概要
アイヌ語で「アぺ」は火、「フチ」は老婆を意味しており、
老女の姿をした火の神だが叙事詩(ユカラ)では若い女性の姿として登場する。
神の老女という意味で“カムイフチ”と呼ばれる事もあり、
アペオイ(囲炉裏)の中に住み6枚の衣を身に纏い、手には黄金の杖を持っているとされる。
人家に纏わる神の中で最も尊いとされ、神が客となって人家を訪ねた時は、彼女が客の相手をするとされており、チセコロカムイ(家の神)と夫婦であるとされている地域もある。
カムイと人間の仲介者だが、お喋りでパケトゥナシ (口が早い、告げ口する) カムイとも呼ばれ、火のある所で狩りの計画を立てると、その内容を彼女が獣の神に告げ口する為、
獲物に逃げられてしまい、気を付けなければならないと伝えられている。
関連タグ
アペフチカムイ→表記揺れ