概要
「むさかべ」とは『Fate/GrandOrder』における宮本武蔵と刑部姫のカップリングタグ。
両者の関係は明治期に刊行された「宮本武蔵が刑部姫を退治する」という筋書きの小説を原典としている模様。刑部姫が登場する以前のシナリオ『宮本武蔵体験クエスト』や『屍山血河舞台下総国』において、武蔵の口から刑部姫の名前が出されたり、彼女が行った姫路城の化物退治について触れられたりしている。
このふたりの組み合わせが注目された端緒は刑部姫が初登場となるイベント「ハロウィン・ストライク!魔のビルドクライマー/姫路城大決戦」。
イベント内において、宮本武蔵と邂逅した経験があることが刑部姫の回想で述べられている(後述)他、シナリオのオチとして「引き籠もろうとする刑部姫を武蔵が鬼のような形相で探していることを知り、働こうと決意する」といった場面が描かれている。
この時点では武蔵本人は話題に出るだけでふたりは対面しておらず会話もなかったのであるが、注目を集めたのが刑部姫の部屋に存在している武蔵ちゃんクッション。
刑部姫の部屋にある他のグッズは既存の立ち絵や概念礼装イラスト等に基づくものであるが、当時全くオリジナル造型であった武蔵ちゃんクッションは注目を集めた(現在は商品化)。
また、シナリオ内の刑部姫が武蔵から逃げようとする描写や、武蔵所属時の刑部姫のマイルーム会話から、刑部姫は武蔵に若干の苦手意識を抱いているように感じさせる一方で、彼女の顔を象ったオリジナルグッズを所持していたことから、刑部姫は武蔵に対して好意・憧憬めいた感情も抱いているのではないかという推察がなされている。
その後
イベント「バトル・イン・ニューヨーク 2018」において、武蔵と刑部姫がコンビを組んで登場。
同イベントのオープニングでふたりが並んで一緒に登場する場面はあるものの、残念ながら会話描写が無く、どのような経緯でチーム結成・出場をしたのかは不明。
しかしながら、武蔵と刑部姫の間に一キャラ分の隙間があることや、「姫と用心棒」というチーム名から想像・考察を掻き立たせる余地が存在している。
また、同イベントの報酬概念礼装のひとつ「C・K・T」のイラストにおいて、武蔵と刑部姫が一緒に軽食をしている姿が描かれている(なお刑部姫の部屋の背景パターンの一つに「C・K・T」のイラストが刑部姫のパソコンに映っているものがある)。
更に、刑部姫が背負っているリュックにはリヨ氏画の武蔵の顔が描かれた缶バッジがびっしりと付けられ、武蔵ちゃんクッションを小型化したキーホールダーが提げられていることにも注目されている。
刑部姫の幕間の物語において、武蔵は刑部姫から「めっちゃポジティブに遊びに来て正論ハンマーで陰キャパワーを剥ぎ取る」と言われており、清姫からは度々脅しのために武蔵の名前が出されるという関係性が示されている。
水着イベント2019では二人とも水着版が実装。
水着版の武蔵と刑部姫の双方に対応するマイルームボイスがあり。
武蔵側は刑部姫がサバゲーできる友達が出来て喜んでいたら式神を使った実質独りぼっちなのを知って、苦笑しながら自分も一緒にやると申し出るというもの。刑部姫側からのものは武蔵のことを「格好いい」と漏らすデレ台詞あり。
なお、再臨第三段階は両者とも「和風水着」がコンセプトの衣装で、トップスの造型や着物の袖をモチーフにした飾りといった共通点があるデザインとなっている。
補記
武蔵側からは「ハロウィン・ストライク」での描写や『Fate/GrandOrder material Ⅴ』から刑部姫と出会っていることについて示されている。
『Fate/GrandOrder material Ⅴ』において、武蔵は刑部姫を「可愛い女の子」と評している(同時にもっと運動しようとも述べている)。
一方で刑部姫からは武蔵専用のマイルーム台詞において「あんた男だったっけ、女だったっけ?」と発言しており、女武蔵の特殊な出自・設定から若干不明瞭な点があるものの、生前からの面識があったことが窺える。
「ハロウィン・ストライク」における刑部姫の回想においては「武蔵と名乗る剣士」について触れられており、曰く「刀を与えた気がする」「滅茶苦茶怒られた気もする」とのこと。
姫路城にいた頃に唯一印象に残った人物で「自分の趣味に興味を示して耳を傾ける変人」と評し、あの剣士との一夜はちょっと愉快だったと述懐している。
余談
イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」の限定概念礼装「疾風怒濤」及び「フォクシー・レディー」について、前者は水着姿の武蔵、後者には水着姿の刑部姫が描かれているが、両者には勾玉を提げたネックレスをつけているという共通点がある。
両概念礼装ともに別のイラストレーターが担当しているため、意図的なものでなく偶然の一致と考えられる(武蔵の場合は概念礼装イラストとは別に再臨二段階目以降の衣装で勾玉の首飾りをつけている)が、カップリングという視点からは「お揃いのアクセサリーを持っている」として着目できる要素と言える。
また、武蔵のセイントグラフの全段階、刑部姫の最終段階の背景には共に紅葉が描かれているという共通点も存在している。
なお、FGOのサーヴァント同士の百合カップリングは戦闘面での相性が良い組み合わせが複数存在するが、Buster偏重で自己強化スキルに富む武蔵と、Quick支援型の刑部姫では両者のカード構成も相まって相乗できる部分が余り無い……のであるが、「ハロウィン・ストライク!」復刻に伴い、刑部姫の宝具に全体Buster強化付与が追加され、武蔵に対する一応の支援能力を獲得した(但し、宝具強化を経ても刑部姫の基本的な運用方式に大きな変動はないため、両者が性能面で噛み合うとも言えず、あくまでも一応程度のフレーバー的な要素である)。
後、刑部姫の幕間の物語にて全体クリティカルアップの技能を獲得したため、クリティカルアップを持たない武蔵に対する支援能力が向上した。
水着版については、水着刑部姫はArts3枚・宝具での全体Busterバフという性能からArts1枚だけの通常版武蔵にArtsカード供給のし易さや主力のBuster強化が見込めるためそれなりに相性が良い。
一方で武蔵の水着版はArts重点型のため、Arts3枚の水着版刑部姫とは特段相性が悪いという訳でない一方で、通常版刑部姫とは噛み合わせが微妙によろしく無いといったところ。