モンスターハンターシリーズに登場する武器種のひとつ。略称・愛称は「ガンス」。
概要
『モンスターハンター2(dos)』で初登場。
高いガード能力を持つランスに、火薬による砲撃能力(火竜のブレスに着想を得たものという設定がある)を持たせた特殊な武器。
砲撃タイプは武器によって3種類に分かれ、それぞれ固有のレベルが設定されている。
砲撃タイプ | 威力 | リーチ | 装填数 | 通常砲撃の特徴 |
---|---|---|---|---|
通常型 | 小 | 短 | 5 | 特記なし |
放射型 | 中 | 長 | 3 | 砲撃の射程と威力が若干伸びている |
拡散型 | 大 | 中 | 2 | 単発の威力が最も高めで範囲が横に広い |
ガード性能は高いが重量級の武器ゆえに鈍重、かつランスと違って三連ステップもできず突進のような高速移動技も無いため抜刀時の移動能力は全武器中でも最低クラスであり、打撃属性もない。砲撃も一発一発が刀身に負荷をかけてしまうため切れ味の消耗が激しい。
モンハンに登場する武器の中でも特にクセが強く、慣れるまで時間がかかる武器だろう。
しかし、砲撃は相手の肉質を無視して攻撃できる為、グラビモスやウラガンキンといった堅い甲殻を持つ相手でも安定したダメージを与えられる。硬化の特性を持つミラボレアス系統には最適の武器として扱われていた事もある。
また、切り上げを使えば他の武器では届かないような高い位置の相手にも攻撃を当てられる。砲撃を合わせればリーチはさらに長く。
そして、発射後一定時間の冷却を要するものの、圧倒的な破壊力を誇る『竜撃砲』と、ロマン溢れるその見た目から一部のハンターを魅了してやまない武器でもある。
あと対人戦では砲撃の仕様上ぶっちぎりの最強武器である。
MHP2(及びMHP2G)のみに存在する装備以外のアイテムが持ち込めない「トレジャーハンタークエスト」では、他の武器では切れ味や効率の関係上ほぼ爆弾によってしか破壊できない障害物の岩(大抵はレアアイテムを入手出来るポイントへの移動や運搬の邪魔になる場所に配置されている)を砲撃・竜撃砲といった武器性能のみで破壊できるといった利点もあった。
MH3には登場しなかったが、MHP3でアクション面を強化されて再登場。
弾かれ無効の斬撃技の「叩きつけ」、一発だけ素早く装填する「クイックリロード」、
通常よりも威力が高い「溜め砲撃」、そして装填中の火薬を全て炸裂させる「フルバースト」ができるようになった。
またここから砲撃タイプによって特定の攻撃に威力補正がかかるようになった。
具体的には、通常型は(一度に装填できる火薬が多いため)フルバーストに、放射型は竜撃砲に、拡散型は溜め砲撃に威力の上方補正がかかっている。
他、砲撃関連の斬れ味の消費量が減少した。(通常:3→2、放射:4→2、拡散:7→3、竜撃砲:20→10)
MH4では立体的な狩猟に対応した結果、ジャンプ中に突き、叩きつけ、砲撃ができるようになった。
MH4Gでは、フルバーストから竜撃砲に派生することが可能となった。
この武器を愛してやまないハンターたちを、畏怖と敬意を込めて「ガンサー」と呼ぶ。
ちなみに、連続でステップを出すことは出来ないが、実はステップの移動距離はランスの2倍近くあり、踏み込み突きと組み合わせればそれなりに小回りも利く。『回避ガンス』も十分に可能だったり。
あと独特のギミックから、小説などでの需要は高い。
アーマード・コアシリーズの武器腕ブレードや射突型ブレードのようなものである。
な・・・何を言っているのかわからねーと思うが・・・
MHP3で色々と変更があったガンランス、オートガードスキルを発動させているとき、砲撃中に突進を喰らって「やべえっ」と思ったらガードが発生した……クイックリロードでもそうなった……頭がどうにかなりそうだった……
