君たちに見つけてほしい、この世界の美しさを
概要
CV:浪川大輔
テレビアニメ『ポケットモンスター』(第8シリーズ)の主人公の1人、ロイが目標にしている「いにしえの冒険者」その人で、12話で名前が明確になる。
常にフードで覆っているが、ガラルファイヤーの記憶から長髪であるのが確認出来る。
後述する物語からソロ冒険者かと思われていたが、25話にてどうやら人間の仲間もいたらしいことが判っている。
かつて実在していた冒険者だが、現在はリコの祖母ダイアナが幼少期に自宅で見つけた手記などの僅かな遺物のみしか残らず、冒険者となったダイアナが各地を回ってもろくに彼の痕跡は見つからなかったとのこと。
さらに彼の名も一部しか知らず、世間的にはリコの父アレックスがダイアナから聞いた話をもとに描いた絵本の物語程度しか伝わっていない様子。
彼にまつわる伝説
昔々、100年もの昔、
黒いレックウザを従えた1人の冒険者がおりました。
彼はあらゆる地方を旅して、強きポケモン達と出会い、深い絆を結びました。
まだ見ぬ景色を夢見て、仲間になったポケモン達と世界の果てを目指します。
みんなは力を合わせました。
壁を砕き、
空を翔け、
傷を癒し、
海を渡り、
冒険を続けるうちにたどり着いたのは、とても豊かで美しい、光輝く楽園でした。
冒険者と黒いレックウザ、そして仲間のポケモン達は、楽園でいつまでも仲良く幸せに暮らしました。
その勇気と飽くなき探求心を称えて、いつしか彼はこう呼ばれるようになりました。
「いにしえの冒険者」と
ー 絵本作家・アレックスの絵本より ー
手持ちポケモン
六英雄
ルシアスの手持ちであった6体のポケモン達。
現在も存命中らしく、自分のボールと共に世界各地のどこかに隠れ棲んでいる。
ルシアスのパートナーとされるポケモンで、かつてロイの祖父が暮らす島の海岸に流れ着いたという「いにしえのモンスターボール」に収まっていたポケモン。
当初はボールの中身は空と思われていたが、リコのペンダントに反応して飛び出してきた。
飛び出したその場でひとしきり暴れた後に何処かへ飛び去ってしまい、その足跡を追うことが主人公たちの旅の目的の一つに据えられた。
通常のオリーヴァの10倍以上はあろう巨躯を誇る特殊な個体であり、同地の生態系を守っていた。
襲撃されているリコたちを守ったり、暴れるガラルファイヤーを鎮める際など、自主的にボールから出てリコたちに助力してくれている。
絵本にある「傷を癒すポケモン」。
ガラル鉱山に出現した個体で、絵本にある「空を翔けるポケモン」。
レックウザが通過したと目された同地で、働いている従業員も野生のポケモンも見境なくもえあがるいかりを撒き散らして暴れていた。
フリードのリザードン、キャプテンピカチュウ、ロイのホゲータとカイデンの援護、そしてオリーヴァのグラスフィールドを受けて強化した「アロマセラピー付きこのは」を受けて鎮静化。
その後、リコのペンダントと共鳴し、自身の過去の記憶を見せた後にボールへと入り、リコ達と同行する事に。
絵本にある「海を渡るポケモン」。
「白い霧の歌声」という霧で迷った船を歌で導いて助けると船乗り達の間で専らの噂になっていたが、「自ら白い霧で船を迷わせ、船員がラプラスに注目している隙に仲間のポケモン達にエサを強奪させる」と言う海賊じみた行為をしていた食わせ者。
「共にラクアを目指そう」というリコの言葉に、仲間のポケモンの存在からか躊躇っていたが、そのポケモン達から背中を押された事で仲間のエテボースが持ってきたいにしえのモンスターボールに入り、同行を決意。
絵本にある「壁を砕くポケモン」。
キタカミの里にある「天狗山」にて長い間修行を続けていた。
リコロイドットとバトルを繰り広げ、彼らの実力を認めた事で同行する。
絵本にある「大地を走るポケモン」。
エンテイは各種メディア展開で「大地を疾走する」姿がよく描写され、ゲームでも各地を高速で徘徊する伝説のポケモンでもある。
その他
ルシアスと共に旅をしたと言われている7体目のポケモン。対応するボールがないため手持ちポケモンではない可能性が高い。
公に出回っている六英雄の伝承ではこのポケモンの存在について言及されておらず、現状ルシアス自身が記したとされる古びた手記にのみその存在への言及がある。
手記に残っていたテラパゴスのスケッチ(テラスタルフォルム)とは姿が異なっていたがが、バトルの時に姿が変化するとオモダカから言及された。
テラパゴスという名はスカーレットブックの著者であるヘザーによって付けられたものであるため、ルシアスもどこかでスカーレットブックを読んでいたのだろうとフリードは推察している。
