概要
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。上半身用鎧。
その名の通り全身に刃や棘が取り付けられた非常に攻撃的なデザインの鎧だが、呪いの装備ではなく純粋にメリット効果のみがある防具。
ドラゴンクエストシリーズの防具はちょくちょくデザインが変わるものが多いが、初登場から一貫して肩当てに付いた3枚の反り返った刃、胸部分にあしらわれた十字の意匠というデザインが一貫している。
なお海外版では十字架デザインは修正される事が多いが、この鎧の場合はあくまで十字デザインにすぎないという扱いなのかそのままである。
『ドラゴンクエストⅢ』時代は堀井雄二氏の意向もあり、公式攻略本にも最終版の事や最終版の武器・防具等は掲載されないようになっていたため、このやいばのよろいが強力な防具として掲載されていたりする事もあった。こうした扱いからか、『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』等でも勇者や戦士の強力な防具として登場する事がある。
相手の攻撃ダメージを反射する能力を持っている。
『ドラゴンクエストⅢ』時点では「ニフラム」の耐性が参照され、反射ダメージは1/2だった(リメイク版では耐性は関係がなくなった)。
『ドラゴンクエストⅣ』では反射が確定ではなく1/2、耐性を無視して受けたダメージの1/4を反射するという効果になり、以後の作品も多少誤差はあれどこのような効果である事が多い。
なお、初登場の『ドラゴンクエストⅢ』では一点物だが、後の作品では店売りな事も多く後発作品では「はがねのよろい」の上位互換的な性能になっている事が多い。
「物理反射」というRPGにおいては非常に強力そうな特性を備えている反面、鎧としての防御力もそこそこある為に身につけると受けるダメージが減り、結果として反射させるダメージも減ってしまうというちょっと困った点もある。
守備力が0になる呪いの装備「みなごろしの剣」などと同時に装備することでわざと受けるダメージを増加させ、反射ダメージも増やすというコンボもあるが一部の縛りプレイ等で限定的に使われる特殊な使い方に留まっている。
ギャグ4コマやアンソロジーでは、装備している者が怪我しないように気をつけなくてはいけないために心安まらなかったり、仲間が寄りつくことができないなど、日常生活がままならないとされることもあるが、ゲーム中ではもちろんそのようなことはない。