あれは仕様だとか見間違いだとかそういうチャチなもんじゃ断じてねえ……もっと恐ろしいモンの片鱗を味わったぜ……
この「オートガードスキル」が発動できる護石は村長さんからもらえるのだが、その際に村長さんが思わせぶりな言葉を残しており、もしかしたら仕様かも知れない。
これは「AGガンス(オート・ガード・ガンランス)」とプレイヤー間で呼ばれ、その性質から「これがガンランスの全盛期」と捉える声もある。
当然ながらこれは開発側も想定していなかったバグによって生じたものであり、MH3G以降は修正されて使用できなくなっている。
ただ、近年では「バグであるなら他のガード可能武器で類似の現象が見られないのはおかしい」、「クイックリロード等の新規アクションと時期が重なっている」、「MHXXのブレイヴスタイルのクイックリロードにはガード判定が有る」等の理由から実際に「仕様(クイックリロード他の新規アクションの練習用)では?」と見る向きも無い訳では無い。
また、3Gでの修正自体、3(トライ)でのオートガードのデータが当作での新規追加スキル「以外」のスキルデータ共々流用された結果の様である。
尤も、「適当に砲撃やクイックリロードをしていればゴリ押しでも勝てる」というAGガンスはモンスターとの駆け引きを主眼化したモンハンのゲームシステムと明らかに乖離しており、加えて所かまわず砲撃をぶちかまして味方をふっ飛ばして妨害してしまう俄かガンサーの増殖に伴いガンランスの評価に著しい傷がつく結果となってしまったのも事実である。
ガンランスとは
ガンランスは、それ単体ではただの銃槍である。
設計限界を超え、撃つ度に刀身に負荷をかけるポンコツである。
しかしガンランスは我々が扱うことによって最強の火砲と化す。
『ガンランサー101・序章』より抜粋
銃槍無くして我役立たず。また、我無くして銃槍役立たず
『ガンランス教練所心得・第1条』より
全てのガンランスは、我々ガンランサーに扱われることによって最強の武器になる。
盾、銃槍、そして射手の3つが揃った時こそがガンランスをガンランスたらしめるのである。
『出所不明』
「ガンランスは決して最強の武器ではない。しかし、決して扱いにくい武器でもない。我々はこれを使用して戦闘に勝たねばならない。我々のガンランスは、我々が扱うことによって初めて最強となる。また、そうならねばならない。それが、狩人としてのガンランスを成功させる唯一の道である」
"ガンランスとは、画家の筆であり、打者のバットであり、料理人の包丁であり、ガンサーのガンスである。"
『浪漫の呟き 第九巻』
MHFでのガンランス
元々はMH2が元になっていたので長い間、ガンランスの性能自体が低かった
しかし、度重なる上方修正により現在では優秀な武器となっている
因みに、凄腕ランクからは砲撃LV5が一般的になりG級昇格前後ではLV6が、G級では最大でLV9というとてつもない砲撃LVへと到達する
MHFでの追加アクション
- 排熱ステップ
ステップ回避時に、ガンランスからの排熱の勢いを活かして2回目のステップ回避を行う
- 薙ぎ払い
抜刀攻撃の一種、後述の連撃砲に派生可能
- 連撃砲
MHP3以降のフルバーストに相当するアクションだが、砲撃の種類によってモーションが異なる
通常型 | 武器を振り下ろした後に一点に全弾発射 |
放射型 | 武器を横に薙ぎ払いながら扇形に全弾発射 |
拡散型 | 武器を振り下ろしながら縦方向に全弾発射 |
- クイックリロード
砲撃後に1発だけ即座に装填、薙ぎ払い、突き、砲撃、ステップに派生可能、更に装填から数秒間は1度だけ砲撃の威力が1.5倍化
- 爆竜轟砲
竜撃砲から派生可能な「更なる竜撃砲」
竜撃砲発射準備中に砲撃の弾を装填させることで発動可能
