概要
ハッピー・ホーガンとは、『アイアンマン』のキャラクター。
スタークの命を救ったことがきっかけで秘書兼運転手として雇われる。
元ボクサーで個人の戦闘能力は非常に高い。
また運転技術も確かなもので、ロールスロイスをはじめとしたトニーの自動車コレクションを乗りこなす。
几帳面な性格で、人情に厚い。
フリークという怪物になったり、アイアンマン・スーツを装着したり、ペッパー・ポッツと結婚したこともある。
MCU
第1作『アイアンマン』から登場。最新の登場は『デッドプール&ウルヴァリン』であるため、ボスよりも長く登場していることになる。
演じるのは、『アイアンマン』『アイアンマン2』を監督したジョン・ファヴロー。
アイアンマン
メインどころではないものの、端々でトニーの運転手兼ボディガードとして活躍する。
アイアンマン2
ヒーローとなったトニーにボクシングの稽古をつける。
トニーの命令で、ペッパーの秘書となるナタリー・ラッシュマンとスパーリングをすることになり、軽く驚かしてやるつもりが、逆に柔術のような技で叩き伏せられてしまう。
後半、ナタリーがナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウであることが判明。彼女と共にジャスティン・ハマーの施設に行き、警備員1人と殴り合う。
が、やっと1人倒したときには、すでにナターシャが他の全員を叩きのめした後だった。
アイアンマン3
スターク社の警備部長に就任しており、他の社員を指導できる立場になったため、煙たがられている。
スターク社を訪問したアルドリッチ・キリアンの部下を追跡したところ、彼の取引相手が自爆、それに巻き込まれ重傷を負う。これが、トニーがテン・リングスを挑発し、自宅を失う事態を引き起こす原因となる。
全ての戦いが終わった後、病院のベッドで目覚め、そばにいた女性看護師とともにテレビドラマを見る。なんだかロマンスが始まりそうな雰囲気だったが、そんなことはなかった。
余談だが、制作初期の段階では死亡する予定だったのを、ファヴローがMCU全体を統括するケヴィン・ファイギに直談判して変更になったことが後年明かされている。
スパイダーマン:ホームカミング
ペッパー同様、久々に登場した。
『3』からしばらく経ったものの、その時の大怪我による後遺症が残っているらしく、トニーがピーターに「心臓が悪い」と話す場面があった。
トニーからピーター・パーカー/スパイダーマンのお目付け役を任せられるが、早くヒーローとして一人前と認められたいがために、毎日大量に活動報告を送ってくるピーターには手を焼いており、少々無愛想な態度で全編通していた。(作中でアベンジャーズ本部の移転を進めていることによるストレスも要因の一つ)
だが、アベンジャーズの新本部に運ぶ装備品の運輸を飛行機の自動操縦に任せていたことで、ヴァルチャーにそれらの装備品を狙う格好の機会を与えてしまう。
幸い、その企みを必死に阻止するべく動いたピーターのおかげで、自らのミスは露見せずに済んだ(ただし、トニーにバレていた可能性はある)。その為、バルチャーが捕まった後にちゃんとピーターに礼を言う場面があった。(この場面があったトイレのシーンは、必見である。)
アベンジャーズ/エンドゲーム
『インフィニティ・ウォー』におけるサノスの指パッチンを免れていたことが作品外で示されている。
劇中最後のとある人物の葬儀に参列。
葬儀後、とある少女に「何か食べたい?」と聞き、「チーズバーガー」と答えられると、「(君の)パパも好きだった」と答えた。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
ピーターの叔母・メイ・パーカーに惚れており、彼女の慈善事業に多額の寄付をしたり、事務所の手伝いをしたりと、粉をかけまくっている。
中盤、ピーターがミステリオに敗北して救援を求めたときに、自家用ジェットでオランダに駆け付けた。
「僕はトニーみたいにはなれない」と弱音を吐くピーターに、「誰も、みんなが思い描くトニーにはなれない。トニー自身でさえも、なれなかった」「君が後を継いでくれると思ったから、トニーは行動に出られた」「トニーは常に悩んでいたが、君を選ぶことには悩まなかった」と告げ、新たなスパイダーマン・スーツを作製できる機内ラボをピーターに貸し与えた。
ロンドンでの最終決戦では、ミシェル・ジョーンズやネッド・リーズら、ミステリオに狙われているピーターの級友たちの元に駆け付け、彼らをドローン兵器群から守った。
帰国後、ピーターから「二人は付き合ってるの?」と問い詰められ、自身は「そうだ」と答えたが、メイからは「いいえ」と言われてしまった。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
引き続きピーターの支援者として登場。
メイと別れることになったが、ハッピーの行動にうんざりしているメイとは対照的に、ハッピーは未練たらたら。
しかし、ピーターがスパイダーマンだとバレたことでその件は有耶無耶になり、前作でミステリオが悪用したドローン群が(当然ではあるが)スターク社製だったことから、騒動に巻き込まれていく。
ピーターのミステリオ殺害容疑が弁護士のマット・マードックのおかげで晴れたあとも、引き続きドローンに関する疑惑が残っており、引き続きマットに弁護を頼むことになる。
一方で、世間に居場所がなくなったパーカー一家を自らのマンションに居候させてあげる(ベッドはメイに譲り、自身はリビングのソファで就寝した)。
ピーターとメイが異世界からのヴィランたちをコンドミニアムに招いたときは監視カメラの映像で気づき、用事(当局からの取り調べ)を済ませて急いで戻ったが、時すでに遅し、グリーンゴブリンとエレクトロの暴走によってコンドミニアムは半壊、メイは殺害されてしまった。
駆け付けたハッピーは、コンドミニアムのロビーで息絶えたメイを抱きしめるピーターの姿を見て瞬時に状況を把握し、しかし悲しみにふけるよりも先にピーターに「逃げろ!」と叫び、自身は駆け付けたダメージコントロール局員に対する囮となった。
すべてが終わったあと、ドクター・ストレンジの魔術によってピーターに関する記憶を失った一人となる。
メイを埋葬した墓の前で佇み、そこに訪れた名も知らぬ青年と言葉を交わすのだった。
デッドプール&ウルヴァリン
映画冒頭(2018年頃)にウェイドの面接官として登場。
何か大きな事を成し遂げたいとばかりにアベンジャーズへ加入したいと熱望するウェイドに「アベンジャーズとは、誰かに必要とされるから存在する」と論し、労いの言葉をかけながらも不合格とした(彼が送った言葉は、物語終盤でウェイドの決意に繋がる)。
これを切っ掛けに、ウェイドはやさぐれてデッドプールを引退してしまうが、ハッピー自身は汚い言葉ばかりを使うウェイドに「君は根は真面目そうだし」と述べるなど、ウェイドの本質や人間性を高く評価していた。
ある種、幼少期から虐待を受けて育ち、人間関係に様々な問題があったウェイドを正当に評価した数少ない理解者と言える。
今作の舞台は主に虚無や【アース10005】である事から、MCUの神聖時間軸【アース616】から登場した唯一の人物となった。
余談だがファヴローは、別の世界(実写映画版デアデビル)のマットの友人を演じていた。