「私の愛する方は、お姉様だけ……。
お姉様の愛を全身で受け止める」
「そういう! 愛は! 求めて! ない! っつーの!」
(イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」第六節より)
概要
ブリュジャンとは『Fate/GrandOrder』におけるブリュンヒルデとジャンヌ・オルタのカップリングタグ。
期間限定イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」で両者が共演したことに由来するカップリング。
同イベント第六節にて、ジャンヌ・オルタの元へと辿り着いた主人公一行。
そこで見たものは「愛おしい人」「ご主人様」「お姉様」と呼び慕いながらジャンヌ・オルタに纏わり付く贋作のブリュンヒルデと、彼女の熱愛振りにたじたじとなるジャンヌ・オルタの姿であった……。
贋作のブリュンヒルデのジャンヌ・オルタへの情愛は尋常ではなく「もっと詰(なじ)って下さい!」と懇願する、ジャンヌ・オルタに蹴られて興奮する、「変態セクハラ女」と言われて頬を赤らめるなど、少しマゾっ気にも目覚めている様子。
なお、ジャンヌ・オルタはブリュンヒルデを呼び出したのは本人曰く「配下に一人くらい女がいてもいい」、マシュの推察では「『同性でフランクな友達』がほしかった」のではとあるが、当のブリュンヒルデは明らかに友達以上の感情を抱いている挙動であった。
しかしながら、ジャンヌ・オルタもブリュンヒルデのことを決して嫌ってはおらず、彼女にマッサージをしてもらっていたことが判明(ただし、二度とマッサージしてもらいたくないらしい。よっぽど痛いのか、それとも…)したり、主人公らに敗れたブリュンヒルデを貶めずに健闘を労った上で、不備のある召喚をした自身の非を認める態度を見せている。
また、ブリュンヒルデも消滅間際に本来の人格ではあり得ない享楽を与えてくれた彼女のことを、自分を含めた贋作英霊たちは心より好きになったことを伝えており、ブリュンヒルデの言葉はジャンヌ・オルタ自身も消滅する間際に言及しており、彼女の心に対する救いの一つとなっている。
イベントシナリオ中にジャンヌ・オルタの配下である贋作英霊たちは彼女の願望が混ざっている姿と指摘されており、ジャンヌ・オルタ自身も誰かに求められたいという渇望を認めている。
ジャンヌ・オルタを愛する贋作のブリュンヒルデの姿は、「私に愛される要素なんてない!」と嘆く彼女の願いによるもの、と言えるかもしれない。
蹴っ飛ばしたりとついつい厳しく接してしまうのも、初めて真っ向から愛された故に、どう接していいのか分からないから(つまりは照れ隠し)、というのも要因なのだろう。
上記の通り、無意識のうちにブリュンヒルデに甘えている節さえ見受けられる。
…うん。普通にツンデレである。
その後
「七人の贋作英霊」での縁か、FGO一周年記念キャンペーンのひとつとして開設された「レオナルド・ダ・ヴィンチ体験クエスト」のボスとしてブリュジャンがシャドウサーヴァントとして再演している。
最終決戦である「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」にて、ふたりが連れだって再登場する。
なお、こちらのブリュンヒルデは贋作ではなく本物のブリュンヒルデ。
放っておくと何も話さないとジャンヌ・オルタに促されて彼女の後ろからブリュンヒルデが出てくるという形になっている。
ジャンヌ・オルタが本物のブリュンヒルデの性格を理解していて世話を焼くような振る舞いをしており、ジャンヌ・オルタと本物のブリュンヒルデも仲のよい関係であることが見て取れる。
また「七人の贋作英霊」の復刻版において追加された高難易度クエスト「ときめきオルタ倶楽部」にて、ジャンヌ・オルタに率いられる形で「年上の文系幼馴染み」、「理系の先輩」と共に「フランクな友達」名義で贋作ブリュンヒルデが再登場を果たす。
クエスト内では登場時に「私、お役に立ちます……!」の台詞と共に自身の攻撃力を5ターンアップ、ジャンヌ・オルタがいる状態でゲージブレイクをするとジャンヌ・オルタの弱体状態を解除する「お姉様、髪を梳きますね」を、ジャンヌ・オルタを先に倒した状態でゲージブレイクすると自身に強化解除無効の永久クリティカルアップを付与する「お姉様をよくも…!」という独自のスキルを使用する。
また、ジャンヌ・オルタを撃破した後に登場した場合は「お姉様は、どこ…?」の台詞と共に自身に永続かつ強化解除無効の攻撃力アップとクリティカル発生アップを付与する。
いずれのスキルの名称・効果共に贋作ブリュンヒルデのジャンヌ・オルタに対する愛情を感じさせるものとなっている。
パーティーとしての相性
ジャンヌ・オルタとブリュンヒルデのユニットとしての相性であるが、実際組ませてみてもこれがかなりのベストパートナーである。