威力、攻撃範囲は竜撃砲を超える(威力は装填させる弾が多いほど上昇する)
弱点は、竜撃砲以上の切れ味消費と放熱時間(装填する弾が多いほど悪化する)
秘伝書で習得可能なアクション
既存のモーションと入れ替えで使用可能、元のモーションに戻すことも可能
ガンランスは他の武器種と違って型によって運用方法がガラリと変わるという特性がある為、防具をそのまま流用して扱うのは難しい
天の型
ヒートブレード
竜撃砲と入れ替えで発動可能
竜撃砲の炎を刃にする事で突きの性能を大幅に強化する効果は2分間の間
常時斬れ味MAX
最大斬れ味が紫以下の場合、1段階上の扱いになる(例:切れ味青は白扱い、白は紫扱い)
常時はじかれ無効
会心率+200%
突きと独立してバーナーの刃による追加攻撃
3回突きを放てば追加の4回目の攻撃として「回転叩き付け」が使用可能になる(動作は遅いが非常に高威力&スーパーアーマー付)
というとんでもないもの、この為砲術スキルは完全に不要で突きに特化したスキル構成が必要になる為、運用には防具丸ごと作り直す必要すらある
デメリットは、竜撃砲と同じ放熱時間と竜撃砲の10倍以上に相当する切れ味消費
嵐の型
属性砲
上記のヒートブレードの効果中に発動可能なアクション(必然的に、嵐の型もヒートブレードが使用可能)
効果は武器の属性値の数倍の威力の属性攻撃の砲撃を発射する(物理威力は皆無に等しい)
嵐の型では、属性攻撃に特化したスキルが必要になる
MHX系列でのガンランス
狩猟スタイルや狩技の存在により、これまでに無くプレイスタイルの多様化が起こった。ブラストダッシュを始めとして、スタイルやスキルとの組み合わせを厳選すればソロでもパーティーでも個性を輝かせながら活躍出来る…のだが、オンライン上では一部の悪質プレイヤー達のせいで一部のスタイルユーザーが風評被害を受ける事態が残念ながら起こってしまった。
また、このシリーズで追加された「ヒートゲージ」というシステムがあるのだが、評価はかなり悪い。
元々ガンランスは物理攻撃特化や砲撃特化といったカスタマイズ性も売りの一つだったのだが、このシステムは性質上「嫌でも通常攻撃と砲撃を織り交ぜることを強制してくる」ものであり、特にマルチでは性質上使用を強制されている砲撃や竜撃砲で味方を巻き込んで吹き飛ばしてしまう危険性を抱えてしまうためにどうしても扱いが難しくなってしまう。
加えてXシリーズに移行する際にモーション値が全体的に下げられた影響でヒートゲージそのもののモーション値にかかる倍率自体はオレンジで1.15倍、赤で1.2倍とそれなりに強力になってこそいるが、4シリーズと比較するとオレンジで同等、赤で漸く1.04倍、黄色なら0.9倍という結果になってしまっており、元より不遇武器として有名なガンランスにとっては「必死に強化してやっと並程度」という微妙な調整だった。
更に竜撃砲を使うか砲撃のし過ぎでゲージが右に振り切れてしまうとオーバーヒートを起こして2分間ゲージが固定されてしまう。
竜撃砲でオーバーヒートした際はゲージの状態によっては2分間ゲージを赤で固定して自由に暴れ放題となる(というか、恐らく竜撃砲でゲージを赤で固定した状態で暴れることが前提なのかと思われる)のでまだ良いが、右に振り切れた場合は強制的にゲージが一番左に下げられて火力が下がってしまう上に、オーバーヒートの冷却が終わるまで竜撃砲も使用不能になってしまうという中々キツイデメリットがある。
ガンランスの廃熱機構を活用した面白いシステムではあったのだが、調整に問題がありゲージ維持にもかなりの慣れが必要で多くのガンサーにとっては単なるストレス要因となってしまっていた。
モンスターの体力がインフレしていることも相まって「ただでさえプレイスタイルに制限がかかるうえに、維持の手間と失敗した際のデメリットに対してリターンが釣り合っていない」とかなり不評であった。
