概要
CAPCOMの対戦格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズの登場人物。
初登場は『ヴァンパイアハンター』(1995年)。
『ヴァンパイア』シリーズではプレイヤーが操作するキャラクターではなく、ドノヴァンに付随して登場し、背景で歩き回るなどしている。
設定
身長84cm、体重13kg。頭部のない人形を常に抱きかかえている。
生まれながらに超能力を持ち、周囲からの激しい迫害により心と声を失った。
孤児院に預けられていたがここでも半ば放置されており、ドノヴァンに保護され、同じ宿命を負う者として同行することとなる。
『ハンター』におけるドノヴァンのエンディングで感情を取り戻し、10年後の成長した姿も描かれる。
『セイヴァー』には直接登場はしないが、ジェダのエンディングで言及される「人間界の統率者となるあの女」とはアニタのことであるらしい。
『セイヴァー2』ではドノヴァンの復活登場に伴い、アニタの設定についてもある程度補完されてはいるが、現在まで多くの謎が残ったままになっている。
『ダークストーカーズコレクション』におけるディーのエンディングにも、成長したアニタらしき人物が姿を見せている。
客演
MARVELとの提携による『vsシリーズ』では、『MARVEL SUPER HEROES』の隠しキャラとして参戦。
体が小さいので食らい判定も小さく、一部の攻撃はガードするまでもなくアニタには命中しない。
通常攻撃は魔剣ダイレクが行うが、このダイレクはドノヴァンの物より小さく、リボンが結ばれている。
必殺技はレイレイの姉・リンリンと、なぜか拳を極めし者が担当。
∞スペシャルは "Love for you" 、抱きかかえている人形から大量の頭部が発射される。その数たるや最大で98ヒット(ただし広い範囲に斉射されるため、密着した状態でなければ全弾命中はしない)。
『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』では援護攻撃専門のスペシャルパートナーとして参戦。
念動力で持ち上げたオブジェクトを飛び道具として飛ばす攻撃で、攻撃判定の発生は遅いが範囲が広い。
この時出現するオブジェクトには、ランダムでドノヴァンが含まれる。
『スーパーパズルファイターIIX』の移植に伴う追加要素の一つに、隠しキャラとしてアニタも参戦している。アクションは『MSH』準拠で、 "Love for you" も使用する。
余談
『ヴァンパイアハンター』の開発初期から、ドノヴァンとアニタの設定やデザインは様々な案が出され、紆余曲折を経て決定した。
開発中のアニタのデザイン稿とされるものには、ウェンズデー・アダムスの影響が見て取れる。