概要
『徹底的な正義』というサカズキの信条を体現する台詞である。
経緯
オハラへのバスターコールが発動された際、大多数の住民は避難船の利用が許可されていたはずだったが、突然サカズキはその避難船を砲撃する。それは『万が一その避難船に討伐対象である学者が一人でも潜んでいたら今回の犠牲の全てがムダになる』という苛烈にして熾烈な正義の形であった。「“悪”は可能性から根絶やしにせねばならん!!!」
重要性
前述したようにこの台詞はサカズキの信条を体現する台詞であるが彼の初台詞でもある。この時点ではほとんど顔見せに近いサカズキだったが、テロップにて後の海軍大将であることは明記されており、この初登場時点ですでに数年後に本格登場する彼の造形は作りこまれていたものと思われる。
またこの時サカズキが徹底した正義を示したことが同僚クザンがオハラの少女を逃がすことを決める一因にもなった。
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青キジ(クザン)により歴史の本文を解読出来る人物を逃がしたことで赤犬の行動は無駄になってしまったが……………
ネタバレ注意(1066話目未読の方は気をつけて)
オハラの学者の決死の行動により湖に投げ捨てられた大量の本がそのままになっていたことが発覚(しかも数ヶ月も)
濡れた本など価値はなく、ましてやバスターコールで地図からも消した島など来る者はないと考え放置されていたのかもしれない(実際海軍兵士・サイファーポールも確認済み)
だが………
何と謀反の罪でクザンが殺したと思われていた海軍中将が生きておりその仲間達によって湖から大量の本を引き上げられたのだ。
この新事実だけでも衝撃的だが、何と
そして現在、前者は世界政府に身を置きつつ湖に沈んだ本、そして生き残った彼からの情報・知識により900年前に存在した王国について調べ尽くしている。
かたや後者はただの貧乏軍隊の隊長だったが、オハラで戦いそして散っていった学者達の遺志を継ぎ、その年の内に屈強な者を仲間につけ、世界政府を打ち負かす大組織を作りあげる。
読者からすれば熱狂ものだが、不都合なものを消そうとする世界政府にとってはたまったものではない。(本を燃やすのがムリならせめて湖を土砂で埋めるやら、しっかり生存確認するわ、思い切って政府の所有地にしとけば良かったのに…)
これらから任務を達成するため避難船をも撃沈させたサカズキの立場、たまたま乗って逃げようとしただけの一般人らを殺した甲斐が全くなくなってしまったという意見がある。
ただし忘れてはならないのはそもそもクザンがサウロやロビンを生かそうと決めたのはこの度のサカズキの徹底的な正義を見たからである。彼らがいなければオハラは完全に滅んでいたはずであり、サカズキ自身は意図していない形でしでかしたことへの因果を被ったことになる。
また本をどうにかするべきという意見にしても上層部や中将クラスへの報告に現場にいたクザンの介入が予想されることやサカズキ自身が何らかの形で動こうと思っても避難船への砲撃という命令無視の罰則から帰還を余儀なくされたなんてことも考えられる。あるいはロビンの生存を知ったことで周辺一帯の島にまで捜査の目を広げていたのかもしれない。