一応砲撃は肉質無視の固定ダメージなので、固い部位が相手でも安定したダメージを奪えるため使いこなせればそれなりに強いのだが、それでも扱いづらさが勝ち過ぎている感が拭えない。
MHワールドでのガンランス
構えながら前ステップの追加、砲撃直後のクイックリロードは健在であり、一回のリロードで全弾装填する。
そのため砲撃を短時間で連発することが可能に。
スライディングや空中フルバーストも存在するなどモーションが多め。
更に通常の砲撃では味方を吹き飛ばさないようになっている。
なお竜撃砲(ガードしながら○+△)は漏れなく吹き飛ばすので注意。
- 竜杭砲
新たに追加された攻撃モーション。
所謂パイルバンカーに相当するもので、攻撃コンボやフルバーストの後に近接の追加入力でモンスターに金属製の杭を炸薬で叩き込み、突き刺さった後に炸裂して大ダメージを与えるという中々エグいもの。
刺さってから炸裂するまで一定のダメージを与え続ける多段ヒット系であるため、肉質が柔らかい部分にぶち込めば高い火力を叩き出せる。
元々射程が非常に短いガンランスであるため、思い切って近接特化の武装を追加した形である。
一発きりの撃ち切り式であるため、使用後は通常装填作業(クイックリロードでは再装填されない)を行うまで使用できない。
発動中と装填中は隙が大きいため、モンスターの動きを見極め、確実に叩き込む必要がある。
大型拡張版DLC・アイスボーンでのガンランス
アイスボーンでは新たに「起爆竜杭砲」が登場。スリンガー弾を全弾使用して装填し、命中すると一定時間命中したモンスターの部位に食い込み続ける特殊な竜杭砲。
食い込んだ起爆竜杭砲に砲撃を当てることで杭が爆発し、追加ダメージを与える。
与える追加ダメージは砲撃の威力で変化する。
ただ、この「起爆竜杭砲」はかなり評判が悪い。
体験版時点で微妙過ぎたために製品版では色々と強化されたのだが、その性かガンランスの他の要素は軒並みノータッチのままだった。これがいけなかった。
まず砲撃にかかっていた上位での火力1.2倍補正がマスターランクでは等倍になっており、それを補うための砲撃スキルの上限解放もストーリーが終了する迄出来ない。
その為、ワールド時代にあった殴り主体型やフルバループ型などと言った多種多様なガンスのプレイスタイルは軒並み性能が微妙になってしまったために消滅し、放射型の溜め砲撃で起爆竜杭砲をひたすら炙り倒すのが最適解という事態に。
しかも、この起爆竜杭砲が鼻くそを擦り付けている様に見えるという事からついた蔑称が「鼻くそ炙り棒」。
加えて起爆竜杭砲の仕様上、スリンガー弾を増やすスキルも必要になってしまい、ただでさえ必須スキルが多くて特級呪物扱いされているガンランスに更なる呪いが追加されてしまうという事態に…。
この事態はエンドコンテンツであるミラボレアス武器が実装されることで、半ば力押しで解決されたのだが、あまりにも乱暴なやり方だったのでやはり評判はよろしくない。
MHRiseでのガンランス
大まかなアクションはワールドと同じだが、様々な調整が入った。
- 突き
踏み込み突きの移動距離がかなり短くなった。
- 砲撃
通常型及び放射型の砲弾装填数が一つ増加した。
斬れ味の消費量が減少した(通常・放射:2→1、拡散:3→2)。
抜刀状態から即溜め砲撃が出せるようになった。
水平突きからの派生がかなり早くなった(その分砲撃から水平突きへの派生が遅くなっているのでコンボのスピードはあまり変わらない)。
溜め砲撃をキャンセルして砲撃できるようになった。
空中で弾のある限りは何度でも砲撃できるようになった(砲撃する度にハンターの体が浮き上がって滞空出来る)。
- 竜撃砲
