CV:古川登志夫
本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレ情報を含みます。 |
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概要
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の登場キャラクターの1人。
おなじみのあの男に似ている髭の生えた少年。
本編では水木の案内役のような立ち回りをしている。
表記揺れが激しく、映画公式サイトでは「ある謎の少年」、鬼太郎の父からは「ねずみの」と呼ばれており、「ねずみ」はパンフレットのクレジットにおける表記である。
別名・表記ゆれ
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以下、ネタバレ注意
龍賀家の下男として働いている。その下品ながらユーモラスな言動は物語の重いトーンをいくらか和らげ(古賀監督曰く「本作品の清涼剤」)、何気に哭倉村民の中では唯一の生存者でもある。
作中では、随所で重要な役回りを演じる。
1 水木との絡み
哭倉村の湖にある禁域の島について沙代から聞き、続けて克典からMの秘密を探る密命を託された水木。すると、まさに島へ向かおうとするゲゲ郎の姿が。引き止めようと慌てて追いかけるものの、ボートをうまく漕げず慌てるばかり。そこに現れたのがねずみであった。
手本を教えてくれるよう頼む水木に、最初は「フン、なんで俺が?」と断る。「頼むぜ先生」とおだてると、「先生!?ぼくが!?」とすっかり上機嫌になり、船頭を引き受けた。
その後も沙代の伝令役として、水木をMの真相へと導いていく。
2 沙代との絡み
自身を東京へ連れ出すことを条件に、Mの秘密を探る水木に協力することになった沙代。禁域に行ったことのある孝三に会わせてほしいという水木の頼みを聞き入れ、沙代はねずみに伝言を頼んだ。
さらにその夜、時麿の部屋で彼の日記を見つけ、急いでねずみに託す。
3 時麿との絡み
作中で直接のやり取りはないが、時麿の亡骸を見た際に「坊っちゃん!?」と叫んでいた。どうやら長年にわたり親しい付き合いがあったものと窺える。
4 ゲゲ郎との絡み
哭倉村に現れた幽霊族の男を見るや、「ゲゲっ!!」と狼狽えて姿を隠す。名乗ろうとしない彼の呼び名を思案していた水木は、ふとその光景を思い出す。
後で「ねずみの、今度は何を企んでおる?」と問われ、「いっ田舎で心機一転やり直そうと…」と言葉を濁す。ゲゲ郎とも旧知の仲で、以前から何やら色々やらかしていたようである。
5 結末
乙米と長田に目を付けられた水木は、土蔵に放り込まれてしまう。ねずみは彼を救い出し、沙代から託された時麿の日記を手渡した。
水木の後ろで、ねずみも一緒に日記を読む。貧しい少年の出で立ちながら、達筆な漢字もきちんと読めるらしい。日記に書かれていた龍賀一族の忌まわしい所業を知るや、「うわっ何だよこれ!?村ぐるみでイカれてやがる」と嫌悪感を顕わにする。そして「まったく人間て奴ァ…しばらく人間界はうんざりだぜ」と姿を消したのだった。
本作における数少ないコメディリリーフというべき彼の退場とともに、物語はいよいよシリアスなクライマックスへと突入していく……
それにしても退場の数時間後には村中が壊滅していたわけで、そう思うとねずみの引き際というか逃げっぷりはまったく見事という他ない。