カメンライドォ 概要!
『プロジェクトセカイ』で2024年10月12日18:00~10月19日20:59まで開催されたイベント「荊棘の道は何処へ」において唐突に登場したモブキャラである。
台詞を見る限り、どうやら瑞希とも一応は知り合いではあるらしい。だがその他一切のことはわかりません!
瑞希の親友である我らが陰険自撮り女……もとい東雲絵名に話しかけるのだが……。
ここからこのモブキャラは、プロセスでも類を見ない地獄絵図を作り出すのである。
ファイナルカメンライドォ ネタバレ!
このイベントでは、とあるキャラの核心に触れる、ネタバレを強く含む内容の記事になっているため、閲覧注意になっています。
そのため、ネタバレが苦手な方はブラウザバックをお願いします。
神高文化祭が終わり、絵名に打ち明ける場所を屋上に決めた瑞希は絵名と共に屋上に向かうが、瑞希のクラスメイトに養護教諭を探す手伝いを頼まれ絵名に屋上で先に待つように頼む。
その後屋上にて、瑞希を待っていた絵名に突然後夜祭をサボりに入ってきた全日の男子生徒3人のうちの1人が話しかけてきたのだが……。
ここからが地獄であった……。
「──ねえ君、あんま見たことない顔だけど、暁山とは仲いいの?」
絵名「まあ……それなりに付き合いは長いけど」
「へえ、そうなんだ! あ、じゃあ──」
「君も男だったりする感じ?」
「………………………………………」
「………………………は?」
彼は「冗談」「君は普通に女の子だと思って」と話すが、そんなことなど何も知らない絵名はどういう意味か分からず、男子生徒たちも焦り始める。
「……お、おい、もしかしてこの子、マジで知らな……」
「……っ、だからやめろって言っただろ!!」
「で……でも、長い付き合いって言うなら、知ってるって思うだろ普通!?」
「あいつだって別に隠してねえじゃん!!」
「え……」
(……………………冗談じゃ、ない…………?)
ついにここで絵名は男子生徒伝いで知ってしまったのだ。
'彼女'ではなく'彼'……暁山瑞希は男性であることを。
絵名が瑞希の秘密を知って驚き呆然としていた時、最悪のタイミングで瑞希が現れてしまい瑞希は絵名の表情を見てその場から逃げ出してしまう……。
さて、ここで一旦話は逸れ、瑞希と絵名の会話に移ろう。
その後、渡り廊下から先回りした絵名に捕まった瑞希は、ようやく絵名と会話をする。
のだが、ここでも地獄は起きてしまった……。
瑞希「…………ごめんね……もっと早く、話さなきゃいけなかったんだ」
絵名「──っけど、瑞希は……!」
しかし、
瑞希「……びっくりしたよね……?」
絵名「っ……でも……それは……!」
瑞希の問い、それはまるで(これに匹敵する)初見殺しのようなもの。絵名のたった一瞬の沈黙は、まるでホウセンカが触れられてその種が弾けるように、瑞希の心を不可抗力とはいえ無理矢理開いてしまった。瑞希は初めて荒げた声を絵名に向ける。
瑞希「わかってる……!」
「さっき絵名は、ただ……ただびっくりしただけで……」
「それ以外の気持ちは、全然ないんだって……わかってる……」
「本当は全部、分かってるんだ……!」
絵名「瑞希──」
瑞希「でも……でも……!」
「──どうしてもダメなんだ……!!」
「……!」
ここで瑞希と絵名の会話は完全に終了した。
その先にあるのは、瑞希の、一方通行の独白である。
「……絵名は……っ。
絵名は、すごく優しいから……!」
「きっと、明日からも、
何もなかったみたいに話してくれる……!」
「奏も……まふゆも……っ!」
「きっと『そうだったんだ』って言うだけで……!当たり前みたいに、いつもみたいに、作業して……!!」
「次の日も、次の日も次の日も、みんなはずっと変わらないって──」
「そう……思わせてくれるんだって……!!」
「それは、ただ……ただのみんなの……優しさで……」
「本当はあたたかくて……、きっとすごく……いいもので……!」
「でも……でも!!」
「ボクはその優しさがみんなの中に生まれちゃうことが──」
「──どうしようもなく……嫌なんだ……っ!!」