リコの祖母ダイアナが屋敷で手記と共にペンダントの姿で眠りについていたテラパゴスを発見(それがテラパゴスだったとは全く気づいていなかった)し、自身の所持品として長く共に行動。そしてリコが幼い頃にダイアナからリコに託される。
第一話から度々限定的にペンダントからポケモンの姿へと戻っていたが、ガラルファイヤーとの対峙を機に完全にポケモンの姿になった。
余談
- リコやルッカ、若かりし頃のダイアナが髪や瞳の色、容姿等が似ていることからリコの家系はルシアスの子孫なのではないかといった考察がされている。あくまで疑惑ではあるのだが、過去の前例がそれなりにあるため、可能性が無いわけではない。
- 海外名であるLuciusは「輝く」といった意味を持つラテン語"lux"に由来するとされる。
- 奇しくもリコの海外名であるLikoにも「輝いている」という意味があり、ルッカの海外名であるLuccaはトスカーナにある「光」を意味する都市の名前である。
関連タグ
その他
- サトシ:前作主人公。数々の伝説のポケモンや幻のポケモンに出会った事があり、更に同じくアーゴヨン、メルメタルと伝説クラスを複数同時に手持ちに加えた(+コスモッグ→コスモウム→ソルガレオを保護した)経験を持つ。
- タクト(アニポケ):過去作のライバルキャラ。同じく禁止級含む伝説クラスを複数手持ちに加えている。
- ノブナガ:同じく黒いレックウザをパートナーとする人物。
- ツワブキ・ダイゴ:アプリゲーム「ポケモンマスターズ」で黒いレックウザをパートナーに起用したキャラクター。
- アーロン:映画『ミュウと波導の勇者ルカリオ』のゲストキャラクター。ルシアスの詳細が判明するにつれ何処か似ていると話題になった。ちなみにルシアスの声優は映画版のルカリオと同じ方であるため、奇しくも置いていかれた立場から置いていく立場となっている。
活躍(ネタバレ注意)
- 12話
リコ達が黒いレックウザを追って偶然出会った巨大オリーヴァに見せられた過去の幻影に初登場。ただ、姿はぼやけてよく見えずにいた。
その際「君たちに見つけてほしい〜(以下略)」と語っている。最初はリコ達は古の冒険者関連についてはは知らなかったが、絵本をきっかけにオリーヴァが六英雄であるといった古の冒険者のつながりに気づくことになる。さらにフリードとリコの母ルッカの会話の際に彼女の口からルシアスの名前が初めて出てくる。
- 23話
ガラル鉱山にて暴れ回っていたところを、リコ達に鎮められたガラルファイヤーが見せた過去の幻影に再び登場。その際ルシアスの顔が確認できている。
今まで荒れていたのが嘘の様に愛おしげにルシアスに寄りそうガラルファイヤーを優しく撫で、「このラクアは必ず俺たちが」と語っている。
⚠️以下、25話以降のネタバレが含まれます。
- 25話
ハンベルと対峙したダイアナの口からエクスプローラーズは元々ルシアスの仲間であったことが判明した。
- 32話
他のポケモン達と共に海賊行為をしていたが、リコ達の説得により仲間になる決意をしたラプラスがテラパゴスを通じて見せた過去の幻影に再登場。その際ルシアスは単身何かに立ち向かう素振りを見せ、六英雄やテラパゴスに「みんなありがとう。俺は死なない。このラクアと共に生きて必ずもう一度お前達と、」と笑顔で語っている。
そのあと、ラプラスは涙を流して鳴いていたことから、何か命を掛けた行為を行ったことがうかがえる。
- 45話
エクスプローラーズのボスであるギベオンがルシアスの口癖を吐露した後に「まだ冒険は終わっていない…そうであろう…ルシアス…」と発言している。
このことからギベオンとルシアスは元々は共に冒険をしていた仲間だったのではないかと考察されている。在りし日のルシアスに何があったのか、多くの真実は未だ謎に包まれたままである。
- 68話
レックウザライジング編のオープニングでルシアスと共に若かりし頃のギベオンと思われる人物とテラパゴスを抱える謎の人物の後ろ姿が描かれている。
- 73話
同行することになったバサギリが見せた過去の幻影でルシアスの仲間になる場面が描かれたが、「リスタル」なる人物と共にいた事が発覚している。
- 74話
再び合流したダイアナがエクスプローラーズの成り立ちとルシアスの足跡を求めて世界中を探し回る過程で、ルシアスは組織を立ち上げた初期メンバーであり、リコの高祖父だと判明。
つまり、余談の項目に書いてあったリコやダイアナはルシアスの子孫説は的中したのであった。
と同時に、高祖父級に年齢が離れているルシアスと共に旅をしていたというギベオンの異様さが際立つ。