概要
CV:伊倉一恵
ふかづめ竜子こと本名桶川竜子は、埼玉紅さそり隊という1960~80年代のようなレトロなスケバングループのリーダーで、高校3年生で17歳の少女である。
3人組の中では容姿は整っている方だが、しんのすけの対象(女子大生以上)から外れているためか「おねいさん」扱いはされていない。
代々スケバンをやっている家系で、家は厳しいらしく母親を「お母様」と呼んでおり、自身の部屋も非常に可愛らしいものである。不良少女としての素質はなく、むしろお笑い芸人の素質があり、野原しんのすけからはお笑い芸人扱いされ「師匠」と呼ばれている。
しんのすけが言いふらしたせいで、野原みさえや幼稚園の友達からもお笑い芸人だと思われており、回(アニメ「女子高を見学するゾ」など)によってはお笑い芸人の部分を否定する事すら放棄してしまっている。
本人もお笑い系であることを少なからず自覚しており、「夢のコント祭り」では、
夢の中で、本当にお笑い路線で入った紅さそり隊だが、プロデューサー(しんのすけ)により解散に陥り、竜子だけでも「埼玉紅さそり隊」と名乗ろうとするも客からはブーイングの嵐にのまれてしまい、泣きながら「お笑いトップを目指してやるぜ~」と寝言を言った。
男子高校生の鞄が当たった老婆を助けたり、決闘を申し込んだ女子高生の母親が交通事故に遭ったときにはアルバイトをしてお見舞い金を贈ったり、母親と喧嘩して不良になろうとした風間を密かに諭す、歯科医院の治療代をみさえが立て替えてくれた際は、お礼として子供たちの世話を買って出るなど、義理堅く情に厚い性格の持ち主である。
またいつもは集会に勝手に入ってくるしんのすけが来なかったことを心配したり、彼に新しい師匠ができたと聞いた時は怒り狂って道場破りに赴くなど、しんのすけから師匠扱いされることは内心満更でもない模様。
映画「オラの引越し物語」では、メキシコへと引越す野原一家を紅さそり隊の2人と共に見送りに来ており、記念写真にも加わった。
紅さそり隊は恋愛禁止であるが、野原ひろしに対して好意を持ったり、武蔵野剣太に好意を寄せたりしたこともあり、魚の目お銀とふきでものマリーからは「リーダーの悪いクセ」と惚れっぽいことを指摘されている。
連載初期にはイケメンの男子生徒に惚れていたが、女をとっかえひっかえしていた上に老婆を転ばせても知らん顔していたクズだったので鉄拳制裁をお見舞いしている。
同性から友情以上の好意を向けられることも多く、(擦れ違った際に寒気を感じたので)敵と思いこんでいた少女からラブレターを渡されそうになったり、学園祭のために番長のコスプレをして女性客から黄色い声援をあびたこともある。ただラブレター少女に迫られた時の態度からそっちの気はないようである(「ひいい~だから寒気を感じたのか!」と言って逃げている)。
不良ぶっているがミーハーで少女趣味な面があり、セーラームーンのおパンツやクマさんパンツなどバックプリントなものを穿いてたりもする。連載初期にはセーラームーンのコスプレまでしていた。それをしんのすけに見られたためいいなりになるというオチもあった。
3ヶ月分の小遣いを費やしてデパートのガチャガチャをマシン3台分買い占めたこともあり、弟子入りを志願した女子中学生3人組(埼玉紅しょうが隊)や他の紅さそり隊メンバーをドン引きさせた。
【女子校の学園祭にいくゾ】の回では自身のクラスでメイド喫茶をやることになり参加させられメイド服を着させられた直後は嫌がるどころか嬉しそうな表情を浮かべていた。(接客は躊躇していたが)
アニメ【オシャレ番長だゾ】の回では大人気モデルの“オシャレ番長”3人組に勝負を挑まれ色んな服を試着した結果、いつもの制服姿が「自分らしい格好」と述べている。(お銀とマリーはともかく彼女自身は割と似合ってる服が多かったのだが…)
一度しんのすけのことでみさえに苦情を入れに行ったが、しんのすけを叱るみさえの迫力に気圧されて何も言えなかった。この設定が反映されてか、アニオリ回でもみさえに対しては腰が低く礼儀正しく接している(多少の愚痴は独白するが)。
他のグループと決闘することもあるが、殆どはしんのすけのせいで取りやめになっており実力は長らく未知数だった。後に敵対グループのスケバンと一騎討ちを演じ、形勢不利だったもののしんのすけのおバカで相手に隙が生まれ、それを突くことで勝利した。
厳しい家で育った為か人並み以上の家事スキルも持ち合わせているらしく、アニメ【スケバンママだゾ】の回ではしんのすけに手作りの納豆炒飯を振舞っている。
また【紅さそり隊のホームステイだゾ】ではギックリ腰になったみさえに代わって夕食の準備とひまわりの世話を担い、ひろしから「竜子ちゃん、いいお嫁さんになるよ」と太鼓判を押された(前述の『野原ひろしに対して好意を持ったり…』の設定が生きていたのか、竜子は顔を真っ赤にして照れていた)。
余談
- 学句院蝶子(がっくいんちょうこ)という同性の幼なじみが居る。(アニメ【女子校の学園祭にいくゾ】回)
- しんのすけことは基本的に「ジャガイモ小僧」と呼んでいるが、さすがにみさえの前では「しんのすけ」と呼んでいる。しかし、みさえがいない場合でも稀に「しんのすけ」や「ボウズ」と呼んでいたこともある。
- 女子高生にしては流行やネットスラングには疎い描写が多いが2022年9月10日放送の次回予告での発言からオワコンは知っているようである。
- 843話では演者の伊倉氏が体調不良で降板しており代役として高乃麗氏が演じている。後に1102話で同エピソードが再放送された際は伊倉氏の声で新録されたものになっている。
- 代役を担当した高乃氏はその後981話で竜子と対決する伊豆半島伊勢海老隊のリーダー大室山和子を演じ伊倉氏と共演したのだが、大室のキャラが竜子を模したものなのもあり本家の竜子と代役の竜子が対決しているような状態になっていた。
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