そう、瑞希が本当に恐れていたのは「男であることを拒絶される」という事ではなく、「男だが女性の格好をしているという事に対しても何も変わらず接してくれる、接しようとする”優しさ”が生まれる」事だったのである(「つまり…どういうことだってばよ?」という人のために言ってしまうと、端的に言うなら『ありがた迷惑』というやつである)。
そして秘密を知った、知ってしまった絵名の反応が、正に慎重な言葉選びをするための沈黙という「一種の優しさ」だった事は、遠慮なく自分を出していけるニーゴという居場所の無慈悲な破壊を意味してしまう。たかが一瞬、されど一瞬の沈黙は、瑞希が一番危惧していたことへの答えになるには十分すぎた。これに瑞希は強いショックを受け、現実世界の多くの友人やニーゴのメンバーを含めたあらゆる繋がりを断ち、誰もいないセカイに一人引き籠ってしまうという、本作史上最悪の結末を迎えてしまったのだ。
そんな状態の瑞希には、この歌詞が一番当てはまるといえるだろう……。
Idon'twannaknow知らないくらいがいいのに…
なお、男子生徒A自身はフェードアウトしており、その後の動向は一切不明である。
アタックライドォ 補足!
やはりというか、この『キャラクターの秘密をばらす』という最悪すぎる行いをした彼へのヘイトはすさまじく、このストーリーが配信されてからというもの、「男子生徒Aへのヘイトが止まらない」というとんでもねぇことが起こってしまったのである。
それだけでなく、このストーリー自体がプロジェクトセカイという作品史上最悪の結末を迎えてしまったということもあり、SNS上でも阿鼻叫喚の状況になっている。X(Twitter)のトレンドでも、このイベントの主役になった瑞希や、騒動の原因を作った男子生徒Aがトレンド入りしているということもあり、多くのファンに対する反響が凄いことになっている。
また、SNS上では、終盤の騒動の原因を作った男子生徒(特にカミングアウトした男子生徒A)に対して、多くのファン(特に瑞希が好きである人)を中心に「男子生徒Aは絶対に許さない」などの意見が多くなった。
というか、モブキャラに対して反感を抱くファンが増えてしまう事例は、他のソシャゲでもあまり、というか滅多に存在していないため、まさに極めて異例な出来事だといえる。
挙句の果てには、2024年10月21日から開催予定の東雲彰人(よりにもよって絵名の妹でありなおかつ瑞希の親友でもある彼である)がメインとなるVivid BAD SQUADのイベントに対して、一部の人が心無い発言(「彰人バナー飛ばして絵名バナーにして」など)をしていたこともあり、彰人バナーに対する心無い発言に対して一部のファンが問題視していたこともある。
ただし補足をしておくと、男子生徒Aのように、キャラクターが主人公サイドの人物の秘密をばらすという展開自体は、プロセカに限った話ではないし決してそう珍しいものでもない。
そもそも例を挙げるだけでも、
- 蛭川光彦(ウルトラマンメビウス):窮地に陥っていた自分を助けてくれた人物を化け物と呼んだ挙句にその正体を勝手に報道した。
- 中村千鶴(ヒロインたるもの!):アイドルと三人で密会すること多かった主人公を盗撮し、そのスキャンダル写真をばらまいた。
- 草加雅人(仮面ライダー555):ネットスラングのネタの影響もあるが、一応は主人公の秘密を明かして仲間との関係悪化を狙った。
- 億果実(スロウスタート):主人公との出会いがきっかけで主人公の仲間達に主人公の秘密をばらすきっかけを作ってしまった。
- 檀黎斗(仮面ライダーエグゼイド):もはや言うまでもない。
とまあこんなふうに、沢山の正体バラシネタは枚挙にいとまがなかったりもする。
ではこれらと違って男子生徒Aがどうしてここまで問題になるぐらいに叩かれているのかというと、彼自身が「明確に悪意を持っていないから」である。
