概要
イノベイター専用機として開発されたモビルスーツ群。
イノベイド達が黒く塗装された第2世代ガンダムやガンダムラジエルの複製機を用いて運用データを収集したうえで、第3世代ガンダムの運用データも盛り込み完成させた。
両肩に大容量のGNコンデンサーを搭載しているため、従来のモビルスーツよりも高出力な装備が搭載可能となっている。
細身なボディながら本体の出力も申し分なく、ガラッゾは重MSであるセラヴィーガンダム相手に取っ組み合いで優位に立てる程のパワーを有していた。
以上のことから総合性能では第3.5世代ガンダムを上回るものとされており、後にはソレスタルビーイング内の内通者を通じてトランザムシステムまで有するようになった。ただし疑似太陽炉は純正のGNドライヴと異なりGN粒子の生成量に限りがあるためトランザムで粒子を使い切ってしまうとパワーダウンどころか機能停止の恐れがあり、更に連続運転は疑似太陽炉の破損さえ招く危険があったが、参考にしたシステムは途中でシステムを解除できるソレスタルビーイング由来の物であったため、マスラオのように使用後に破損が避けられなくなるような無茶な機構とは異なっている。
ガデッサ、ガラッゾ、ガッデスの3機種は接地状態での運用は想定されていないためソール部は基本的に爪先立ちのような形で折り畳まれているが、小惑星に突き刺して姿勢安定化に用いられる他、前後に展開するランディングギアとしての接地形態は有している。
専用のブースターを両脚部に1基ずつ装着することで、長距離航行も可能。(脚部を持たず腕部が脚部兼用となっているガガの場合、股間部に1基装着可能)。
外見からは分かりづらいが、砲撃機であったガンダムヴァーチェ、脱出システムを有したガンダムプルトーネの流れを汲む機体であり、頭部のツインアイや背部のコア・ファイター等はその名残の一つであると同時に、パイロットの生存性の向上に一役買っている。
このコア・ファイターは疑似太陽炉を搭載した機体から伸びたアームがコクピットブロックに繋がっており、それがMS本体の背部に挿入されているという少々特殊な構造をしており、ヒリングのガラッゾはその構造が仇となりアリオスガンダムにアームを引きちぎられ脱出手段を失ったうえで、胴体を両断されて撃墜されるという無残な最期を遂げている。
頭部にはガンダムと同様の意匠が施されているが、アロウズで運用する事を考慮して、マスクで偽装されている(レグナントも同様で、アヘッドも似たような理由で外装が加えられている)
なおGNZシリーズはガルムガンダムというガンダム・タイプ機をベースとしている。
また、ガガを除き判明している機体の製造番号(末尾の数字)は全て奇数となっている。
アロウズではGN-X・アヘッド系と形状及びカラーリングが大きく異なるMSではあったものの、共通装備であるGNカッター部など細部にはアロウズカラーである赤色が配されているほか、MSハンガーへの格納を考慮しコクピットの位置をアヘッドに合わせるなどの配慮がされている。
機体の形状はシリーズ内で概ね共通しており、ワンオフ機とはいえ量産や予備パーツの確保は容易である様子。事実、パイロットはコア・ファイターで帰還できているが機体本体そのものは幾度も撃墜されている。
機体デザインは全て柳瀬敬之氏が担当。
該当機
機体名の特徴として、全機名前が「ガ」から始まっている。そのため、GNZシリーズは「ガ・シリーズ」、「ガ系モビルスーツ」と呼ばれることもある。
- GNZ-001 ガルムガンダム
- GNZ-001E ガルムガンダムE(ELSと融合した姿)
- GNZ-003 ガデッサ(狙撃仕様)
- GNZ-004 ガガ(特攻用の簡易量産型)
- GNZ-004/BW ガガキャノン(イノベイター戦後の残存機にGNキャノン2門を増設した仕様)
- GNZ-005 ガラッゾ(格闘戦仕様)
- GNZ-007 ガッデス(GNビームサーベルファング仕様)
関連する機体
- CB-002 ラファエルガンダム(動力は増設バックパックとしてドッキングしたセラヴィーガンダムⅡの疑似太陽炉3基に依存し本体はGNコンデンサー)
- CB-002/GD ラファエルガンダムドミニオンズ(セラヴィーガンダムⅡを改設計した装着式オプション「セラ」を装着した形態、動力はラファエルガンダム同様セラ側の疑似太陽炉3基に依存)
関連タグ
世代別
その他
イノベイド専用モビルスーツ 1ガンダム系列 GNZシリーズ