チャージ動作中、正面からの攻撃をガード出来るようになった(仰け反った場合は撃った事にはならずにキャンセルされる)。一部の技から派生して使用することで咄嗟のガード手段としても使用可能。
放射型のヒット数が3→4に変更し火力も増加。
クールタイムが120秒→200秒と大幅に延長。砲術lv3で100秒に短縮出来るとはいえ長い。恐らく後述のヘイルカッターが原因。
クールタイムが画面左上に表示されるようになり、一部の武器で竜撃砲が撃てる状態か分かりづらかった問題が解消された。
斬れ味の消費量が減少した。(10→6、放射型は8)
- 竜杭砲
斬り上げ、叩きつけ、溜め砲撃から派生できるようになった。溜め砲撃派生の場合は普通の竜杭砲よりも早く発射出来る。ただし、コマンドが共通ではないので使いこなすには練習が必要(斬り上げ・叩きつけはX+A、溜め砲撃は↓+A)。
砲撃タイプによって炸裂のヒット数が変化し放射型が最も多い。拡散型は炸裂が1回だが、スタン蓄積が可能。
威力が砲撃lvのみを参照するようになった為、相対的に威力が低下した。
ガンランスの長さによって杭の射程が異なる。バグっぽいが仕様であり、外見を変更出来る百竜ガンランスは射程の長い武器の外見に設定しているガンサーが多かった。
- ステップ
ステップからリロードへの派生コマンドがAからZR+Aに変更され、ステップ後即砲撃が出来るようになった。
大バックステップが一回おきから二回おきに変更された。
…では強いのかと言えば、残念ながらそうではない。
太字で挙げた部分もそうだが、モンハン開発お得意の前作より弱体化させて新要素で無理矢理補う調整が今回も炸裂している。
例えば、地裂斬の砲撃アクションの強化倍率は1.2倍と強力だが、ヒートゲージの時と同様に砲撃アクションの火力が前作から低下しており、バフ補正を受けて漸く前作と同程度になる。もはやバフ技と言うよりデバフ解除技である。
スキル関連も砲術や砲弾装填を始めとした必須スキルが他の武器種と比べて多い上に、その装飾品が軒並みスロット②を要求される。本格運用するとなると防具の半分以上がバゼルギウス防具で固定されてしまう(ただしそれでも斬撃のフォローまでするのは難しい)。
また、他のお団子スキルは100%に出来るのに、砲撃の威力を1.1倍にする「お団子砲撃術」だけ発動率が90%(素で50%+謹製お団子券の40%)なので1/10を引いてしまうと即リタイア案件である。
総評すると、運用時の楽しさはあるが火力に難があり、全体的に見るとパッとしない印象が強い不遇武器となってしまう。
尚、開発者のプレイ動画でガンランスのアクションがかなり洗練されていた事から「ガンランスが不遇なのは開発者のプレイヤースキルの高さが原因なのでは?」と疑われていたが、開発者によるチャレンジクエスト03(闘技場ティガレックスの討伐演習)のプレイ動画では一発撮りで三分弱という記録を達成している(一般的なガンサーの場合一発でここまで行くのは至難の業)。
しかも開発のガンサーは比較的珍しい殴りメインで砲撃はおまけ程度(一般的なガンサーは殴りの方がおまけ(溜め砲撃型やフルバループ型等)が多い)のスタイルでありながら、ティガレックスの突進に合わせてカウンターで竜杭砲を頭に撃ち込むという高等技術を当たり前のように為している。
その為、前述した「開発のガンサーのプレイヤースキルが高過ぎて、ガンランスのスペックが低くなってしまっている」という仮説に信憑性が出ている(開発が想定している運用方法と実際のプレイヤーの運用方法が大きく乖離しているとも見て取れるが、砲撃メインだと時間が掛かるから殴りメインの立ち回りを採用した可能性もある)。
サンブレイクでの評価
砲撃の威力が上昇した他、お団子砲撃術も飛び竹串の1番下に設定すれば効果が1.05倍に落ちるものの100%に出来るようになった。
