概要
『結城友奈は勇者である』の外伝作品『乃木若葉は勇者である』の乃木若葉と郡千景のカップリング。
本編初期ではそこまで仲がいい訳ではなく、若葉のリーダーとしての未熟さや千景のライバル視によってたびたび衝突することもある。
だが親睦を深めるために若葉が千景をゲームに誘ったときこれに応じ、協力プレイでゲームを楽しみゲーム後も千景がおすすめのゲームを20本ほど貸すなど、仲が悪いわけでもない。
余談だが、千景の方が年上ながら若葉は「千景」と千景は「乃木さん」と呼ぶ(千景は誰に対してもさん付けで呼び、ほとんどの人物から呼び捨てにされている)。
また、若葉の身長は163センチ、千景の身長は159センチと、若葉の方が背が高い。
以下ネタバレ注意
乃木若葉は勇者である後半からは戦いが激化、土居球子と伊予島杏の二人が戦死、千景の精神的な支えのひとつであった高嶋友奈も一時期戦闘不能になるほどの大けがを負う。
これらの要因や、ネットによる勇者への心無い誹謗中傷や切り札の影響によって千景は精神的に不安定な状態になり、過去に自分たちを虐めていた同級生を殺そうとし千景を止めに来た若葉と衝突。
以下、若葉との戦闘中の心理描写
千景は若葉が嫌いだ。
彼女はいつも正しくて、強くて自分に自信があって、みんなの中心にいる──。
彼女の正しさが、強さが、人気が、自信が、千景には妬ましかった。
結局、千景は若葉に憧れていたのだ。
千景がなりたい自分を、そのまま体現した存在が、乃木若葉だった。
だから、気に食わない。
だから、苛立つ。
千景は若葉に大鎌を振るい続ける。
その場は収まるが、後日千景は樹海にて若葉を強襲する。
千景と仲良くする方法はなかったのだろうかと、後悔しながらも若葉は応戦するが切り札を使った千景に防戦一方となる。
その後神樹は千景を見限り、勇者としての力を剥奪してしまう。
戦う力を失いバーテックスの餌食になるかと思われたが、若葉が千景を守るために立ちふさがる。
以下、のわゆ本文から抜粋
「どうして…?どうして、私を…守るの…?」
千景には分からなかった。彼女は若葉を攻撃し、殺そうとまでしたのに。
「どうしてだと?きまっている、仲間だからだ!」
「え…?」
「仲間だからだ!!お前が何をしようと、お前は私の仲間だ!!だから守る!!何があっても!!」
「乃木…さん…」
死に物狂いで千景を守る若葉を見て、(私も…乃木さんのように…!)と千景は若葉に食らいつこうと迫ったバーテックスから若葉をかばう。
しかしその代償は大きく、千景が嚙みつかれ致命傷を負う(アニメでは噛み千切られるという原作よりもエグイ描写となっていた)。
死に瀕した千景は、若葉が友達として千景を愛していたことに気づく。
以下、のわゆ本文から抜粋
そして千景は──残った力を振り絞って告げる。
若葉に伝えなければならない言葉を。
「…乃木さん…私は…あなたのことが嫌いよ…」
「知っている…」
「でも…嫌いなのと同じくらい…あなたに、憧れて…」
「……」
「あなたのことが好きだったわ…」
若葉は何も言わず、ただ千景の体を強く抱きしめた。
最期に、あなたと同じ場所で同じ風景を見ることができて、よかった──
その言葉は声にならなかったけど。
千景は微笑んで、眠るように目を閉じた。
その後若葉は大社から、『千景が死んだのは勇者としてふさわしくなかったため』という演説をするよう迫られるが。
「郡千景は紛れもなく勇者だった!!」
との思いを叫んでいる。
花結いのきらめき
当初は千景が一方的に嫌う関係が続いていたが、お互いの理解がさらに深まったことや、千景の精神的な成長により関係が良好に。
バレンタインイベントではお互いにチョコを渡したり渡されたりが続き、2021年のバレンタインイベントではお互いにチョコを渡しあい気持ちを伝えあう仲にまでなった。
石紡ぎの章第36話『スキの行方』では、ひょんな事から千景が若葉に告白したと勘違いされてしまい、高嶋友奈や上里ひなたを中心に一悶着起こす事に…