概要
コロナの姉妹車であるカリーナの後継車種であり、コロナの後継車種であるプレミオの姉妹車でもある。
2001年1月から2021年3月にかけて、2代にわたって製造・販売が行われた。
トヨタは2020年5月からトヨタブランドの自動車は原則全てのトヨタブランドの販売店で取り扱っているのだが、その結果姉妹車のプレミオと同じ販売店で扱われている、という状況に陥っていた。
しかもカローラが同じミドルクラスに移行したため、プリウス、ヴォクシー、エスクァイア、ノアと併せて同じクラスの車が7つも競合するという有様であった。
このクラスはハイブリッドカーかミニバンでなければ売れない状況が長く続いているため、どちらでもないがゆえに数を売るのが難しく、その数少ない需要とも言える、法人向けの、クラウンコンフォートやクラウンセダンの代替も姉妹車同士で食い合ってしまうという有様。さらに言えばそこに、本来ならひとクラス下のコンパクトカークラスであるものの、これと同じ5ナンバー枠セダンであり、かつハイブリッドカーの設定があるカローラアクシオまで割って入りかねない状況にあった。しかもカローラアクシオと違ってMT車の設定がないため教習車には使えない(プレミオも同様)というハンデを抱えてしまっていた。
そのためか当のトヨタは、この車(とプレミオ)の将来に関してははっきりとした態度を示していなかったが、結局2021年3月を以て製造・販売を終了した。
なお、2020年11月に広州モーターショーで公開された「アリオン」は日本のものとは一切関係がなく、海外版カローラセダンのホイールベースを延長して装備を充実させたもの。要はカローラをちょっと高級にしたもの、といった感じの車である。