誤解されがちだが、彼自身の言動は彼個人からすれば「少なくともクラスの生徒には瑞希は性別を隠しておらず学校に知れ渡っていると思っていた」「絵名と瑞希は長い付き合いだからそのことを知らないわけがない思っていた」ため、発言したという事実はどうあれその認識自体は全くおかしくないものであり、事情を知っていたら口が裂けても言えなかっただろう。
そもそも男子生徒A視点では、瑞希と絵名の関係と事情なんぞ知ったこっちゃないので結果的に何も知らない絵名にアウティングする形へとなってしまったが、彼にとっていじりの範疇でありそこに瑞希を貶めようという悪意が無かったことは事実である。
また、肝心の瑞希側もそもそものやり方自体が不法なものであり、その上誰かに助けを求めるでもなく隠密に過ごそうとする、その割に日常生活では性別を隠さず陰口にも表向き我関せずの態度をとり、一方でニーゴにはリアルで会うようになってからもそれを隠しているという、特に絵名からすれば「アンタドゥーレハ、アカマジャナカッタンデェ……ウェッ!」とでも言いたくなるような大分軽率な行いをしているのもまた事実である。
ただその一方で、男子生徒Aの行動は『「瑞希と絵名が知り合いではなかった」「本当に絵名や瑞希が男性だった」と仮定しても正しい行為ではない』ことにも注意しなければならない。
そもそも彼の行ったことは、瑞希のデリケートな部分を冗談に使ったことや、初対面の女子に対して「君も男だったりする感じ?」と聞いたという、たとえ絵名が知っていたとしても質の悪い冗談であり、デリカシーが無いというまさに色々な意味で命の危険すらある行為である。
瑞希とは親友のようなものである絵名が既に瑞希と関係を持っていることも男子生徒Aたちは話の中で知っており、強力なツッコミや瑞希対策が一番豊富な絵名に任せるのが最も安全確実な方法だったことは明確だろう。
それ以降の瑞希へのあてつけのような発言も、瑞希が本当に男子生徒であることを知っているなら怖くてできないような行為であり、瑞希へのとある疑いに名を借りた単なるいじめも含まれていたと考えなければならないだろう(というかそうでもないと辻褄が合わない)。
このため男子生徒Aに対しても「殺す!こいつは殺さないと駄目だ!!」「お前がいるせいであんなことにっ!!全部お前のせいだっ!!」「貴様か!?貴様が皆を!」などと本気でストレスを溜めたり殺意を覚えるプレイヤーも後を絶たなかった。
むろん、「キャラに悪いことしたからって誹謗中傷はよくないわ」「言うてもモブキャラなんだからそのくらい忖度しろよ」と思う方もいらっしゃるだろうが、キャラクターの設定や思いを煮詰めたのも、それを嘲笑うような発言をモブキャラがかますのも公式の仕業なので、こういう話題が出るのは悪口とかではなく正しい意味でプロセカ運営側の自業自得としか言いようがない(それに、この手のカオスをネタにして楽しむのもまた一興ではある)。
総じて、
- 元々瑞希が「日常生活では性別を隠さず陰口にも表向き我関せずの態度をとり、一方でニーゴにはリアルで会うようになってからもそれを隠している」というスタンスをとっていたこと
- 文化祭という、学校中が一種の浮かれモードになる日をカミングアウトの日として設定したこと
- 怪我人が出たのに養護教諭がいないというハプニングに対応するためとはいえ、絵名を屋上で待たせる手段をとったこと
- たまたま屋上へとサボりに来た男子生徒たちと絵名が鉢合わせてしまったこと
- 今までの二人のやりとりや瑞希の苦悩を全く知らない男子生徒Aが秘密をつい零してしまったこと
- それを聞いた絵名が呆然とし、必死に脳内で処理しようとしたその瞬間に瑞希が現れたこと
- 瑞希の「びっくりしたよね」に対して絵名が一瞬沈黙してしまったこと
これらの偶然や悪手が何もかも全て最悪のタイミングで重なった故に起きた悲劇だといえる。
もっともそのどれもがどうしようも無いことであったというのが問題なのだが。
ファイナルアタックライドォ かかか関連タグ!
まふゆママ・同じくプロセカでヘイトを集めるクズキャラクター。しかもこちらは瑞希の親友朝比奈まふゆのお母さんである。ニーゴの関係者、何か変……。