武器の外見で竜杭砲の射程が変わる仕様はそのままだが、全ての武器で重ね着が出来るようになった為、実質射程の格差は解消した(お洒落は出来ないが…)。
武器の傀異錬成によって砲撃lvを強化する事が可能になった事で砲撃lvによる武器格差も解消。武器の選択肢は歴代でもかなり広い(それ以前は砲撃lv8の通常型で会心率30%ありながら斬れ味やスロットも優秀なヤツカダキ亜種派生のガンランス「トルチ・ダ・ラヴァタ」一択であった)。
また、本作のエンドコンテンツである傀異化モンスターとの相性も良く、肉質が硬い部位に発生した傀異核を砲撃で容易に破壊出来る為、ダメージを稼ぎ易い。
単純に防具や護石のスロット・発動スキルが増えた事で必須スキルやガード系スキルを発動させやすくなった他、ガンランスと相性の良い新スキルも登場した。
- 闇討ち
モンスターの背後から攻撃した場合のダメージを上昇させる。
砲撃の火力も上昇する為、どんな部位でも砲撃で攻撃出来るガンランスで発動させない手は無い。
- 剛心、粉塵纏
一定回数攻撃すると前者は1度だけ吹き飛び無効&ダメージ減少、後者は一定時間後に攻撃すると粉塵爆発による高い固定ダメージを与える。
竜杭砲やフルバーストでヒット数を稼ぎやすい通常型、放射型ガンランスと好相性。
- 天衣無崩
大型モンスターに発見されている状態で一定時間吹き飛ばされずにいるとスタミナと斬れ味が減らなくなり、疾替えで斬れ味を回復しながら砲弾・竜杭砲を装填出来る状態になる。吹き飛ばされるかモンスターと距離が離れると効果が切れる。
ガンランスは全ての効果の恩恵を受けられる他、ガードや地裂斬等の吹き飛ばされない状態になる鉄蟲糸技を使う事で効果の発動・維持も容易。
- 緩衝
武器の攻撃で他のハンターを吹き飛ばさなくなり、他のハンターから吹き飛ばされなくなるスキルでスロット①で発動可能。
マルチプレイで竜撃砲やフルバレットファイアを使用したい場合は発動させておきたい。
サンブレイクで追加された入れ替え技によって戦略の幅が増加し、従来の突き砲撃型、フルバループ型、殴り特化型は勿論、ガードリロードで攻撃を防ぎながら砲撃と爆杭砲でダメージを稼ぐ通称:「ボンボン爆ボン」型やスキルで翔蟲の回復速度を上げてフルバレットファイアを連打するFBF特化型等、戦略の広さは14武器種中随一と言える。
ブラストダッシュやリバースブラストで飛び回りながら叩きつけやフルバースト、フルバレットファイア等の大技を繰り出す爽快感を1度味わうと中々抜け出せない。
歴戦のガンサーは勿論、他の武器での狩猟に飽きてしまったハンターにもおすすめしたい武器に仕上がったと言える。
入れ替え技・鉄蟲糸技
①A長押し
溜め砲撃との入れ替え技。
ガンランスを背面向きに構え、砲撃の反動でハンターの向いていた方向にジェット飛行で移動する。
3回まで連続使用可能。
抜刀した状態で距離を取った大型モンスターを追う事ができ、空中砲撃や叩きつけに派生する事が可能。
クロスシリーズに登場した同名の狩技とほぼ同じ性能だが、砲弾があれば何時でも使用可能なので使用感は段違い。
②攻撃アクション後ZR+A
- ガードリロード
クイックリロードとの入れ替え技。
正面に盾を構えた状態でリロードを行う。
クイックリロードと違い竜杭砲も装填可能だが、装填される砲弾数は3発で叩きつけに派生出来ない。
砲弾装填数が少ない拡散型のガンランスで竜杭砲を連発する立ち回りと相性がいい。
③砲撃2回後A
- 爆杭砲
サンブレイクで追加された竜杭砲との入れ替え技。
発射後に即爆発する杭を発射する。
竜杭砲と比べて発射スピードが速く発射後の隙も短いが、火力は多少劣る。
竜杭砲と同様に拡散型はスタン蓄積出来る。
使用後30秒間攻撃力・属性値が1.3倍になる。
