが、間違いであるということが信じきれずにいた。人を信じたらどうなるかという証明として「宇宙服のヘルメットを脱げ」と言う。自分が疑似宇宙空間内に酸素を散布したことを信じてもらえるかを見ていたのだが、天地はいとも簡単にそれを信じ、そのうえでの説得に負け自分の意志でキグナスを葬った。
騒動後は引き続き天地の助手に努め、人を疑うことはしなくなった。
天地の指示でサテラポリスに訪れているところで出会う。1での騒動から人を疑って生きていくことの愚かさを学び、今は天地や他の職員と一生懸命働いていると語る。
ハンターVGで再構築されたキグナス(FM星人のキグナスとは別個の存在)をウィザードとしている。会話が苦手な宇田海に代わって様々な交渉を行っており、キグナス自身も彼の発明をサポートするのが自分の役目だと認識している。
キグナス・ウィングに自分の意思で電波変換ができ、電波変換の力を人の役に立つためにも強くなりたいという想いがある。彼とのバトルも可能。トランスコードは『020』
cv.森訓久
第2話で初登場。おおまかな設定はゲーム版とほぼ同じ。
天地研究所を訪れたスバルに発明品を盗みにきたんじゃないのかと疑っていた。
また、街から外れた山奥でフライングジャケットの実験を行っていたところを話しかけてきた星河スバルに、なぜここにいるのかと再び疑いを向けていた。だが、お腹を空かせた自分にお菓子を分けてくれたことでスバルを「優しい子」だと認識する。しかしその帰り道にキグナスが現れ、彼の囁きから「その優しさは逆に怪しい」と再び疑うようになった。
後日スバルからフライングジャケットのことを聞いて駆けつけた天地にも発明品を盗みにきたんだと思い込み、キグナスの煽りもありキグナス・ウィングに電波変換をした。交戦後はウォーロックの説得で改心するもキグナスから解放されることなくどこかへ飛び去ってしまった。
再登場した際はキグナスと完全に同化し、彼の意識は無くなっている。そしてキグナスは宇田海の体と名前で活動を行い、彼の知識と技術を利用して宿主となる人間がいなくとも電波変換が行える電波変換装置を発明した。
一度目のアンドロメダの襲撃時にキグナス・ウィングが撃破されたことにより、彼の呪縛から解き放たれる。病院へ運ばれたが命に別状はなく、お見舞いに来たスバルと天地に感謝の言葉を伝えた。
退院後は明るくコミカルな性格になり、目のクマもなくなった。発明にもさらに熱心になり、天地研究所でのウイルス事故をきっかけに「電波ウイルスを個人でも退治できる装置」の発明に挑む。後に電波を物質化する機能を搭載したスターキャリアーの開発を行う。
トライブでも引き続き登場。電波の物質化ができる特殊空間『宇田海エリア(仮)』にて、スバルをはじめとした4人組にはマテリアライズのテストに協力してもらっている。他にも天地の指示でエンプティーの正体を暴くなども行っていた。
板垣雅也氏の漫画『流星のロックマン』でも、彼自身の台詞はないがキグナス・ウィングに電波変換をしていることが第3巻で分かる。