概要
ワイン(葡萄酒)を醸造する過程の一部として、大きな桶に入れた葡萄の実を素足で踏んで潰すことである。
現代では機械で圧搾することがほとんど。ブドウ踏みを実践しているとしたらお祭りなどであろう。
ワインの製造工程とブドウ踏み
ワインを作るためには、まず初めにブドウの果実を砕いて果汁を出させる必要があるわけだが、この工程を行うのがブドウ踏みである。
このあと、赤ワインにするのなら果汁に皮や果肉が混ざったまま発酵させ、白ワインにするのなら皮や果肉を取り除いて発酵させる。ロゼワインは製法がいくつかあるが、最初は皮や果肉を入れたまま発酵させて途中で取り除くことが多い。
人の足でじかにブドウを踏み潰すブドウ踏みは、現在では産業的には行われていない。イベントなどの呼び物として民族衣装で着飾った人たちが素足でブドウを踏み潰すことがあるが、それ以外では機械で行うことがほとんどである。機械のほうがずっと速いのだし、衛生的な面を考えると当然ともいえる。
ブドウとしては女に踏まれたいか男に踏まれたいか
pixivでは若い女性がブドウを踏んでいる絵がほとんどである。そちらの方が華やかで絵になりやすいという印象からであろうが、別段男性が踏もうが女性が踏もうがきちんと潰れさえすればよいので、ヨーロッパのワイン祭りではおじさんがブドウを踏んでいる姿も珍しくない。っていうかおじさんのほうが体重や脚力があるのだから潰しやすいはずである。
なお、ネットでワインの醸造について検索すると、赤ワインを醸造中の大きな風呂桶のような容器におっさんが漬かっている画像が見つかることがある。これはブドウ踏みではなく、発酵中の赤ワインの表面に浮いてきた皮や種を沈める作業なのだそうだ。
ちなみにこちらの作業も今は機械化されているのが一般的である。
関連タグ
うどん:こちらも生地が踏まれることがある食べ物