④ZL+X
- ヘイルカッター
翔蟲消費:2→1(Ver13以降)
翔蟲回復時間:8秒→13秒(Ver13以降)
鉄蟲糸で真上に跳躍しながら斬り上げを行い、空中でリロード後に叩きつけを繰り出し、冷却を行う鉄蟲糸技。
跳躍するまでは吹き飛ばされず、叩きつけ後フルバーストに派生可能な上、竜撃砲のクールタイムを75秒短縮出来る。
空中砲撃から派生した場合はリロード後に叩き付けを繰り出す。
叩きつけはガンランスの技の中で単発ダメージが最も高い(通常の叩きつけの約2倍)為、眠ったモンスターに対して狙いたい。
- 地裂斬
翔蟲消費:1
翔蟲回復時間:30→25秒(Ver13以降)
後ろに武器を構え、鉄蟲糸で前進しながら横薙ぎに地面を掻いて斬り上げる鉄蟲糸技。
使用後は納刀するか45秒(Ver12までは30秒)経過するまで砲撃技の威力が1.2倍になる。翔蟲受け身でも解除する為、納刀しない立ち回りを求められる。
アクション中は吹き飛ばされず、X入力で竜杭砲に派生可能。吹き飛ばされない効果は強力だが、気絶するリスクはあるので気絶無効は発動させたい。
- フルバレットファイア
翔蟲消費:2
翔蟲回復時間:17秒
サンブレイクで追加。
鉄蟲糸で前進し、フルバースト・竜杭砲・竜撃砲を同時に発射する常軌を逸した鉄蟲糸技。通称は頭文字を取った「FBF」。
砲弾・竜杭砲が装填されていない場合はリロード後に、冷却中の場合は冷却後に繰り出す。
全弾装填済み・冷却済みの時のみ空中で使用可能。また、本来砲撃が出来ない斬れ味赤の状態でも使用可能。
冷却中は吹き飛ばされず、前進中は怯まない。冷却後に繰り出す場合、パッド入力で角度や距離を調節出来る。未調整の場合の前進距離はブラストダッシュ1回分とほぼ同じ。
ガンランスの技の中で総ダメージが最も高く、非ターゲットの大型モンスターなら一発で操竜待機状態に出来る。
発射後の隙はかなり大きく、ガードリロード以外に派生出来ない(しかも派生出来るのは発射してから2~3秒後)。
威力と斬れ味消費は3つの技の合計値であり、竜撃砲が強い放射型が最も強力だが、斬れ味消費も大きい。
竜撃砲を撃つ為、他のハンターを吹き飛ばしてしまう。マルチでの扱いは要注意。
⑤ZL+A
ガードエッジ
翔蟲消費:1
翔蟲回復時間:16秒
鉄蟲糸で自身を固定してガードを固める鉄蟲糸技。
ガード判定(0.8秒)中に攻撃をガードすると斬れ味が15回復する。
突きや砲撃、クイックリロード等から派生可能で、ガード成功後はXで叩きつけ、Aで竜杭砲に派生出来る。
ガード性能の有無問わず最小反動でガード出来るが、スタミナは消費する。ガード強化が無いと防げない攻撃はスキルの発動が必要。
1発しかガード出来ない為多段攻撃はガード不可。
リバースブラスト
翔蟲消費:1
翔蟲回復時間:15秒
サンブレイクで追加。
背後に盾を構えて後退するようにジェット飛行を行い、鉄蟲糸で停止する鉄蟲糸技。
飛行中は盾による打撃ダメージを与える事ができ、Xで空中叩きつけに派生出来る。拡散型の竜杭砲と組み合わせて気絶を狙える。
ブラストダッシュとは進行方向が逆なので攻撃に使う場合はモンスターに背を向けて使用する事になる。
技の出始めに無敵時間がある。砲弾0の状態で使用した場合は1発装填してから飛行するが、装填動作中も無敵となる。
関連イラスト
背負った状態では砲身が中折式に折りたたまれており、取り出すと展開してガンランスとなる。通常リロードする際は砲身が折れて弾を排莢、再装填する。
この中折機構がデザイン上では全てのガンランス共通の仕様となっている。※一部例外有り(古龍銃槍エンブレム他)
ガンランサーの浪漫が最高潮に達する瞬間
関連タグ
先輩→ランス
ギアオルグ→ガンランスがモチーフになっているモンスター