強力なクリティカル威力アップスキルと、HP減少と引き替えに攻撃力を上げるスキルを持つジャンヌ・オルタと、任意の味方にクリティカルスター集中状態付与&HP回復が可能なスキル「英雄の介添」を持つブリュンヒルデは非常に相性が良く、タッグを組ませてあげるとジャンヌ・オルタのデメリットを気にせず存分に大暴れさせてやる事ができる。
また、ブリュンヒルデの「英雄の介添」スキル強化後はスター集中度が向上し、クリティカル威力強化も付与されるため、よりジャンヌ・オルタの長所を伸ばすことが出来るようになる。
更にHP回復スキルを持ち、クリティカルスター回収率の良いジャック・ザ・リッパーも加わればトンデモ火力の超攻撃的パーティーと化す。
この点は同作品の百合カップリングであるマリジャン(マリー・アントワネット×白ジャンヌのカップリング)とは、
ブリュジャンは超攻撃コンビになるのに対し、マリジャンは難攻不落の要塞と化すという点で対照的かつ、どちらもベストパートナーであるなど共通している。
また、ジャンヌ・オルタとブリュンヒルデは、両者とも戦闘時に炎を用いるという共通点もある(ジャンヌ・オルタは赤い炎を、ブリュンヒルデは青い炎を使用する)。
その他
ジャンヌ・オルタの派生キャラクターである「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」の槍の構え方がブリュンヒルデと非常によく似ている。
また、Busterが青い炎による攻撃、ArtsがブリュンヒルデのQuickと似た槍を縦に一回転させた後に突きを行う三連撃、遠距離Quickがブリュンヒルデの宝具風と、モーション的な類似点が多い。
ブリュンヒルデと同じランサーのクラスになるにあたって、相棒であった彼女のスタイルを模しているのかもしれない。
また、「AnimeJapan 2018」グッズ内の描き下ろしイラストにてサンタリリィが黒地にセーラー服風の襟、黄色いリボンとブリュンヒルデの衣装と共通するデザインを持つ衣装を着ている姿で描かれている。
他作品において
コンプティーク2016年11月号掲載の『コハエースDX』第2話の「私立コハエース学園」において、ジャルタ先輩と、先輩を熱烈に愛するブリュンヒルデ後輩が登場。
ブリュンヒルデ後輩については贋作側の性格で「お姉さま」と呼びながらジャンヌ・オルタにひっついていおり、欄外のキャラクター紹介において「私立コハエース学園の百合枠。少女革命的な感じでジャルタ先輩の学園生活に花を添える」とされている。
また、『ちびちゅき!2学期』第16話において、ブリュンヒルデとジャンヌ・オルタが共演。
遠足先でジル、雨生龍之介らを交えて記念写真撮影を行っており、その際にブリュンヒルデがジャンヌ・オルタと腕を絡める姿を見せている。
2022年エイプリルフールアプリ『Fate/Pixel Wars』ではブリュンヒルデとジャンヌ・オルタが揃うと「テケテケとお姉様」という名前のボーナス得点が入る。
余談
ジャンヌ・オルタを「お姉様」と呼んで熱烈に愛する贋作ブリュンヒルデだが、彼女の身長は172㎝と女性としては高身長。一方、ジャンヌ・オルタは159㎝とブリュンヒルデより13㎝小さかったりする身長差カップルでもある。
また、本来のブリュンヒルデは「愛した英雄を殺してしまう」という危険すぎる性質を持っているが、贋作のブリュンヒルデはジャンヌ・オルタにはそういった素振りは一切見せていない(下半身に纏わり付くが)。
あり得ないことが可能となった贋作英霊故に殺意を抱かず純粋に愛することが出来たのか、或いは、ジャンヌ・オルタが「英雄」ではなく「反英雄」であるためかもしれない。
また、その性質故に贋作のブリュンヒルデは本物のブリュンヒルデの口癖である「困ります」という言葉を一切発していない。
ちなみに、ジャンヌ・オルタと贋作ブリュンヒルデは、彼女たちの「本物」は炎によって命を失っているという共通点がある。
他、前記の通りふたりのジャンヌの百合カップリング相手であるブリュンヒルデとマリーは両者ともお互いの相手と戦闘面の相性がよいだけでなく、ふたりともメイド服を披露しているという共通点があったりする。
なお、贋作のブリュンヒルデはジャンヌ・オルタにより人工的に作られた贋作英霊であり、本物のブリュンヒルデと贋作のブリュンヒルデはまったく非なる別の存在である。
例えるならばジャンヌ・ダルクと、ジャンヌを元に創造されたジャンヌ・オルタの関係に近い。
しかしながら、上記の通り本物のブリュンヒルデとジャンヌ・オルタも原作中で共演しており、「贋作のブリュンヒルデとジャンヌ・オルタ」「本物のブリュンヒルデとジャンヌ・オルタ」と一粒で二度おいしいカップリングとも言える。
また、贋作ブリュンヒルデについてもジャンヌ・オルタに対する(暴走しながらも)一途で甲斐甲斐しい愛情やふたりのコンビの人気から、贋作ブリュンヒルデの実装を望む声が多いほど二人の関係性は大好評と言える。
関連イラスト
関連タグ
Fateシリーズ Fate/GrandOrder ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